引き出し

離れて独り暮らしをしている次男の２５回目の誕生日

メールでお祝いだけのつもりだったのに
昼間、用事で小平に居るとメールが来る
夕飯、作ろうか？と送ると
夜はバスケなので要らないと返信がある

そんじゃ、ツレと二人分の老人食でいいやと
作り始めた途端にドアホンが鳴り
玄関にいたのは次男・・・

バスケに行くまでの時間つぶしに来たという
夕餉の匂いがして行くに従って
次男の腹の虫がグ～・・

作り始めた材料で若者メニューに変更できるものを思い浮かべて
頭の引き出しをかき回す

焼き茄子→揚げ茄子
カボチャの煮物→素揚げカボチャ
マグロの刺身→マグロの漬け丼と言うように
変更して
即座に次男の前に並べる

滞在時間、１時間と少々

次男「至れり尽くせりで、ありがとう」と言う台詞とともに
体育館に向かって帰っていった