数年前に都内で行なわれた無声映画鑑賞会で観て以来、日本人ハリウッドスター第一号である早川雪洲の“色悪”ぶりが、私の心にいまだ強烈に焼き付いているサイレント期の傑作「チート」(1915年、米)。
いつか機会があればまた観たいと思い続けていたところ、明らかに未開封の中古DVD版を、定価の5分1以下の値段で出ているのを発見。
どうやら、ご縁があったやうです。 . . . 本文を読む
地下の渋谷駅ホームに停車中の、東急田園都市線。
トンネルの高さの関係で潰れたようになっているパンタグラフを見ると、幼少の頃から、
「渋谷に来たんだな…」
と、実感するのです。
生きるとは、是帰り道のない旅路なり。
ある人が言った。
「人が信じられない」
その人は言った。
「あなた自身に、人から信頼されないものがあるからです」
その光陰に誘われて 月の都に入り . . . 本文を読む
海辺で出逢った雀。
うみすずめ。
また逢える?
そいつァ、あるめえ。
会者常離。
出逢ひは別れのはじまり。
別れは出逢ひのはじまり。
小難しいこと言うねェ。
頭が痛くならァ。
前を見て歩く。
ただ、それだけのことよ。
思へば限りなく。遠くも来ぬるものかな。
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