あんずぃスコープ

愛犬あんずと覗く日々の出来事

骨折日記(トイレの補助)

2007-02-04 14:52:23 | 骨折日記&肘

「離さないでね!」

骨折した翌日、毎朝すぐ出るオシッコもショック状態で出なかった。
朝一番の病院で点滴をしてもらってるので次第にお腹がバンバンに膨れてくる。
何度かトイレシートの上に連れて行き、トイレトレーニング時代の掛け言葉「チーチーチーチー」を言っても、立ったままで出る気配なし。
諦めて寝床に戻したとたん、座りなおして遠い目をした。
「ジョ~~~」とても長い時間。
こんなこともあろうかと、毛布の下にトイレシートを敷いていたので、その下の敷き布団代わりの座布団は無事だった。
2回目からは「ん~ん~」と鳴き、トレイのある方をチラッと見る合図で教えてくれるようになった。
トイレシートの上におろしてやって骨折した左前足を持ち、体がふらふらしないように支えてやる。
手術後もトイレの合図があると、連れて行って包帯をした足を持ってやる。
あんずはギブスなしの包帯だけなので、下につけられないのだ。

オシッコの補助は割りと簡単だが、ウンチの場合は少し難しい。
あんずは、ウンチを出す前に軽くその場で2回転しないと出ないようなのだ。
それも後ろ足をちょっと軽快にタッタッタッタッと高く上げながらすばやく回る。
そのまま包帯した足を持ってると捻じれてしまうので、あんずの回転に合わせてすばやく持ち替えねばならない。
まるで餅つきの合いの手のようだ。
「ハイッハイッハイッハイッ」と呼吸を合わす。うまく回れなかった時は「そんなんじゃ出ないわ」と困ったような顔で見上げる。
「すんまへん!次はうまい事やりまっさかい、も1回まわっておくれやす!」と懇願し、再度チャレンジだ。

こうして私とあんずはますます絆を深めている。(なんのこっちゃ)

 


大好きな人

2007-02-03 20:51:13 | あんず

「ばぁばの抱っこが一番ZZZ」

今日は、あんずと熱烈相思相愛のばぁばがお見舞いに来てくれた。
予想通り、とんでもない喜びようでしばらくは羽交い絞め状態で落ち着くのを待った。
どうしてそんなに好きなのか?
ばぁばもあんずを目の中に入れても痛くないほど可愛がるのでわかるのだろう。
あんずのフェイバリット ポイントは変わってる。
他人には興味ないのに、いつも畑仕事風のおじさんにふぅ~っとついて行こうとする。
何なのかな~。。。


骨折日記(手術)

2007-02-02 20:06:32 | 骨折日記&肘

先生の理想は、切開部が少なくてすむ骨髄腔内にピンを挿入する方法だったが、あがってきたレントゲン写真で見ると、折れた箇所が関節のすぐ上であり、骨髄腔も細くなっていく箇所なのでピンが入らないと判断して却下となった。
結果、残るプレートで骨を固定する方法に決まった。

手術は、先生と他にヘルプとして先生のご友人の獣医を呼んでいただくことになった。
(あんずのかかりつけの病院は、先生一人、受付兼助手が2人(夜の部は1人)という小さな病院)
先生はサイトハウンドの骨折手術の経験ありで、ヘルプの先生はもっと回数をこなしているとのことで安心してお任せする事ができた。

いったん家に帰って、夜8時半きっちりにあんずを病院に連れて行く。
避妊手術の時と同様、先生の『怖がりっこ対策』で完全に麻酔がかかるまで私があんずを抱っこし、意識がなくなった時点で助手さんにあんずを渡した。
渡した瞬間に大きなウンチがスルリと床に落ちた。
謝りながらティッシュをかばんから出しているうちに先生自ら素早く拾い「かまいませんよ!」と言われた。
もう一度謝りながら内心では『あぁ、やっとウンチでた。便秘にならずにすんだ。』と思っていた。
骨折後、ショックで長い時間オシッコが出てなくて、手術に向かう直前に出たのだが、ウンチは出てなかったのだ(しかも骨折した日はあんずの体調は絶好調で、たらふくご飯を食べていた)

家に帰り、手術の無事を祈ってから仮眠したが前の日眠れなかったので11時までの2時間ほど爆睡した。
そして、起き上がって髪の毛を整えていたら電話が鳴り、無事手術が終わったことを知らされて急いで迎えに行く。
小さな病院だからという事もあるが、命に関わる事態でなければ飼い主の傍の方が犬も安心するからという理由で入院はナシ。

診察台の上であんずは寝かされていたが、私達の声を聞いて意識が戻り始めていた。
連れて帰ってまたリビングの寝床に寝かし私は横の布団で寝た。
夜中2回ほどあんずが起きて3本足で立っていたが、一度目はおもらしをしてしまって「ごめんなさい」という感じでモジモジ。
2度目は「そっちの布団に入れてケロ」というおねだりの顔。
骨折から手術前までのショック状態とは全然顔つきが違っていたので、とてもうれしかった。
もちろん、危ないので同じ布団では寝れないが、聞き分けよくその後はちゃんとぐっすり寝てくれた。

驚いたことに翌朝から食欲旺盛だった。体は横になったままで顔だけ上げて食べるのだ。
ほんとに犬は強いな、と関心した。




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<今日のあんず>

「通販でコレ買うわ!」


骨折日記(長い夜)

2007-02-01 21:01:38 | 骨折日記&肘

確かに骨折であることを確認した先生は鎮痛剤と抗生物質の注射をしてから、折れた箇所が動かないように簡易ギブスをしてくれた。
これは、患部にまいたコットンの上に糊のついたメッシュ地を巻いて包帯をしたものなのでカチカチではなく、たよりなげな物だった。
「はずれても巻き直したりしないでください。血流を止めると危険ですから」との言葉を聞いて、家で勝手に添え木などしなくて良かった、と思った。(そんな余裕もなかったけど)
「明日の朝、レントゲンを撮ってから治療法を検討しましょう」と言われ、帰ってからの長い夜を覚悟した。
落ち込んでいる私に先生が「この子達は、自分が細くて長い足を持っているっていう自覚がないもんだから、とんでもない無茶するんだよ、しょうがないよ。」と慰めてくれるものだから、それまで堪えていたのにとうとう顔が『森進一』になってしまった。

リビングに座布団と毛布であんずの寝床をつくり、横に自分用の布団を敷いた。
あんずはすぐに寝たようだったが、2時間後くらいから「んん~ん~~ん~~、クゥ~ン、んん~ん~~ん~~・・・・」と小さい声だが、子供が「え~ん、え~ん」と泣いてるような感じの声が聞こえてくる。
「あんずどうしたん?痛くなったん?」と、声をかけるとしばらく静かになる。
夜中にそれが何度かと、「きゃん!」という声で目を開けると3本足で震えながら立っていたりもした。
ほとんど眠れずに朝を迎えたが、診察開始時間の9時までがまた長く感じられた。

手術時の麻酔に備えて、レントゲンでは鎮静剤を使いたくないのだが、足を伸ばさないといけないので、あんずが痛がって暴れたりするならやむを得ず打ちます、との説明を受けた。
あんずはマズルから目にかけて覆うように皮製のマスクをされ、目隠し状態でレントゲン室に連れて行かれた。
今思い出すと、それは囚人のようで『あ、兄きぃ、ちょっとの辛抱ですぜ!』と声をかけたいようなシーンだった。
そして兄きは立派にがんばり、鎮静剤ナシでオツトメを終えた。

写真が出来上がるまであんずは点滴を打ってもらい、私は手術の選択肢の簡単な説明を聞いていた。
①固定法(ギブスなどで固定するのみ)
②髄内ピン固定法(骨髄腔内に針金状のものをひじから挿入して固定する)
③プレート法(折れた箇所にプレートをあててネジで止めて骨を固定する)
イタグレちゃんの骨折日記では、プレート法が多いと思う。
両足骨折の子がピン固定法で治した日記も読んだ事があるがその1件のみだった。

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<今日のあんず>

 「かじります」