あんずぃスコープ

愛犬あんずと覗く日々の出来事

骨折日記(順応性)

2007-02-18 10:30:57 | 骨折日記&肘

コタツの中

(手術から24日目)今日も朝ごはん食べたら当然のようにコタツで寝る。

手術後の一番大きな心配は、あんずが大人しくしてくれるかどうかということだった。
骨折したところはプレートで固定してあるが、やはり骨が形成されるまでは安静にしないといけない。
本人も大変な事になったという自覚があるので、怪我した手をかばってはいるが、やはり、最初の何日かは寝てばかりなのに急に遊びモードに入りそうになったり、喜びの表現で跳ねようとしたり、と冷や冷やする場面があった。
その度に「駄目!」とか「ノー!」とかいって動きを止め、耳元で「大人しくしてれば治るよ」と何度も言い聞かせた。
それでもいつスイッチが入るかわからないので、とうとうコタツにリードで係留した。
係留を嫌がって暴れることはなく首輪をされたことでテンションが下がって自然に大人しくなった。

犬は『一度得た権利は二度と手放さない』なんて書かれてあることもあるが、決してそうではなくけっこう人間よりも順応性があるものだと思わされる。
リード(ハフマン製)はバックルがついてるので係留しやすいが、あんずが暇になってカジカジと噛んでうまいことはずれてしまう事がある。
それに係留したつもりがコタツの足にはまってなかったこともあった。
それでもあんずは、係留されてるつもりというか、習慣化されてしまったからか、コタツから離れることはなかった。
そして元気な時は見向きもしないぬいぐるみを引き込んでコタツの中で静かに遊んでいる。

療養生活でまた新たなあんずの一面を見た。


骨折日記(食事)

2007-02-17 12:40:52 | 骨折日記&肘

『オヤツはまだかしら?』

(手術から23日目)痛めた足も使うし元気。大人しく過ごすことにも慣れてきた。
主治医に骨の形成のためにカルシウムを余分に補給した方がよいかと質問したら、現在カルシウムが不足してるわけではないので余分に摂ったものは吸収されずに排泄されるだけで無駄と言われた。
カルシウムよりたんぱく質の方が大事らしいし、骨の形成のためにはビタミンDが必要だそうだ。
けれど、必要な栄養素はドッグフードの中に全部入ってるのでこれといって余分に与えなくても大丈夫ということになる。
普段はカリカリドッグフード(アボダームの小粒)の上にゆでたササミをトッピングしたものを食べている。
試供品でもらったフード(アボアクティブケア)がグルコサミン・コンドロイチンを含む関節強化用となっていて、食いつきも悪くないのでしばらくこれに変えてみようかと思う。
不要だと聞いても、飼い主の自己満足のためにいろいろ試してみたくなるのだ。
おやつだって『カルシウムは牛乳の10倍』なんて書いてあるものを買ってしまう。

ビタミンDが多く含まれている食材といえば、うなぎ、マグロ、紅鮭、干ししいたけ等。
最近の干ししいたけは人工的に乾燥させているだけのものも多いため、家でもう一度天日に干した方がビタミンDが増えるらしい。
うちはマンションなので、飛んでしまっては困るから洗濯ネットに干ししいたけを入れて吊るした。

洗濯ネットといえば、2軒隣のお宅では猫が骨折した時に痛さで大暴れするので洗濯ネットに入れて病院に連れて行き、その状態で治療してもらったらしい。
そのお宅の奥さんは猫が洗濯ネットを3枚も破いたと『3枚』に力が入っていたが、私は、『洗濯ネットに入れた』事の方が驚きだった。
いろんな使い方があるもんだ。
あっぱれ洗濯ネット!


骨折日記(肉球老化?)

2007-02-16 12:58:35 | 骨折日記&肘

「お手入れしなくっちゃ」

手術から22日目。
あんずの療養生活が始まってしばらくたってから、しょっちゅう手をシガシガと噛むようになった。
肉球を噛んでやわらかくしているのだ。
歩かなくなったので、角質化しやすくなったのだろうか。
これまで見たことのない感じで外側は黄みがかっているほどの硬さ。
とりあえず馬油をときどき塗っているし、ある程度で状態が一定して割れてくることもなさそうなのでそれほど心配はしてない。
去年の冬はまだ子供でフレッシュな肉球だったから、コタツにもけっこう長時間入ってたけど乾燥したりしなかった。老化だと思うとちょっと寂しい。
歩かない生活が一番影響しているのだろう。

私は腰痛持ちなので、歩かないでじっと静かに生活していると調子が悪くなる。
あんずも私も動きつづけないと駄目になるサメ体質なのだな。
お互いがんばりましょう。


『マスク』

2007-02-14 20:22:04 | 生活

日向ぼっかー

この前の日曜日の晩、テレビで『マスク』という映画をやっていた。
ああいう実写でアメリカのアニメみたいに激しい動きをするものは苦手なので、今まで観た事がなかった。なんとなく痛みを想像してしまうというか、神経がざわざわするので観ていられないのだ。
この時はなんとなくついていたチャンネルだったが、すんごく調教されたジャックラッセルくんが出てたので最後まで観てしまった。

マスク(木で出来たような仮面)には不思議な力があり、それを被っている間、心の中にある一番大きな欲望、願望を達成する力を授かる。
(マスクを被った時にアニメのように激しい動きになる)
話のクライマックス時にはジャックラッセルくんもそのマスクを被るのだが、その不思議な力によって飼い主の危機を救うべく悪党をやっつける。
なかなかおもしろい映画だった。

あんずがマスクを被ったらどうなるか?
「きゃははははは~っ!!」と大笑いしながら、いつもなら追いつけない鳩の背中にまたがって空を飛ぶとか、おやつの戸棚からい~っぱいおいしいものをあるだけ口に入れてしまうとか、ペットショップで山ほどタマゴちゃんを盗んでくるとか。。。
すぐに想像がつく。
それとも私の知らない欲望が他にもあるのかな?
私がマスクを被ったら・・・・・・・。

ぜ~ったい!被ってはいか~ん!!!


骨折日記(係留生活)

2007-02-13 20:22:44 | 骨折日記&肘

「コタツ好きで悪い?」

手術から19日目。午前中は日光浴しながらごろごろ。
午後は晩御飯までよく寝てくれる。
食後は遊びたくてぐずるけど、ぬいぐるみを噛ませたり、抱っこしてなだめたりしているうちにあきらめてくれる。
あんずが生活するリビングはエアコンで快適な温度にすると、うずうずと暴れたくなるみたいなので、暖房はコタツのみ。
『寒いから遊ぶよりコタツに入って寝てるのが極楽』作戦だ。
(目を離したすきに走られないようにコタツにリードで係留している。)

手術後の治療工程は、2週間後に抜糸、1ヶ月後にレントゲン、3ヵ月後にプレートをはずす手術、と聞いている。
プレートをはずすかどうかは個体のコンディションによるみたいで、プレートがあることによって左右の歩様差が出たり、冬に痛がったりして舐めて皮膚に不具合が出る等。具合が悪くなければ入れたままでもよいらしい。
あんずは現在、足を斜めにして地につけるようになっており、その矯正が必要になるかもしれない。今日、先生に診てもらったが10日後のレントゲンの結果で検討しましょうとのこと。
とりあえず手術から完治までは3ヶ月もかかる。
本人は早いうちから痛みはないようだけど、遊べないのがかわいそうだ。

明日はバレンタインデー。
あんずも女の子だから、気分転換に犬連れOKのケーキ屋さんに行ってパパへのプレゼントでも探そうか。


『小さきいのちをあずかりて』

2007-02-11 17:49:55 | あんず

あんず生後2日目 右から2番目

あんずの看病が始まってからの午後は一緒に横になって本を読んで過ごすことが多い。
手持ちのおもしろい本が尽きたので、内容がまじめすぎて放り投げていた本を仕方なしに読み始めた。
それが現状の私の心にぴったりときて一気に読めた。
中野孝次の『犬のいる暮らし』という本だけど、著者が老年期になって飼い始めた柴犬とのくらしについて書かれている。
2代続けて飼った柴犬に比べて3代目に飼い始めた豆芝が1.7kgと小さかったため、毎日『小さきいのちをあずかりて』と呪文のようにとなえながら扱った、という。
私があんずとの生活を始めてからの気持ちと同じだった。

私も運動不足になっているせいか、気持ちが感傷的になりやすい。
寝ているあんずをみて10数年後に来るお別れのときを想像して涙が出ることがある。
ここのところ安っぽく、大げさで、いつも信じられないような波乱に満ちた出来事ばかり起きる昼ドラを見ているせいかもしれない。
せっかく、あんずの看病を口実にゆっくりした時間を過ごしているのだから、よい本をたくさん読もうと思う。


骨折日記(お腹の調子)

2007-02-10 20:21:36 | 骨折日記&肘

「えっ太った?」

段々とこちらが油断していると俊敏な動きをしそうになってきたので、リードで繋ぐことにした。
久しぶりに首輪をはめてびっくり。きつくなってる~。
寝てばかりの生活を2週間、食欲は怪我をする前からと変わらないので太って当然だ。
食欲がなくて栄養がまわらないよりいいかと思っていたが、先日からそろそろ太りすぎも怖いかなと思った矢先、ひどくお腹をこわした。
原因はヤギミルクだと思う。メーカーを変えてから調子が悪い。
たまに飲ませるのには問題ないが、やはり続けて食べると調子が悪くなるジャーキー系オヤツといっしょに摂ったからだ。
いつもなら朝から何も食べず少し吐くか下痢して昼過ぎには回復するのだが、今回はお昼過ぎても吐いた。


以前にイタグレちゃんのブログの中で胃腸の悪い子に葛が良いらしいと書いてあったのを思い出して、早速買ってきた。
葛にオリゴ糖と豆乳をまぜるらしいのだが、オリゴ糖が売り切れていたので横に置いてあった『ラカントS』という自然派甘味料を代わりに買った。
お鍋で葛と水を入れて透明になるまでかき混ぜながら温め、豆乳と甘味料を少量入れた。
トロトロゆるモチとした感じ。それにササミとゆで卵の白身を細かく混ぜて持って行くとぺロリと食べた。
それから2時間後、吐き気もなく「ご飯ちょうだい!」というのでフードの上に葛を乗せてあげた。やはりおいしそうに食べた。
次の日は、いつもの調子に戻っていた。
いつも翌日には調子良いので葛が効いたかどうかはわからないけど、おいしそうに食べるので、オヤツ代わりにも使えそうだ。
これで少しはダイエットになるかな。


骨折日記(抜糸)

2007-02-09 17:32:38 | 骨折日記&肘

「どこ行くの?」

手術から14日目の昨日は抜糸予定日。
夕方から雨が降りそうなので、午前中に病院に行く事にした。
通院用にとあわてて買ったドッグスリングにあんずを入れて出発。
歩いて10分ほどで病院に着いた。が、貼り紙が~。
主治医は○○会議に出席のため、午前中休診だった。。。
これまでなんども経験しているのに、出発する前に連絡を入れないのでこうなるのだ。
あんずにはフェイントだったがちょっとした気分転換になっただろう。

午後からどんどん空が曇ってきた。私の気分も重くなっていく。
実家の猫の避妊手術の際、かごに入れて連れて行けるようなお上品な猫じゃなかったため、手術の日は先生が家まで引き取りに来てくれて抜糸の時は実家の玄関で、ということだった。
軍手をはめた母が猫を抑えて抜糸を行ったのだが、その時の悲鳴がすごかった、と聞いていたので抜糸は痛いのだと思い込んでいた。
あんずの避妊手術の時は抜糸の必要のない溶ける糸だったのに、今回はなぜ違うのかも疑問だった。

午後5時になったので、またあんずをスリングに入れて、『お散歩だよ』という雰囲気で出かけた。
スリングを見た先生に「この子にぴったりのバッグやね。」と言われた。
(イタグレ専門のippukuさんで購入したので当然だ。とても使いやすいし、あんずもすっぽりと落ち着いているので良い買い物をしたと思う。)
「バッグに入ったままでいいよ」と言われ、骨折した足だけ出して糸を切ってもらう。
あんずは、スリングの中にいるせいか落ち着いていて何の反応もなく終わった。
なんや、全然痛くないんやん、と拍子抜けした。
一日緊張して過ごしていたのに、「抜糸だけやから今日はけっこうです」と、お財布を出すこともなく、散歩の途中で立ち話をした程度のお手軽さだった。

帰りは安心したせいかお腹が急に空いてきたので家に帰ってすぐ、あんずに内緒でバウムクーヘンを食べた。
そしてまたいろいろ先生に聞きたいことがあったのに何一つ聞かずに帰ってきたことに気づいた。もぉ~。。。

 


オーラの色は?

2007-02-06 22:10:05 | 散歩

(写真と内容は骨折前の事)

「怪しい人めっけ!」 「あっかんべ!」

年明け早々の平日のせいか、お客さんの少ないワンコ連れOKのお店。
料理を運んできてくれたお店の方が、足が長いだの、お利口さんだのと話しかけてくださってるのに、あんずは一点凝視で石地蔵のように固まっている。
『ちょ、ちょっと、あんずさん、そんな怖い顔で何見てんの?』と視線を追うと常連客っぽい男性が一人で新聞を読んでいた。
いたって普通の方に見えるんだけど、あんずは敵を発見し茂みの中から銃を構える兵士のように目を離さない。
テーブルの下から、立ち上がって上からと、ず~っとロックオンしたままだった。

犬は人間のオーラが見えていて、それで人間の状態を判断する、と聞いたことがある。
私は隣のテーブルで熱いピンクのオーラを発しているカップルの方が気になったけど、あんずは新聞を読む男性のオーラに反応していたのだろうか?


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(今日のあんず)

手術から12日目。
午後からは私が抱っこしようとすると、スルリと私の手を避けて一人でさっさとおトイレに行った。
伸びをする時も骨折した足まで伸ばすようになったし、何か用事があるときも骨折した方の足をあげてチョイチョイとしてくる。
まだ体重がかからないように、ぎこちない歩き方だけど、ちょっとずつ回復しているんだな、と感じる。


骨折日記(包帯解除)

2007-02-05 12:59:28 | 骨折日記&肘

「お日様の匂い・・・」

今日は手術から11日目。
病院に行って包帯をはずしてもらった。
もともと包帯は手術の外傷を保護するためのものだそうで、長い間巻いておく必要はないとのこと。
でも、包帯はずすと見た目が痛々しいし、どこか怖さがある。
そして縫ってある糸が気になるのかしきりと舐める。
包帯もあれば気にしてむしろうとするし、どちらにしても見てる人間が気を揉む度数は変わらない。

昨日あたりから少しずつ骨折した足を床につけて歩くようになってきた。
ちょっといたずらな顔をしだしたので要注意。
急にぴょん!と動いたりする。
今週末あたり抜糸する予定で、外見は段々治ってきてるけど中の骨がくっつくまでは時間がかかるのでまだまだ安静にしてくれないと。
そんなに長い間、大人しくしてくれるかな。。。