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迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

昨日の巴里を追憶す。

2022-03-24 20:03:00 | 浮世見聞記
目黒區美術館にて、「木村伊兵衛と画家たちの見たパリ色とりどり」展を觀る。木村伊兵衞と聞くと、私などは六代目尾上菊五郎が演じる「鏡獅子」の美事な舞台冩真を遺した名冩真家、と云ふ印象が強い。その木村伊兵衞が、國産化されたばかりのカラーフィルムを携へて1954年と55年の二度、佛國の巴里を取材旅行で訪れ、花の都の日常(ふだん)の一瞬を美事に切り撮った名品の數々を通し、私も50年代の巴里に遊ぶ。……のだが . . . 本文を読む