あんずぃスコープ

愛犬あんずと覗く日々の出来事

『小さきいのちをあずかりて』

2007-02-11 17:49:55 | あんず

あんず生後2日目 右から2番目

あんずの看病が始まってからの午後は一緒に横になって本を読んで過ごすことが多い。
手持ちのおもしろい本が尽きたので、内容がまじめすぎて放り投げていた本を仕方なしに読み始めた。
それが現状の私の心にぴったりときて一気に読めた。
中野孝次の『犬のいる暮らし』という本だけど、著者が老年期になって飼い始めた柴犬とのくらしについて書かれている。
2代続けて飼った柴犬に比べて3代目に飼い始めた豆芝が1.7kgと小さかったため、毎日『小さきいのちをあずかりて』と呪文のようにとなえながら扱った、という。
私があんずとの生活を始めてからの気持ちと同じだった。

私も運動不足になっているせいか、気持ちが感傷的になりやすい。
寝ているあんずをみて10数年後に来るお別れのときを想像して涙が出ることがある。
ここのところ安っぽく、大げさで、いつも信じられないような波乱に満ちた出来事ばかり起きる昼ドラを見ているせいかもしれない。
せっかく、あんずの看病を口実にゆっくりした時間を過ごしているのだから、よい本をたくさん読もうと思う。