オヤジの入院は今月で終わる予定。来週面談する。先週末は仕事で見舞にいけなかったが、オフクロがこちらから電話をかける前にかけてきた。
｢正月って帰れるのか？｣
｢家に帰りたいって、泣かれてなぁ！｣
足腰が弱り、車椅子生活になってしまい段差だらけの実家では、トイレにさえ行けない。改修補助されるといっても、いくらかかるんだろ？傾斜地に建てているんで、改築する方が安くなったりして。
｢オレが我慢して看病すればいいべ！｣って、オフクロは言う。
｢そういう、貴方も認知症なんだよ。だから、入院させたんだよ。20日に自分の検査日だよ。忘れているべ？｣って俺。
｢老老介護｣プラス認知症*2なんて、まさか自分の両親がなるとは、微塵も思わず生きてきた。
方向性は退院してから、施設の空きが出るまでショートステイで繋ぐという作戦。
姉貴とLINEでやり取り。
｢夜中にトイレの呼び出しが20回くらいある。こんな回数ではショートステイでは受け入れ出来ないみたい｣って。
完全にヤバい。オフクロが介護しなければならなくなると、またまた数ヶ月前のカオスな家の中になっちまう。物理的でなく、オフクロの認知症進行に拍車がかかりそう。
｢薬の処方を考えているので、そちらに期待しかないな。｣と姉貴の祈り。
｢大丈夫だ、俺、自分でここに来たから、自分で帰れる。だから家に戻る｣って、オヤジは言ったらしい。
今回も、昼飯を食ったこと、数十分前に皆でカラオケをやっていたこと、とかすぐに忘れているのに、妻、子供はちゃんと覚えている。不思議だ。
記憶とかより、回りがどんなことを考えているのかを意識出来なくなってきているんだよな。まさに自分第一の幼児期みたい。オレも姉貴も、小さいときはそんなに手がかからなあ子供だったと思う。
そして、自分の子供たちもそんなに手が掛かった記憶が無い。
まさか自分の親から手を煩わされるとはねぇ。長生きって良くない。。。