迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

白鵬異例の「誓約」付き年寄「間垣」襲名審査委員会で厳しい意見続出

2021-09-30 22:58:00 | 浮世見聞記
dmenuニュースよりhttp://topics.smt.docomo.ne.jp/article/nikkansports/sports/f-bt-tp1-210930-202109300000929?fm=d『結論として白鵬には「新人の親方として、理事長をはじめ先輩親方の指揮命令・指導をよく聞き、本場所など与えられた業務を誠実に行うこと」、「大相撲の伝統文化や相撲道の精神、協会の規則、ルール、 . . . 本文を読む
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月日は百代の流浪。

2021-09-30 09:38:00 | 浮世見聞記
手猿樂のことで頭がいっぱいだった間に、浮世では100代目となる為政者代表予定者が選出されてゐたことを、今朝になってはっきりと知る。四人が候補者として名乗りを挙げ、ドングリの背比べを始めたところまでは認識してゐたが、その結果これまでシゴトしてゐる感が見えなかった↑が100代目予定者にならうとは正直、意外に思ふ。表立たなかった分、ウラでシゴトしてゐたと云ふことか。いかにも當て馬然とした女候補者二人はハ . . . 本文を読む
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時流奮舞!

2021-09-29 18:27:00 | 現代手猿樂
神奈川縣が企画したオンラインイベント「バーチャル開放区」に参加するため、現代手猿樂「すゑひろかり」を動画に撮る。人を集めて舞台に立つべきではないこのご時世、オンラインによる作品發表と云ふ形態には昨年より関心があったところへ、今回の企画に逢ふ。https://kaihouku.pref.kanagawa.jp/おかげで、實に一年と七ヶ月ぶりに面と装束をつけ、扇を手にする。「動画撮影では . . . 本文を読む
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日常外夷!?

2021-09-28 16:11:00 | 浮世見聞記
都内忘所にて、側溝の蓋と道路との境目のわずかな隙間に、黄色も鮮やかな花が咲ひてゐるのを見つける。可憐な姿でなんと逞しき生命力……、と近付き見れば、平成十八年に特定外来生物に指定された「オオキンケイギク」なり。かつては北米原産の鑑賞花として廣く用ゐられてゐたが、異様に強い繁殖力によって日本古来の植物を駆逐する危険性が認められたため、現在では見つけ次第駆除せよと、各自治体からお触れが出てゐる指名手配犯 . . . 本文を読む
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白鵬が引退へ右膝限界…史上最多45度V数々の最多記録を打ち立てた最強横綱が20年の力士生…

2021-09-27 10:31:00 | 浮世見聞記
dmenuニュースよりhttp://topics.smt.docomo.ne.jp/article/hochi/sports/hochi-20210926-OHT1T51273?fm=dただ「勝った」數が人より多いと云ふだけでほかには何も無い、ただ戸籍上ニッポン人云ふだけの蒙古人が、やっと日本の土俵とその周辺から消えてくれることを、心から嬉しく思ふ。令和元年の横濱アリーナでの春巡業は、得意のケガで . . . 本文を読む
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老境も人生の通過点、か。

2021-09-26 10:52:04 | 浮世見聞記
ラジオ放送で、シテ方觀世流の浅見真州氏を追悼した「遊行柳」を聴く。氏の能は十年ほど前に、所属會派の本拠地である港區青山の銕仙會舞台で、一度だけ観てゐる。曲は「頼政」で、この時は体調不良で休演した野村四郎(幻雪)師の代役として立ったものだった。そもそも野村四郎師が目當てだっただけに、當日になって初めて會場入口の貼り出しで知りガッカリし、さらにちゃんと電話予約した當日引き取りの切符も會場側の手違ひで取 . . . 本文を読む
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口癖鑑。

2021-09-25 20:05:00 | 浮世見聞記
落語に、「のめる(二人癖)」と云ふ噺がある。錢を賭けて、お互ひに相手の口癖をわざと誘ひ合ふと云った筋だ。私の知ってゐる人に、なにか氣に食はないことや、さういふヒトに出くはすたびに、「死ねばいいのに……」と、すぐ口癖に吐く人がゐる。忘日、その人はコンビニへ入らうとして財布を忘れて来たことに氣が付き、そのとき口にしたのが、「信じらんない、死ねばいいのに……」──口癖ゆゑに無意識だらうが、自分に對しても . . . 本文を読む
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人災のための人災。

2021-09-24 23:10:00 | 浮世見聞記
今年の七月下旬から八月初旬にかけて、JR澁谷驛の驛員十二名が人災疫病に感染してゐた云々。ただ、驛構内での感染とは断定出来ないため──私生活での感染も考へられる──、「集団感染」の扱ひとはしてゐない云々。驛務室内の感染防止對策が杜撰だったことが一因として指摘されてゐるが、なんであれ結局は上役も部下も、一人一人の予防意識の低下が招ひた事例と云ふべきだらう。それはなにも、この澁谷驛の例ば . . . 本文を読む
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てつみちがゆく──玉電「大橋車庫」跡

2021-09-24 20:53:00 | 鐵路
東京都目黒区大橋1-6-13、首都高速道路の大橋ジャンクション脇に、玉電の大橋車庫跡を傅へる線路とホームを復元した一画あり。玉電の廢止後はそのまま東急バスの大橋営業所に転用され、さらに時代は下って首都高速道路の螺旋状のジャンクションとなり、常に交通要所として機能してゐる當地に、この象徴的な復元物だけでは往年は偲び難し。そこで玉電デハ80形の模型を置いて、微かながらでも雰囲気を作ったつもりになる。旧 . . . 本文を読む
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“原型”は人間にあり。

2021-09-23 16:50:00 | 浮世見聞記
越國のコウモリから、人災疫病によく似た構造の病毒を検出云々。この疫病騒動の當初から云はれてゐたコウモリ由来云々の、信憑性を高める發見となる云々。さう云ふへば、支那と米國とで病毒流出の責任をなすり合ってゐたが、あれは件の研究所が両國との共同出資で運營されてゐたから云々。もし支那に非が認められた場合、支那が全世界に拂ふ賠償金は國が破綻するほどの高額に上る云々。さうなると、なんでも支那製 . . . 本文を読む
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冬支度を聴く。

2021-09-22 22:41:00 | 浮世見聞記
城から見える蜜柑が、まだまだ青いと思ってゐたら橙に色づき始めたことに気が付く。日々の生活のなかから、かうしたちょっとした変化を見つけるのは樂しい。人災疫病感染者の確認人數が減少傾向にあることは全く信用も油断も出来ないが、植物など自然から聞く四季の聲に、嘘はない。しかしヒトは、ヒトの嘘に聞く耳を持つ。それは、自身も嘘つきだからだ。 . . . 本文を読む
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今日を生きた御印。

2021-09-21 20:35:00 | 浮世見聞記
思ったより長引ひた用事を済ませてふと見上げた夜空に、風情ある眺め。このあとすぐに、「月に群雲」。わずかでもお月見が叶ふたは、今日をしっかりと生きた御褒美なるか。──さう、私は日頃の行なひが良いのサ。 . . . 本文を読む
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無色透明有害。

2021-09-21 12:55:00 | 浮世見聞記
本人確認の装置として、近頃は「鼻認証」なるものがあるらしい。鼻の形も、人によってそれぞれ異なる云々、そこに着目云々。相手の鼻で、本人かニセモノかを嗅ぎ分ける、と云ふことか。橫濱市内のコンビニでは、関係者のみを對象に「顔認証」による決済を實験中云々。そこまでして現金を持ちたくないのかとも思ふ。またJR東日本では、今年七月より驛構内を利用してゐる「出所者や假出所者の一部」につひて、顔認証カメラによる“ . . . 本文を読む
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初めてなる江ノ島。

2021-09-20 20:00:00 | 浮世見聞記
神奈川縣藤澤市の遊行寺寶物館の特別展「江の島」で、遊行寺と江ノ島との縁、そして靈異などを狩野興也の繪巻物ほかで通覧してから、久しぶりに江ノ島へ渡る。参道から石段を上って江島辯財天より江島神社を経て岩屋へ向かふのは毎度のことなので、今回は初めて島の東側へまわり、「聖天島」の跡を訪ねる。(※古冩真より。江ノ島の左端に浮く小山が往年の聖天島)聖天島とは、かつて江ノ島とわずかに . . . 本文を読む
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むかしならずや昔男。

2021-09-19 09:31:00 | 浮世見聞記
ラジオ放送で、“奈良金春”の「井筒」を樂しむ。金春流ならではの高音に情緒を効かした謠ひに、古寺跡における静かな秋のひとときを見る。思へば私はかつて、國立能樂堂で観た同流の「井筒」によって、死後に肉体は消えても想ひが魂となることで、その人は永遠の存在となることを、はっきりと教はったのだった。それは大阪時代に師匠を亡くした私が、さう考へることで厳しい現實を正面から受け止めた事にも通じ、あれは間違ひでは . . . 本文を読む
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