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夫婦で新しい人生にトライしてます~日本編

15年ぶりにカナダから帰国。終の棲家と選んだ北海道美瑛町から日々の生活を綴ります。

カナディアンワールドその1

2023-06-12 08:02:48 | 旅行

晴天で夏日となった昨日は、どこかへ出かけようと気になっていた芦別市のカナディアンワールドへ出かけて来ました。芦別市のカナディアンワールド、ここには少し思い入れがあります。その思い入れのある地が美瑛町からは50㎞、車で1時間で出かけられる近さにあることに気づいてまずびっくりです。

思い入れの一つは何と言ってもここは「赤毛のアンの世界」を謳ったテーマパークである(あった)ことです。多分多くの日本の方からは忘れられてしまったと思われるこのテーマパークを簡単におさらいしておくと、夕張市などと同様炭鉱の町だった芦別市で炭鉱が廃鉱となった時「これからは炭鉱から観光だ」と1990年に市の第三セクターが「赤毛のアン」と東部カナダのイメージを持たせたテーマパークを広大な炭鉱の露天掘り跡地にオープンさせました。

年間60万人の観光客を見込みましたが、札幌からも遠い立地と冬の厳しさなどで最盛期でも27万人と苦境が続き、1998年に閉園、翌年からは市直営の公園として存続して来ました。しかし20年続いて来た市の維持も限界を迎え2019年に廃園と決定したところ、公園にテナントショップなどを出していたオーナー達が出来る範囲での継続を模索して「カナディアンワールド振興会」を立ち上げ、市から施設を無償貸与してもらい2020年から今の形で再オープンして今に至っています。

再オープンに向けてはクラウドファンディングで全国のファンに支援を呼びかけたところ、250万円ほどの寄付があったそうです。現在の営業は6月から10月までの土日、祝祭日のみのオープンで、入場は無料、広大な敷地のため公園内を車の乗り入れが出来るのでその駐車場料金が500円という設定です。

昨日私達が着いた時には10人くらいの人がいたでしょうか、アンの家グリーンゲーブルズで記帳した時に数えた一昨日の記帳者は17名でした。こういう人数で、土産店のようなアンティークテーマ館で売られていたものは500円程度のアンにちなんだグッズなどですからビジネス的にペイするとはとても思えません。働いている方達も皆ボランティアのようです。

プリンスエドワード島とはとても馴染みが深い「カナディアンワールド」に一歩足を踏み入れた時の思いは、「夏草や 兵どもが 夢の跡」という芭蕉の句でした。想定入場者には満たなかったとしても、ネットで開園当初の写真を見るとテーマパークの雄東京ディズニーランドを髣髴させるような賑わいが見られ、それは盛況なことだったでしょう。

PEIに住んでいる時に聞いたことですが、PEIからも多くの人がスタッフとしてここに働きに来ていて、ここで知り合って結婚し今PEIで暮らしている日本人女性もいます。私達が住んでいたシャーロットタウン市はこのテーマパークが縁で芦別市と姉妹都市となり、現在も交流が続いているようです。アンティーク館に入った時目にした家具類は全てPEIから持ってきたものと思われ、我が家のリビングにあったカップボードと同じようなものを見た時には本当に懐かしく思ってしまいました。

こういうカナディアンワールドの今は、長くなるので明日その2でお伝えすることにします。

 

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