年中無休の弁護士日記               

平成25年3月21日,『犯罪被害者者相談ルーム』を新設! 法律相談予約電話:06-6312-3316

国選弁護の報酬

2007年10月31日 16時31分34秒 | Weblog
 法務省は昨日,つまり,11月30日、刑事裁判で無罪判決を勝ち取った国選弁護人に対し,通常より加算した報酬を支給することを決め,総合法律支援法に基づき報酬を支払っている日本司法支援センター(法テラス)に通知しました。11月1日から施行するそうです。
 資力がなく弁護士を頼めない被告人のための国選弁護制度は,今から60年前の1947年にスタートしています。しかし,私選弁護人は一般的に着手金だけで数十万円であるのに対し,国選弁護人の報酬は非常に低いのです。例えば,公判前整理手続きがなく1回の公判で終了したケースだと,単独裁判官の事件は約7万円,裁判員制度の対象となる重大事件でも約9万円です。このため,国選弁護は労力に見合わないと敬遠しがちで,接見回数が少なかったり,記録を十分に読み込まない不熱心な弁護人も少なくない,と言われたりすることもあります。
 この点,今回の改訂で,加算額は、全部無罪の場合、50万円を上限として100%,要するに従来の報酬の2倍,とするそうです。
 しかし,無罪の事案がどれほどあるのでしょうか。そもそも,無罪となるような事件を検察官は起訴すべきではなく,検察官も通常は起訴しません。
 となると,上記改訂も実際はほとんど意味がないものだと言わざるを得ません。
 もっとも,私は,現在,無罪を主張している事件の国選弁護人をしており,今のところ,こちらのペースで裁判が進行しているので,報酬アップは大歓迎です

 

当番弁護ー少年付添人

2007年10月31日 14時19分13秒 | Weblog
 今日はまたまた当番弁護の割当日なのですが,別の用事で弁護士会館に行って弁護士会・相談課の方とお話ししていたら,今日は,私に少年付添人の当番が割り当てられる予定であることがわかりました。
 とにかく,先週の土曜日の当番の割当日には結局,出動要請がなく終わったので,今は,何でも来い,という心境です。

国選弁護人と私選弁護人

2007年10月30日 09時31分05秒 | Weblog
 昨日,私が国選弁護人としてついている被告人の共犯者(主犯格)の弁護人からある用件で電話がありました。
 その際,国選弁護ですか?と私が尋ねたら,私選弁護人である,との答えが返ってきました。
 今回の犯罪の中心的人物であるがゆえにお金をもっている人間には,私選弁護人がついて,その人間に利用されただけの被告人は貧しく,国選弁護人がついているというのは,どう考えてもおかしいです。

「クレジット被害にあわないために!~消費者のための割販法・特商法の改正を求めるシンポジウム~」

2007年10月27日 12時59分17秒 | Weblog
 午後1時から大阪弁護士会館において開催されるシンポジウムに行きたかったのですが,弁護士会から当番弁護出動要請の連絡がまだ来ず,待機状態を解けないので,シンポジウムへの出席をあきらめました。仕方ないですが残念です

国選弁護の終了

2007年10月25日 12時27分54秒 | Weblog
 今日,私が当番弁護士として接見して,被疑者弁護を経て,国選弁護人となった被告人の判決がありました。
 本人は,ひたすら刑の執行猶予で釈放されることを願っていましたが,過去に2回も刑の執行猶予になっていたこともあり,実刑(刑事施設に収容されること)となりました。
 私とすれば,刑の執行猶予は無理,実刑は免れないと思っていても,ほんのチョッでも可能性がある限り刑事弁護人としてのベストは尽くしたつもりです。
 しかし,判決が宣告されて,法廷が終了し,被告人が退廷する際,被告人が私の方を全く見向きもしなかったとき,ある先輩弁護士から言われた,「刑事弁護はいくら一生懸命やっても報われないよ。」という言葉を思い出しました。

事件の受任と辞任

2007年10月24日 10時51分53秒 | Weblog
 事件の処理を依頼されていったんは引き受けたものの,依頼者と連絡が取れなくなったり,提出をお願いしている書類を出してくれなかったりされると,結局,依頼を断らざるを得なくなります。
 こういう人に限って,こちらから辞任しますと連絡すると,それはどういうことか,無責任弁護士,などと誹謗中傷したり怒ったりされるので,もうお手上げ状態です。
 仕事を受ける立場からすると,報酬は少なくても,真剣に事件解決に自分で取り組む意欲があり,弁護士はあくまでサポート役でしかないことを自覚している人からの依頼を優先します。 

夫婦関係調整事件

2007年10月23日 07時44分03秒 | Weblog
 今日は,事務所を開設したときは,絶対に受けないと決めていたはずの夫婦関係調整事件で家庭裁判所に行きます。
 目の前に本当に困っている人がいたら,それをなんとかしないと弁護士としての存在価値がない,と思い,引き受けたのですが,とにかく,みんなが納得できる解決を目指します。←甘い?

月曜出勤

2007年10月22日 07時54分39秒 | Weblog
 今日は,ホントに予定が何もないのですが,ある準備書面(当事者の主張をまと多もので事前に裁判所に提出して裁判官や相手方に読んでもらう書面)の提出期限が今日なので,これから,裁判所に行ってその書面を出してきます。といっても,まだ,誰も来ていないだろうな。

土曜出勤

2007年10月20日 12時49分58秒 | Weblog
 私が以前勤務していた法律事務所のボス弁護士(経営者弁護士)は土曜日も必ず事務所に来られてお仕事をされていました。
 やっぱり,法律事務所を経営していると,週に2日も休んでおられないという気持ちになってくるんだろうな,ということが私にもわかってきました。