夕方から、現代手猿樂の活動。暑さと急な雨の心配さへなければ、なんだかんだ言って今年の夏も自分らしく生きられたな、と思へるのだが、この異常な天候は結局のところニンゲンの仕業なれば、文句を云ったところで始まらぬ、か……。 . . . 本文を読む
今夏も埼玉県のふじみ野市立産業文化センターで開催の「ふじみ野産文フェスティバル2024」に参加し、現代手猿樂を舞ふ。昨夏の初参加では男踊りの「すゑひろかり」を演じたので、二回目の今回は女形の踊りにしやうと、「おわら娘」と「春雨おもん」の二番を選ぶ。「春雨おもん」は既に何度か演じてゐるもの、「おわら娘」はかつて信州で製糸業が盛んだった時代、越中から糸繰りの工女としてやって来た女性たちが故郷を偲んで“ . . . 本文を読む
四月六日に参加した「さがみ野さくら祭り」が御縁となり、神奈川縣大和市の地域FMラジオ局「FM やまと」の情報番組『夕なび+プラス!』のコーナー、“エンなび「和ノいぶき」”に電話出演、わが現代手猿樂について話す。http://www.fmyamato.co.jp/https://twitter.com/fmyamatoあとで録音テープを聴き返してみると、いや . . . 本文を読む
東京都目黒區の上目黒氷川神社にて開催された地域ふれあいまつり「第9回 おかげマルシェ」に参加し、神樂殿にて現代手猿樂「河原左大臣(かはらのおとど)」を舞ふ。昨夏に同じ會場で裃の略式にてつとめてゐるが、面と装束をつけた本式は人災疫病禍が眼前に迫った令和二年二月に、山形縣米澤市の雪まつりに参加して以来、四年ぶり。私の好きな能のひと . . . 本文を読む
二年ぶりに神奈川縣座間市のさがみ野さくら祭りの演舞臺に参加し、現代手猿樂「日傘娘」と「春雨おもん」をつとめる。今朝のトウキョウ地方は小雨が微かにパラつく天氣にて、今日は中止かなと落胆しかけたが、時間が經つにつれて予報が變はり、日中はなんとか持ち堪へさうと分かって氣力回復、會場へ着いた時には薄陽もさして、よしよしと安堵す。折からの向かひ風に姉さん被りの手拭ひが落ちる“予想通り”な展開はあったが──も . . . 本文を読む
毎秋恒例の地元公會堂での文化祭に参加し、現代手猿樂「春雨おもん」をつとめる。女形なら、“昔取ったナントカ”で體が馴染んでゐるのが私の強味、私の財産。私が贔屓なのは、もちろん師匠と、そして「嵐悳江(ワタシ)」そのものサ。 . . . 本文を読む
埼玉縣坂戸市で開催された「第23回 坂戸よさこい」のなかのステージイベント「さかカルフェス」に参加して、現代手猿樂「那須与一」を舞ふ。初演以来、「那須与一」を舞ふ日はたった一度を除いていつも惡天候ゆゑ、もし雨が降ったら野外で乱舞するよさこい連の皆さんゴメンナサイ、と心で手を合はせてゐたが、幸ひ曇天に留まりホッとする。よさこい會場の道路に沿った坂戸市民會館は、客席よりもロビーのはうが衣裳もメイクもバ . . . 本文を読む
今年も企画された神奈川縣主催のオンライン文化祭「バーチャル開放区 2023」に、今年も参加、現代手猿樂「日傘娘」と「春雨おもん」の二作品が公開される。https://www.youtube.com/channel/UCIYeEffvoK7iXq_IcQ02x2Q今年のテーマは『再発見』、人災疫病禍のために手猿樂師として舞薹に上がる樂しみを一年二ヶ月にわたり奪はれたなか . . . 本文を読む
ただ不快でしかない湿暑を避けて、キンキンに冷えたスタジオ内で手猿樂の活動。女形の衣裳を着たのはいつぶりかしら。どの装束も好きだけれど、やはり女形がいちばん心身になじむ。この感触だけは、生涯の財産。忘れてなるものか。 . . . 本文を読む
埼玉縣のふじみ野市立産業文化センターで開催された「ふじみ野産文フェスティバル2023」の舞薹に参加し、現代手猿樂「すゑひろかり」を舞ふ。地域色溢れるすべてが良い雰囲氣で、私も落ち着いた氣持ちで樂しく舞薹に立つ。歌あり、ダンスあり、いろいろあり──さうしたなかで見當たらないのがニッポンの傳統藝能であり、だからこそ私は自分からそのなかへ入っていくのだ、決して終熄してゐない人災疫病禍の動 . . . 本文を読む
上目黒氷川神社で夕方から開催された「境内テラス」の神樂殿舞薹にて、現代手猿樂「河原左大臣(かはらのおとど)」を舞ふ。四月と十月に開催されてゐる「おかげマルシェ」の納涼版イベントで、官による人災疫病禍の規制が緩和された昨年より始まり、その時も主催者から案内は頂いてゐたが、この殺人的炎暑下では……、と見送り、今夏はひとつの經験と参加す。しかしこ . . . 本文を読む
今春もご縁あって、東京都目黒區大橋の上目黒氷川神社で開催された「第8回 おかげマルシェ」にて、現代手猿樂を舞ふ。昨春にこの催しで、感染症對策のためマスクを着用して裃姿の略式で舞った「村雨留」を、今回は面と装束をつけた本式で舞ふ。思へばこの催しで披露しやうと能「熊野(ゆや)」をもとに創った途端、人災疫病禍のためその機會を奪はれ、実に三年越しで“初演”が叶ふ . . . 本文を読む
今秋も開催された神奈川縣主催のオンライン文化祭「バーチャル開放区」が、今回は應募締め切りを今月三十日まで延長するとのお知らせを頂いたので、ならばまう一作と「那須与一」を應募し、公開さるる。https://www.youtube.com/channel/UCIYeEffvoK7iXq_IcQ02x2Q平家方の掲げた皆紅の扇を、源氏方の那須與一宗高が見事に射落とし、その手柄を源平双方で褒 . . . 本文を読む
三年ぶりにやうやく復活した市民文化祭の舞臺に参加し、そもそもこの催しで初演するつもりで創った現代手猿樂「すゑひろかり」を舞ふ。すでに何度かつとめてゐる曲だが、舞臺で膝が震へ出すのは相変はらず、それは振付に入ってゐないハズなのだが……。三年ぶりの待ちに待った開催とあってか、會場の雰囲氣はこれまでより華やかに感じられたが、今回より客席からの冩真や動画撮影、録音は禁止となり、また司會進行役で毎回いい味を . . . 本文を読む
今年も神奈川縣主催のオンライン文化祭「バーチャル開放区」に参加、應募した現代手猿樂「駿河天人」の動画が、本日より公開される。https://www.youtube.com/channel/UCIYeEffvoK7iXq_IcQ02x2Q今回のお題は「ともに生きる」と云ふことで、天人と漁師、異世界に住む両者が羽衣を介して互ひの氣持ちを理解し通じ合ふひとときを描いた能「羽衣」より取材した . . . 本文を読む