1月25日(木)、あんずは絶好調だった。
いつもなら夜9時前には遊びをやめさせて落ち着かせるだが、この日は私が家事でばたばたしていたので、あんずもはしゃぎ続けていた。
用事で寝室に入った私を追ってきてベッドに飛び乗った。
(ベッドの上に乗るのは禁止だったが、上手に降りるのを見て以来は許していたのだ。)
いつも骨折の事が頭にあり注意していたつもりだったが、この時は魔がさしたのかベッドの上ではしゃぐあんずを静めずに私は部屋を出ようとした。
ゲームだと思って追いかけようとしたあんずが勢い良くジャンプして私にぶつかり床に落ちた。
耳を劈くような悲鳴。
「やってしまった!」すぐに骨折だと感じた。
ドスンと奈落の底に落ち動揺している心と裏腹に、頭と体は無意識に働いていた。
どこをやった?左前足がありえない方向に曲がりぶらんぶらんしている。
急いでそれ以上ぶらぶらしないように前足を固定しながら仰向けのまま抱き上げ「あんず!だいじょうぶよ!だいじょうぶよ!」と声をかける。
大きな悲鳴は続いたが、声をかけ続け、試しに軽くマズルを掴んで閉じさせたら案外簡単に泣き止んだ。
飛んできた主人にあんずを渡して急いで主治医に電話する。
診療時間は夜8時までなのに既に9時をまわっていた。
電話する手が震えたが、幸いにもすぐに主治医が出てくれた。
口がまわらず、何をどう説明したか忘れたが、とにかく応急処置だけは今からでもしてあげると言われたので、毛布であんずを包んですぐに家を出た。
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<今日のあんず>
「寝るのが仕事ですZZZ」
今日は手術後5日目 まだよく寝てくれる。
食欲旺盛、暇だわ~ と、ぐずる事もあり抱っこでウロウロして気をまぎらわせてやるがすぐにおさまる。
おやつを用意して振り返ると3本足でピョンピョン跳ねているので心臓が口から飛び出そうになる。
おやつのためなら何でもやるか・・・・