あんずぃスコープ

愛犬あんずと覗く日々の出来事

骨折日記(面会)

2007-02-28 17:41:02 | 骨折日記&肘

(再手術から6日目)
今日は三度目の面会。
最初から立っていて「ん~!ん~ん~!・・・」『ばたばたばたた・・・』
文句を言ってるんじゃなくて、再会を喜び尻尾ブンブンで甘えていた。
あんずの声に触発されたのか下段から「くぅんくぅ~ん、くぅんく~・・」とすごい甘えた声が。
なになにぃ?この前まで私が入室したら迷惑そうにしていたくせにぃ、てっきりバーニーズマウンテンさんだと思って覗いたら、大きなシェパードさんに代わっていた。
体は大きくてもすご~い甘えんぼさん。
撫ぜたい衝動に駆られたけどグッと我慢した。
きっとあんずと同じ甘甘星からやってきたんやな、と想像する。

あんずが元気だったし、いい顔が見れたので帰りは足取りが軽い。
電車より車の方が早いが、ここ何年も生活道路しか運転していない私は大阪の環状線を永遠に周り続ける自分が想像できるので無難に電車で通っている。
乗り換えの梅田で阪急百貨店に寄り、地下の食料品売り場で『五感』のケーキを買った。
それだけで帰るつもりだったが、犬並みの嗅覚で7階催し物会場で『九州物産展』をやっていることを嗅ぎつけた。
ものすごい人だけど、おいしい匂いが充満している。
行列が出来ているところは無条件に心惹かれるが、並ぶのが面倒だったのでウリウリと人ごみの間を歩いて見てまわった。ちょっと立ち止まっただけで、ゆずジュース、辛子明太子と次々と味見の品を渡される。
前から食べてみたかった『佐世保バーガー』と少量の辛子明太子だけ買い、これ以上ここに居ては大変なことになると思い、家路に向かった。

久々に熱い視線を気にすることなくケーキを食べた。

『五感』のケーキ


骨折日記(ショウ骨の役割)

2007-02-27 16:31:37 | 骨折日記&肘

犬の前脚の太い方は撓骨といって字のごとく骨全体で撓む(たわむ)ことにより大きな衝撃や荷重を受け止めるらしい。
ソファやベッドなどから飛び降りると、前脚から着地するのでこの骨に非常に大きな衝撃が加わる事になる。(体重の何倍も)
もしも、日常的に頻繁に飛び降り行為を続けると、人間でいう「疲労骨折」のように、この力を受け止める部位の生体反応で骨密度が上昇し、撓む事の出来ない骨硬化現象(硬くもろくなる)してくるらしい。
人の場合は大抵、完全骨折する以前の微小骨折の段階で発見され、安静を指示され、治癒する事が多いそうだ。
継続していた激しい運動を休止すると、骨密度過剰などの反応が逆戻りし、正常に回復するらしい。

あんずの場合は悪い条件が重なった着地失敗で骨折したが、やはり躾として飛び降り行為、イタグレ特有の垂直飛び(これ大好きなんだけど)はやめさせた方が良いと思われる。

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紙粘土のあんず(グレハンみたいに逞しい)


骨折日記(入院部屋)

2007-02-26 15:09:46 | 骨折日記&肘

(再手術から3日目)
手術の翌朝の面会の時は、ぼぉ~ッとして反応がない感じだったので、あんずがどういう気持ちなのかわかりづらかった。
体がしんどくても当然喜んでもらえると思ってたのでショックを感じつつ帰ったから、今日はどういう顔するのかちょっと不安まじりで面会した。

結果はなんというか、その、『彼女はご立腹である』というのが正しいだろう。
ちょっと上目遣いで「ん~ん~んん~ん~・・・」
翻訳すると「なんで私をここに置いて帰ったのよ!早く出して!ねぇ!ねぇ!」って感じ。
立ち上がらずにフセの状態でぶーぶー文句を言っている。
「じっとしてないと治らんよ。しばらくの辛抱。ここにいたら治るからね。会いに来るから。」
すぐ横で他のワンちゃんのお世話中の先生がいらっしゃったので、小声でぶつぶつと諭した。
あんずは理解したかのように不機嫌な表情でぷいっと顔を横に振る。

あんずのいる入院部屋は骨折した患者さん専門の部屋だ。
ペットショップのように縦横何段も重なって壁一面に患者さんが入院している。
部屋に入ったとたんに元気な子は『あっママが来てくれた!』という感じで歓迎の声をあげるが、すぐに『何だ、よそのおばさんか』という感じで静まる。
そして不機嫌な子はギャンギャン吠え続け、下段の大型犬はジロリと見上げて『早く帰ってね』という顔をしている。
たくさんのワンちゃんのいろんな思いがどっと押し寄せてくるので部屋に入る瞬間は『これから海に潜ります』的な心構えがいる。

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昨日の日記に怪我をしていない方の足のテープは骨髄液を採った場所と書いたが今日先生の説明を聞いて間違っていたことがわかりました。(真剣に読まれた方、お許しを!)
あのテープは点滴をした場所でした。
骨髄液を採ったのは骨折した足の肩からです。(昨日の日記は本日訂正済み)
そして海綿骨という『骨の卵みたいなもの』も一緒に採って骨折部に入れてあるそうです。
下のレントゲン写真は今回の手術後のものです。
苦手な方は見ないようにぃ。。。ちょっと怖いです。(もう見えちゃってます?)
太い骨がショウ骨でその後ろの細いの尺骨。
尺骨の折れた隙間が大きく見えて怖いですが、この骨はつながらなくても犬には何の支障もないそうです。
人間の手のように細かい作業をする時に必要な骨だとか。
必要でないものがあるはずない、と思ってしまいますがここは先生のおっしゃる事を信じた方が心配が少なくなるな、と思ってます。
折れた部位のほかにも黒っぽい線が見えるのは、前回のプレートを留めていたネジ(スクリューピン)を抜いた跡です。



骨折日記(先端医療)

2007-02-25 16:28:52 | 骨折日記&肘

今回の手術は創外固定法といって、皮膚の上から骨にピンをさしていくもの。
(緑色のぽっこりは、皮膚から上のピンをパテで固定し、衝撃吸収材で巻いてある)
あんずの場合は前回のプレートを取るので開創が必要だったが、本来は開創なしで骨を整復する手術となる。
骨折したショウ骨の周囲の筋組織は他の骨に比較して少ない。そのために骨膜への血流量も少なく、仮骨形成が十分に行われない傾向があるらしい。
貴重な少ない筋組織を温存し、いかに骨膜への血行を阻害しないかということが早く治る道なので、非開創が理想なのだそうだ。

怪我をしてない方の足のテープは点滴をした場所。
怪我した方の足の肩からは骨髄液を採った。骨髄液の中には骨になる細胞の元となる幹細胞というものがあるらしい。
あんずは骨折後1ヶ月経っているので、骨の癒合をより促進させるためにこの幹細胞を培養増殖させて骨折部に埋入させている。

前の手術の時の説明と比べ、やはり先端医療なのだなぁと納得し安心感がある。
あんずや家族の状況によっては、家から近い病院(先生のご友人の所)に移す事も考える、とおっしゃっていただいてるが今のところはこのままでもいいかな、と思っている。


骨折日記(郷に入っては郷に随う)

2007-02-24 15:47:46 | 骨折日記&肘

たくさんの励ましありがとうございます。とても感謝しています。
いつも何も考えず書いてしまいますので、愛犬家の皆様に余計な不安を与えてしまわないかと心配です。
今回の事は『たまたまあんずに起きた事』で、他のイタグレちゃん達は骨折手術後、無事に元気に走れるようになるまで回復されてます。
今回の手術が創外固定法になったのは、お世話になる病院の院長が小型犬のショウ骨(足の骨)骨折を専門に研究され従来からの創外固定法から独自の手術法を考案し実績をあげておられるためです。
多くのワンちゃん達はプレート固定法で問題なく回復してるので、あんずの場合は『特別な不具合』が起こったようです。

大事なのは動物は話すことができませんので、何が起こっているのか飼い主がよく観察すること。たまに診て頂く先生より一緒に生活している素人(飼い主)の感の方が正解かもしれません。
今回はセカンドオピニオンの大切さを思い知らされました。
それだけ伝わればいいな、と思います。

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『どぉなってるのぉ?』

(再手術の翌朝)
今朝一番に面会に行った。手術が無事に終わっていることや諸々の説明は昨日電話で聞いていたので、あんずの顔を見ることしか頭になかった。
私達夫婦と対面しても、なんだかぼぉ~っとした感じで喜んでる感じは一切なし。
看護士さんによると、スタッフを怖がることなくケージを開けるとすぐに傍にきて抱っこをせがむようだ。
そして何もないときは奥でちゃんと落ち着いたポーズで休んでいるらしい。
すごく意外だった。これまで初対面の人に傍に来られると逃げちゃっていたし、前の病院の助手さんにも最後まで愛想よくなかったから。
ケージの中にはいつも遊んでいるぬいぐるみと薫り高いパパの靴下が入れられていた。あんずは無類の靴下好きなので、念のために入院準備品の中に入れておいたのだ。
手術のことより、入院生活がちゃんと出来るかどうかが一番の心配事だったので安心して帰ることができた。


骨折日記(再手術)

2007-02-23 16:49:32 | 骨折日記&肘

足が外向きに曲がる

(再手術)
またまた多くの方にショックを与えてしまうことをお詫びします。
あんずの足が外向きに曲がることが気になり10日前に診てもらった時は私が思っていた診断結果と違っていたため、何となくモヤモヤした感じで過ごし『セカンドオピニオン』は大事だという友人の後押しもあり、昨日違う病院で診てもらいました。
(この数日中に術後1ヶ月検診の予定でしたが、その前に行きたいと思いました。)
今度の先生は、もしもの時のためにと知り合いの獣医から聞いていた『四肢の骨折』については全国的にトップレベルの病院であるという大阪阿倍野区の岸上獣医科病院です。

診断結果は「このままではまずいです」だった。
レントゲンを見ながら私にもわかりやすく言葉を慎重に選びながら説明していただき、何も聞かれぬうちに「再手術を先生にお願いしたいと思います」と言った。
主治医にはいままでよくしていただいたご恩があるけど、あんずにこれ以上かわいそうな目にあわせたくので迷いはなかった。
急だったが今日の午後2時からの手術枠が空いていた。

4時15分に病院から電話があり「手術は無事に終わり、麻酔からも覚めてきました」とのこと。今夜は絶対安静のため面会は無理。
お見舞いは明日からだ。
今回は、プレート固定法ではなくて創外固定法なので1ヶ月近い入院の予定。
昨日は家族と離れて暮らした事のないあんずの入院生活を想像してまた先生の前でぽろぽろ涙が出てしまった。(若い頃は人前では絶対泣かなかったのに年を取ると涙もろくなるというのはほんまどす)
入院部屋を見せてもらったが、たくさんのケージの中に創外固定法をした患者さんたちばかり。かなり遠方からの患者さんも。
その中にあんずよりも小さなまだパピーだと思われるイタグレちゃんは両前足とも。
こんな小さな子ががんばってるんだからあんず姉さんなら大丈夫と安心した。
それに自分の監理下で看病しなくてもよいというのが気を楽にさせてくれる。

ほんとに毎日読みにきて頂いてる方にはご心配おかけしますが、今回私はとても安心して預けていますし、いろんな検査の結果も良好ですのでご安心ください。
また詳しい手術内容や、経過を少しずつアップしていきます。




ヘルシーケーキ

2007-02-22 12:46:57 | 生活

『ケーキ食べる?』 「早くッ!」

(手術から28日目)
自分の腰痛予防のためにウォーキングはかかせないと思っているけど、あんずの散歩でなく、ある程度の時間ぶらぶら歩くのは苦手だ。
なので家から離れた本屋さんまで行って調べごと(もしかして立ち読み?)をするという目的を作って歩く。
今日の収穫(やっぱり立ち読みか!)は、牛乳・砂糖・卵・バターを使わずに作るヘルシーケーキの作り方。

(薄力粉1カップ)・(ベーキングパウダー 大さじ1/2)・(サラダ油 大さじ2)
(豆乳 大さじ2)・(はちみつ 大さじ3)・(アップルジュース 大さじ4)
(バニラエッセンス 少々)
以上の材料を粉類同士、液体同士をよく混ぜた後に合体させてオーブンで焼く。
猿でも出来そうな簡単さが気に入り、ボケ防止のために暗記して帰った。
何度で何分かを家に着くまでに忘れてしまったが、180度で25分でOKだった。
オーブンを空けたとき、「うわぁ、アップルすぎる!」という匂いがしたが、食べる頃には気にならなくなったし、味も「お上品ですこと!」と言いたくなる様なヘルシーな味だった。
材料的にあんずにも食べさせられるし、人間の朝食のパン代わりにしてもよさそう。

またがんばって歩くぞ!

 


自然と覚えること

2007-02-21 12:58:18 | あんず

「あたしの獲物よ!」

(手術から27日目)
昨日はお腹の具合が悪くて朝食抜き、お昼もササミを少しだったので夜は早くからお腹が空いちゃったらしい。
いつも夜は7時過ぎに食べるけど6時くらいからコタツの中から例の民謡が聞こえ始める。
「アァ~ン、お腹が~すいて~るから~早く~ちょうだ~い、ハァ~アンッ!」
パピーの頃、少しの間ついてもらったトレーナーさんに『犬の要求通りにしてはいけません』と何度言われた事か。
だけど、今は・・・・だから・・・なんていろいろ理由をつけてはあんずの要求通りにしてしまう。
昨日も「ハイ~ハイッ!」と合いの手を入れながら早めにご飯を食べさせてしまった。

早めに夜ご飯を食べたのに、中途半端な消化の量とまだ完全にお腹が治ってなかったのか、夜中の1時半くらいにトイレへスタコラ歩いていった。
もうトイレの補助をしてやらなくてもふらつくことなく用を足せるが、お尻はティッシュで拭いてあげる。
怪我して以来オシッコの時もティッシュでオマタを拭いて上げる習慣ができた。
なのでティッシュを近づけるとあんずも拭きやすい様に片足を上げて待っている。
そのあと抱っこで移動するのだが、「抱っこ」と言うと両前足をひょいとあげて抱っこしやすいような格好をしてくれる。
こういうのは教え込んだというより、毎日の習慣で自然と覚えてものだ。

過去に戻れる『どこでもドア』があったら、躾でカリカリしていた頃に戻って「そんなに悩まんでも大丈夫やで!」と教えてやりたい。


春がやってくる

2007-02-20 12:41:23 | 生活

「そろそろ起きる?」

(手術から26日目)あんずは今朝早くから布団を抜け出してトイレへ。お腹がピー、チューと鳴っている。昨夜2さじ程豆乳プリンを食べさせたからだろうか?
朝食抜きだが日光浴をして元気にぬいぐるみをやっつける。

春が来るんだな、と思わせてくれることの一つにカルチャーセンターの講座のチラシがある。
今朝も朝刊に入ってたので、じっくりと眺める。
どれにしようかな、と行く気もないのに見てるのが楽しい。
主人には『男のキッチン』を熱く薦めるが、まったく興味ナッシング。
そして私は何かを始める前に、2年前に通販で取り寄せた刺繍の教材8ヶ月分をやっつけないと。
なんでも情熱が冷めないうちにやらないと、心のゴミとなって溜まっていく。
今年の目標のひとつ『整理整頓』のためにも、がんばろう。。。


骨折日記(大人しくない)

2007-02-19 13:04:21 | 骨折日記&肘

『新作できたよ』  「それおいしい?」

(手術から25日目)午前中の日光浴で元気になって遊びたガ~ル。

昨日(午前中)は大人しく過ごしていると書いたばかりだが、午後からはそうではなかった。
あんずの服を縫いたくなってミシンでガタガタやってると、「それ頂戴!それ!」とうるさい。
端切れを渡してやると10秒くらいはうれしそうに振り回すが、すぐに「そっちのがいい!」とねだる。
渡しても渡しても、私が持ってる布がほしいのだ。
いつになく真剣に私が向かってるので、きっとすんごいおもしろいものに見えるんだろうけど、一緒なの!

服の出来はいつも通り、あちこち突っ張っていて「ヤンキーかっ!」と言いたくなるような代物だが、散歩用(川原限定)だから気にしないよね~。
服が仕上がってから1時間くらいあんずをスリングに入れて散歩した。
やはり外を歩くと全身に酸素が行き渡るようで気持ちがいい。
あんずもずーっと前方を用心深く見ていたので疲れただろうと思ったが、あてがはずれ帰ってからも遊びたいモード全開。
夜は、久しぶりに「ワンッ!」と吠えた。遊んでほしくてだ。
窓に映る自分を見て「ウォッ!ウォッ!」と小さく吠えたり、コタツの中に放り込んだ生渇きの靴下を見つけて「キャワンッ!」と喜んだことはあったけど、しっかり吠えたのは怪我して以来だった。
そして私の手を噛んではいけないが、もう遊びたいし噛みたい気持ちが高ぶり噛むふりをしながら「ハァ~ァンッ!アァ~ンアンッ!」と『民謡歌手かっ!』と言いたくなるような声を出す。

もう少しの辛抱だよ、それまで歌の練習でもしようかね。