年中無休の弁護士日記               

平成25年3月21日,『犯罪被害者者相談ルーム』を新設! 法律相談予約電話:06-6312-3316

海外先物取引被害専門法律事務所

2012年11月30日 09時54分20秒 | Weblog
 今,海外先物取引被害事件に関わっています。

 海外先物取引に関連する事件は,繰り返し起きているようです。

 支出した証拠金を返して欲しいとの被害者の悲痛な叫びを
何度も何度も聴いていると,何とかしてあげたいと思うのです。

自転車によって交通犯罪を犯すと

2012年11月29日 12時26分49秒 | Weblog
たかが自転車の衝突事故と侮るべからず 最大で数千万円の賠償責任を負うことも(ダイヤモンド・オンライン) - goo ニュース

 自転車は,法律上は「車両」として,原則として,車道を走らなければなりません。

 そして,もし,自分が運転する自転車を歩行者に衝突させて歩行者が亡くなった場合,歩行者のそのときの収入にも拠りますが,1億円を超える賠償責任を負うこともありえるのです。

 自動車の場合には,損害保険で賠償金が支払われる場合はほとんどであるのに対し,自転車の場合は損害保険に加入していないことが非常に多いので,上記賠償金は加害者がすべて自分で負担しなければならいのです。その際,手持ちの預貯金等ないと,持ち家を差し押さえられて,夫婦は離婚し一家は離散するということもあるのです。

 だから,というわけではありませんが,交通ルールは守りましょう。
 

被害者参加による二次被害?

2012年11月27日 19時55分48秒 | Weblog
 今日は朝から,ある事件で,国選被害者参加弁護士として被害者参加人と打ち合わせを行い,今週後半に予定されている刑事裁判(第1回)に備えるはずでした。

 ところが,その被害者参加人の様子がどうもおかしいので,本当に被害者参加したいのかを確認したところ,やっぱり被害者参加をヤメたいと言うのです。分厚い記録を読み込んで,既に被告人への質問事項の案を作成し,さらに,被害者論告・求刑の大まかな構想まで練っていたところだったのに,です。

 でも,被害者参加は,あくまでも,被害者のための制度ですので,被害者参加人が参加をヤメたいと思えば,やめるべきなのです。

 これからは,何度も何度も,被害者参加人の意思確認を行うべきだと感じました。

 とにかく,今回,裁判が始まる前に,被害者参加人の真意がわかり,被害者参加することで被害者に二次被害を与えることを防げて,本当によかったです。

日曜法律相談(大阪市西淀川区役所)報告

2012年11月26日 06時47分08秒 | Weblog
 昨日は,結局,5組の相談者が相談に来られました。
 
 その中で,1件,私が初めて聞いた問題について質問されました。

 一応,事件の大きな筋から,こちら(相談者)が取るべき方針についてアドバイスをしました。

 しかし,おそらく裁判所に判断をしてもらわないと本当の解決はできそうにないケースなので,
相談にだけ関わった私としては,地方自治体の法律相談の限界をあらためて痛感しました。

日曜法律相談(大阪市)

2012年11月25日 06時43分41秒 | Weblog
 今日は,大阪マラソンの日ですが,私は,大阪市の日曜法律相談を担当します。

 地方自治体における法律相談は,ほとんどの場合,それ自体では完結=事件解決とはならないのですが,弁護士に相談することで事件の解決の糸口が掴めるかもしれませんので,気楽に申し込んで欲しいです。 

犯罪被害者支援の実際

2012年11月24日 13時20分25秒 | Weblog
 今日は,性暴力救援センター・大阪から紹介された犯罪被害者との打ち合わせ(被害者側から2名,弁護士2名)を行いました。結局,この件に関しては,被害者の意向により「保留」とするということで,本日をもって我々の仕事は,一応,終結となりました。

 この件では,土曜日と日曜日に4回,2名の弁護士が延べ約8時間に渡って相談を受けて,もう一人の弁護士は,いろいろなところへ電話したり,診断書を病院から取り寄せたりしました。しかし,上述したように,この事件は,法律相談のみで終了となったので,我々の報酬は,日本司法支援センターから,相談料3万円(2名分)が出るだけです。

 私は,もともと,性暴力救援センター・大阪の連携弁護士となったときから,報酬は全く期待できないことは覚悟していましたが,これでは,性暴力被害者を支援していこうと弁護士が増えるわけがありません。

 しかし,弁護士の支援を必要とする犯罪被害者はむしろ増加しているので,被害者の経済的支援はもちろん,その支援者にも経済的なバックアップが必要なのです。

「犯罪被害者週間」国民のつどい 大阪大会 

2012年11月23日 14時26分48秒 | Weblog
『開催日時:11月24日(土)13:30~17:00

会 場 :クレオ大阪中央 大ホール (定員700名)

主 催 :内閣府・大阪市

進 行 :13:30~13:45  開会(主催者あいさつ)

     13:45~14:45  基調講演 演題:隣人としてできること

 講師:三木 善彦さん

  大阪大学名誉教授 帝塚山大学名誉教授 なら被害者支援ネットワーク会長

14:45~16:20  パネルディスカッション

コーディネーター: 楠本 節子さん

        NPO法人 大阪被害者支援アドボカシーセンター事務局長

パネリスト:

①少年犯罪被害当事者の会 代表 武るり子さん

②全国犯罪被害者の会(あすの会)関西集会運営委員長 寺田真治さん 

③TAV交通死被害者の会 会員 田畑耕一さん 

④ウィメンズセンター大阪 代表

 性暴力救援センター・大阪 事務局及び運営委員 高見陽子さん

⑤大阪弁護士会 犯罪被害者支援委員会委員 杉本吉史さん 

16:20~16:30 休憩)

16:30~17:00  演奏会(大阪府警察音楽隊)           』

明日は,午後1時30分から,犯罪被害者週間国民のつどい大阪大会が開催されます。

 主催者挨拶と基調講演はともかく,パネルディスカッションは,コーディーネーターが大阪被害者支援アドボカシーセンターの楠本さん,バネリストとして,武るり子さん,TAV交通死被害者の会から田畑さん,大阪弁護士会犯罪被害者支援委員会から杉本弁護士が登場されるので,私も最前列で拝聴してきます。

日本犯罪被害者支援センター設立

2012年11月22日 21時27分25秒 | Weblog
 今日も,私が,弟を殺された人からの相談を受けることに決まりました。

 この事件,他に担当希望弁護士がいないために,私が担当となりました。

 確かに,犯罪被害者支援事件は,諸々の理由で,弁護士はやりたがならないようです。

 というわけで,日本の犯罪被害者支援事件はすべて私が担当してみようかとさえ,思っています,実際にはムリですが。

労役場留置の裁量権

2012年11月21日 10時29分31秒 | Weblog
讀賣新聞によると,

『交通事故を起こして道交法違反で堺区検から略式起訴された堺市の男性(82)を、認知症にもかかわらず刑務所の労役場に留置したのは違法だとして、男性と成年後見人の小山操子弁護士(大阪弁護士会)が慰謝料など330万円の国家賠償を求める訴訟を近く大阪地裁に起こす。弁護団は、男性が収容理由も理解していない状態だったと説明、「認知症患者への刑事罰のあり方を問いたい」という。

 訴状によると、男性は昨年3月、大阪府大阪狭山市内で車を運転中に信号無視をして交差点に進入し、別の車と衝突した。

 男性は2010年5月に認知症と診断された。75歳以上のドライバーは免許更新時、認知症検査が必要だが、男性は更新を忘れて免許が失効。無免許のまま、買い物などのため運転を続けていた。長男と別棟で同居しているが、長男は当時、夜勤の仕事をしており、接する時間がほとんどなかったという。

 男性は略式起訴され、堺簡裁から罰金25万円の略式命令を受けたが、納付をしなかったため、今年2月下旬から、大阪刑務所で50日間、罰金未納者を軽作業に従事させる労役場に留置された。

 留置中の今年4月上旬の検査で「高度の認知症」と診断された。小山弁護士が、同区検に刑の執行停止を求めたが、検察官が応じなかったという。弁護団は「検察官は男性の症状を考慮しておらず、裁量権の逸脱や乱用に当たる」と主張する。

(2012年11月19日 読売新聞)                       』
 
 罰金刑を科せられて,それを納めることができない場合,労役場というところに留置されることがあります。

 刑罰の執行は検察官が行うので,担当検察官はこの男性を労役場留置にしないこともできたはずです。それなのに,検察官は,留置をした。そこで,今回のような訴訟が提起されたのです。

 この件,国家賠償を求めたのが,男性の刑事弁護人(弁護士)ではなく,その成年後見人(弁護士)であったようで,それが私には不思議です,弁護人は何をしているのか

被害者と加害者と保険会社

2012年11月20日 06時18分20秒 | Weblog
 昨日,交通事件ではない事件で,被害者が,加害者から,加害者の加入する保険会社(傷害普通保険)が定めた賠償額しか払わないと言われて困っているという相談がありました。

 私は,具体的なアドバイスをする前に,被害者(賠償請求権者)と加害者(賠償義務者)と保険会社の関係を説明しました。

 つまり,被害者は加害者に自分が被った被害額を賠償請求をすればよい,加害者と保険会社とは契約関係があるが,被害者はその契約には全く関係がない,保険会社は,被害者に対し加害者に代わって賠償金を支払うことはできる,ということです。

 したがって,加害者が加害者の加入する保険会社が定めた賠償額しか払わないということは到底認められないのです。

 相談事例の場合,被害者は保険会社を無視して加害者を裁判所に訴えればよいのです。

 

茨城県の裁判員裁判事情

2012年11月18日 17時04分52秒 | Weblog
『施行から3年半が経過した裁判員裁判が、水戸地裁でしか開かれない現状に、水戸から離れた地域に事務所を置く弁護士や裁判員から不満の声が上がっている。県弁護士会土浦支部は、地裁土浦支部(土浦市)でも裁判員裁判が開けるよう国に改善を求めていく考えだ。

 最高裁によると、昨年、水戸地裁での裁判員裁判で判決を受けた被告人は25人。県弁護士会土浦支部によると、このうち同支部管内で事件を起こした被告人は16人に上る。県南で裁判員裁判対象の容疑者が逮捕された場合、国選弁護人は、水戸地裁周辺で活動する弁護士と事件の起きた県南部の弁護士が2人1組で担当することが多い。県南部の弁護士が加わるのは、接見に通うのに都合がいいためだという。

 JR取手駅近くに事務所を構え、今年1~2月に保護責任者遺棄致死罪に問われた男の裁判員裁判の弁護人を務めた千葉真理子弁護士(49)は「負担があまりに大きい」と話す。

 公判前整理手続きなどで水戸地裁を訪れたのは実に12回。往復4時間かかり、3週間で10回あった公判や評議には、スーツケースに着替えや化粧道具を詰め込んで出向き、被告が留置されていた水戸拘置支所(水戸市)にも10回近く通った。普段は主に土浦支部や龍ヶ崎支部の裁判を担当し、離婚や相続、交通事故の相談も受けている。だが、水戸での公判中は依頼者の急な相談に応じられなかった。

 裁判員からも「移動が大変だった」という声が聞かれた。県内最南端の神栖市から裁判員に選任された主婦は「交通の便が悪い」ため、埼玉県境の五霞町の裁判員とホテルに宿泊しながら公判に臨んだという。

 遠方に住む裁判員には宿泊費が支給されるが、県弁護士会土浦支部長の尾池誠司弁護士(44)は「地裁土浦支部で裁判員裁判ができれば、弁護士はじっくり被告と向き合える。県南に住む裁判員も、長距離移動をしなくて済むはずだ」と訴える。

 全国では、立川(東京地裁)や浜松(静岡同)、松本(長野同)など9都府県の地裁10支部で裁判員裁判が開かれているが、最高裁は「土浦支部で裁判員裁判を開く予定は今のところない」としている。

      ◆

 県弁護士会土浦支部は17日、土浦市大和町の県県南生涯学習センター(ショッピングセンターURALA内)で「首都圏弁護士会支部サミットin土浦」を開く。地域住民が利用しやすい裁判所をつくるため、裁判所や弁護士会の各支部が抱える課題について住民を交えて検討する。午後2時から5時まで。入場無料。問い合わせは、県弁護士会土浦支部(029・875・3349)へ。

(2012年11月16日 読売新聞)                         』

 大阪では考えられないようなことが,茨城県では起きているようです。

 私は,実は,司法修習生時代に,水戸地方裁判所土浦支部を訪ねたことがあり,確かに,水戸市からはかなり遠かったです。

 栃木県でも,宇都宮地方裁判所(本庁)でのみ裁判員裁判が行われており,状況は似ているのかもしれません。

 もともと,裁判員裁判は対象事件を拡大していくことになっているはずなので,その過程で,裁判の場所も拡充されていくべきでしょう。

世界道路交通犠牲者の日

2012年11月17日 22時43分40秒 | Weblog
 明日,11月第3日曜日は,国際連合が定めた「世界道路交通犠牲者の日」です。

 この日は各地でいろいろなイベントが開催されますが,私も午後1時から,梅田の阪急百貨店周辺で,TAV交通死被害者の会のメンバーと交通安全を呼びかけるチラシを配ります。

 我々は皆,黄色いベストを着ていますので,見かけたら,チラシを受け取って読んでみてください。

大阪被害者支援アドボカシーセンターにおける電話法律相談

2012年11月16日 17時30分48秒 | Weblog
『犯罪被害者週間のお知らせ

   11月25日(金)~12月1日(木)   

犯罪被害者等に関する問題を社会全体で考え、ともに支えあう、誰もが安心して暮らすことができる社会の実現を目指し、2006年から犯罪被害者週間が始まりました。大阪被害者支援アドボカシーセンターでも、関係機関と連携しながら様々な取組みをおこなっています。


2012年度犯罪被害者週間
  
  ★被害者ホットライン(電話相談)★
   日時:2012年11月26日(月)      10時~20時
    通常の電話相談時間を延長して、ご相談に応じます。
    13時から17時までは、大阪弁護士会の弁護士がご相談に乗ります。
    ☎ 06-6774-6365


  ★犯罪被害者週間に向けてのキャンペーン★
   日時:2012年11月20日(火)
       12時~13時
   場所:JR大阪駅アトリウム広場
    内容: 被害者のメッセージ
       警察音楽隊のコンサート他

      キャンペーングッズの配布を行います。
       
  ★国民のつどい「大阪大会」★
   日時:2012年11月24日(土)
       13時30分~17時
   場所:クレオ大阪中央大ホール
   内容:基調講演
      パネルディスカッション
         
       
皆さまのご参加をお待ちしております
  
お問合せはアドボカシーセンター事務局までお願いします。
   電話  06-6771-7600                       』


  毎年行われている,大阪被害者支援アドボカシーセンター主催の被害者ホットライン(電話法律相談)ですが,今年は,いろいろあって,私が一人で4時間ぶっ通しで担当します。「交通事故」,「チカン」「いじめ」も,実はすべて犯罪ですので,電話をかけること自体に相当のエネルギーが要るとは思いますが,少しでも前に進むために,一人で悩んでいないで,電話してみてください。

政党にも責任がある

2012年11月16日 15時40分52秒 | Weblog
福田衣里子氏、「みどりの風」に合流の方向(読売新聞) - goo ニュース

 今,この時期に,政党から離れる人たちを国会議員に押し上げた政党にも大きな責任があると言うべきです。

 どの道,こういう人たちは,次の選挙で落選して表舞台から消えていくので,そういう人たちを批判しても仕方ありません。