Already 三丁目は夕日

徒然なるままの些細なブログ

昨年の今頃ってどうだったんだろ

2019-09-04 22:17:57 | 日記
 両親を物忘れ外来で診察させてから、もう少しで一ヶ月。
早かったっていうか、盛り沢山だった。オフクロは少しずつ理解しようとしているようだが、オヤジの認知症はゆっくり進んでいくのだろうな。面会の度に違う面が出てきて「どれがオレの本当のオヤジなんだ?」って。
 オフクロとは毎日、電話連絡をとるようにしている。スマホでないのでLineとか使えないし、効果的、効率的な安否確認方法を考えなければなと。
 昨年の今頃はこんなことになるなんて、微塵も思っていなかった。「うちの両親は、絶対物忘れなんてしない、死ぬまでスーパー父さん母さん!」と姉貴と二人で勝手に思っていたのだよな。
 今思えば三年くらい前から、怪しい言動はかなりあったような。
「もう二人っきりでの生活はダメかもな」って、ちょうど昨年の今頃、実家に行った時に姉貴が呟いていた。うーん、あのときは「まだまだボケてはいねべ。夏の疲れが溜まっただけだべ。」と本当に思っていたというか、劣化したオフクロを受け入れたく無かったことは確かだった。
 あのときに診察していれば、進行は少しでも遅れさせることが出来たんでないのかなと悔やまれる。
 理想と現実の解離を受け止めることが出来なかった自分達の責任は思いよなぁ。
 去年の今頃はうちら家族全員、誰もこんな風になるなんて、思ってもいなかった。悲惨な状況になる前に、いろいろな手立てが出来た分、幸せだったと思う。
 いつかは止まる下り坂。時々勾配が急になるかも知れないし、遅くなるかも知れない。残念ながら任官は死ぬまで生きるしかないんだよな。