年中無休の弁護士日記               

平成25年3月21日,『犯罪被害者者相談ルーム』を新設! 法律相談予約電話:06-6312-3316

原発報道の問題点→わかりやすい説明がない。

2011年03月31日 11時32分26秒 | Weblog
 最近,テレビの福島原発の事後処理に関する報道と解説を見ていて痛感することを,ほぼそのままジョー小泉さんが書かれているので,以下に掲載(一部割愛)させていただきます。

『  説明の技法

 夕方、息子が豊田市から車で会いに来た。

震災後の政府、東京電力の対応について話した。

彼らの説明を聞く一般の理解能力は多分、正規分布を描くだろう。
仮に、分布をこう見る。

1割の非常に頭のいい人(たとえば原子力について基礎知識があるうえ、理解力にすぐれ、自分でさらに知識を得るため学ぶ方法を知っている人)。

8割の中間層(分かりやすく説明してくれれば理解できる;分かりにくい説明は理解できない)。

1割の非常に頭のわるい人(誰がどんなに工夫して説明しても理解できない)。

その8割の中間層に対し、現時点での放射能の安全性についての説明は概して回りくどく、要点がぼけがちに思える。

たとえば、こう説明したらどうだろう。

結論:現時点では、放射能による人体への影響は安全である
(と明言する)。

理由: 
飲料水の放射性ヨウ素は、0.0066ミリシーベルト(1キログラムあたり)。
人間が自然に浴びる放射線量(年間)は、2.4ミリシーベルト。
がんになる可能性のある放射線量(年間)は、100ミリシーベルト。
100/0.0066=15,152キログラム/年

水1キログラム=1リットルとして
年間15,000リットル以上の現時点での水を飲まないと、がんになる可能性はない。人はそれほど多く水を飲まない。
だから、安全である。


といって、図解して説明する。これなら分かるだろう。

数字のオーダー(位)をあいまいにして議論するから、針小棒大、いかにも放射能汚染が迫り来るような恐怖感を与える。

 息子と話したが、その道の専門家(大学教授、研究者など)は厳密を期そうとして、一般大衆に分かりやすく話すことを忘れがちだ。確かにある程度の基礎知識のある人には理解できるのだろうが、そうでない人にはチンプンカンプン。連日、原子炉の断面図を見せられ、食傷気味になる。

そういう私もボクシングの解説をするとき、どうしてもマニア、ファンの方を向き、ボクシングの知識に乏しい視聴者に親切かというと反省しないといけない面もある。

人にものを説くというのは本当に難しい。自分がその事柄について知っているだけでなく、説明の技術、経験が必要になってくる。世の中にすぐれた啓蒙家は数が少ない。学校で、知識は教えるが、他人に伝達する説明の技法を教えることに向上の余地があるからだろう。』

賛美しすぎるのもよくない。

2011年03月31日 09時45分43秒 | Weblog
原発作業員「俺たちがやる」 危険冒してまで、なぜ行くのか(産経新聞) - goo ニュース

 今も原発作業員の方々が,それこそ命がけで放射能汚染の拡大を阻止するための作業をされていることには,ただただ感謝するしかありません。

 しかし,この人達を,現代のヒーローとして祭り上げてしまうと,彼ら,さらにこれから危険な現場に向かう人達を,より追いつめてしまうのではないでしょうか。

 したがって,自分の使命を全うしている人の一人として,冷静に評価すべきでしょう。でも,ボーナスは最低1人1000万円はもらえるようにすべきです

話を聞いてあげましょう!

2011年03月29日 13時20分43秒 | Weblog
【東日本大震災 今何ができる】(11)阪神大震災から学んだこと(上)(産経新聞) - goo ニュース

 被災者を安易に励ましても逆効果です。例えば,被災者に「ガンバレ」と言っても,これ以上どうガンバレというのでしょうか。

 周りにいる人間は,とにかく,話を聞いてあげましょう

 そして,自分を責めている被災者には,貴方は悪くない,ということを繰り返し繰り返し伝えましょう

造幣局からのメール

2011年03月29日 12時11分40秒 | Weblog
 造幣局から以下のようなメールが届きました。

『 東北地方太平洋沖地震により多くの方が被災されたことを考慮し、
 通り抜けのライトアップを中止するため
 終了時間を午後5時とさせていただきます。

  また、通り抜け通路に東北地方太平洋沖地震による被災地を支援するための募金箱を設置します。

  開催日時:
   平成23年4月14日(木)から4月20日(水)
 までの7日間
   平日は午前10時から午後5時まで
   土・日曜日は午前9時から午後5時まで
  
  開催場所:
   造幣局本局
   大阪市北区天満1-1-79
  通り抜けの方法:
   造幣局南門(天満橋側)から北門(桜ノ宮橋側)への一方通行
  桜情報:
   今年の花は「妹背(いもせ)」です。
   128品種352本の桜をご覧いただくことができます。  』

 今年の桜を見ることなく亡くなれた3万人余りの方々のことを思うと,我々は,ノンビリお花見をしていてよいのだろうか,と思います。
 このところ,それこそ一日中,各テレビ局が特定の被災者を取り上げて,その悲しい物語を放送していますが,これを毎日見続けていると,元気な人間でも落ち込んでしまう,何かしなければと思いつつ何もできない自分に腹が立ってくる,という危険水域へ簡単に到達しそうです。
 しかし,こうなったとしても,誰にとってもよいことは全くないので,しばらくは,自分勝手,自己中心的であってもよいのかもしれません

出張法律相談に対する一考察

2011年03月28日 10時39分04秒 | Weblog
 今日は,午後,大阪弁護士会が主催の出張法律相談に行ってきます。

 弁護士とのアクセスを容易にするため,既に存在する総合法律相談センター(事務局員が常駐)とは別に,いろいろな場所を借りて,弁護士がそこへ出かけていって,その地域の人々からの法律相談を受けようという試みです。

 この意図・趣旨はよいのですが,現時点においては,一部の法律事務所が大々的に宣伝を行って相談者を吸収しているのです。また,大阪の各地に地域密着型法律事務所もどんどん開設されつつあるのです。

 今後は,これらの現状をふまえた出張法律相談を企画実行していかないと,弁護士会の法律相談の存在意義の低下を招き,ひいては,弁護士会自体の存在意義も問われることになりかねません

熱烈歓迎!

2011年03月26日 17時15分35秒 | Weblog
助産所など受け入れ本格化 妊婦さん関西へ“避難出産”増加(産経新聞) - goo ニュース

 橋下徹さんに代わって,妊婦さんのみならず,大阪へ避難してくる人を
大歓迎します。

 それはともかく,今回の大震災を契機に,かつて議論された東京一極集中解消についても,もう一度,議論していくべきです。
 さらに,まだまだ終息の気配さえ見えない原子力発電所の存廃等原発政策の問題をも抜本的に議論していかないと,今回の震災で犠牲となった人々に申し訳ないと思います。

性被害と被害者参加

2011年03月26日 05時11分28秒 | Weblog
 ある性犯罪事件で,私が,被害者参加人から委託を受けた弁護士となる気配が出てきました。

 これまで,性犯罪の被害者の方から何度も被害者参加をも視野に入れた法律相談を受けてきたのですが,すべて被害者参加へは至らずに終わっていました。

 確かに,性犯罪の被害者が被告人(犯人)を目の前にして,意見を述べたりすることは,他の犯罪の場合と異なり厳しく辛い面があることは事実です。

 しかし,特に性犯罪者は同種犯行を繰り返す傾向もあり,被告人に適正な刑罰を科すためには,被害者が刑事裁判に参加することが是非必要だと思います。

 というわけで,もし今回,被害者参加人から委託を受けた弁護士に選任されたら,今まで以上に被害参加人と一緒に頑張ります

義捐金として金100万円を送りました。

2011年03月25日 11時55分09秒 | Weblog
「きれいな状態で渡したい」=遺体の検視担当、不眠不休―宮城県警(時事通信) - goo ニュース

 私が所属する大阪弁護士会のなかの会派=友新会という団体があるのですが,その中にさらに,弁護士になって10年未満の者で組織する
友新若手会という団体があります。

 この団体が,日本赤十字社を通じて100万円を義捐金として送りました。

 この友新若手会は,会員の親睦団体なので,義捐金を出すことは団体の目的にそぐわないのではないかという意見もありましたが,国難とも言える今回の震災を目の当たりにして,団体の目的なんてどうでもいいということから,今回の拠出となりました。

 私は,この記事にもある検視といった地味だけど重要な活動に義捐金を使って欲しいです

Y口組が相手方?

2011年03月24日 05時24分39秒 | Weblog
 事件の規模も非常に小さく,特に弁護士に依頼するほどのこともないのにと思われた事件がLAC(リーガルアクセスセンター)から私のところへまわってきました。

 そこで,その被害者から直接,事情を聴いてみると,加害者は,ある組織(建設会社?)に所属している人間らしいということでした。

 それを聞いたとき,私は思わず笑いそうになりました。

 こんな場面で,私の前にY口組?が立ちはだかるとは思ってもみなかったからです。

 とにかく,この事件は,私の究極の目標を達成するための第1歩として,全力で取り組むつもりです

被災者向けの電話法律相談

2011年03月23日 10時12分07秒 | Weblog
 このブログを東北地方の方も見ておられる(これまでに,秋田県の方と岩手県の方から電話がありました。)ようなので,以下に,日本弁護士連合会からの告知文を転載します。

■ 電話相談窓口 ■

○ 「東日本大震災電話相談」
[実施期間] 3月23日(水)から当面の間
   平日のみ 午前10時~午後3時
[電話番号] 0120-366-556 (フリーダイヤル)
[主催] 日本弁護士連合会・東京弁護士会・第一東京弁護士会・
      第二東京弁護士会・日本司法支援センター

○ 仙台弁護士会 「電話法律相談」
[実施期間]3月23日(水)から当面の間
      平日のみ 午前10時~午後4時
[電話番号]0120-216-151(フリーダイヤル)

○ 岩手弁護士会 「電話法律相談」
[実施期間] 3月22日(火)から当面の間
        平日のみ 午後1時~午後4時
[電話番号]019-651-0351019-604-7333 
(通話料がかかります)
「無料相談(面談)」の希望者は法律相談センター
(TEL:019―623-5005)で予約を入れてください。

■ 中小企業者向け相談窓口 
ひまわりほっとダイヤル」について
 電話をいただくと、最寄りの弁護士会の窓口につながります。
(※福島県弁護士会は当面の間、東京の弁護士会で対応します。)
 相談は、面談での相談になりますが、福島県内からのご相談は、当面の間、
電話相談にて対応後、面談についてもご相談させていただきます。

[実施期間]平日のみ 午前10時~午後4時(※正午から午後1時までを除く)
[電話番号]0570-001-240(通話料がかかります)
[費用等]3月末日までは初回面談相談(30分)は無料
http://www.nichibenren.or.jp/ja/sme/index.html


 とにかく,法的側面からの後始末は後から何とでもできますので,まず今を生き延びてください。

美術館の評価(その1) ミホミュージアム

2011年03月21日 09時18分30秒 | 準ホームページ
 昨日は,滋賀県甲賀市信楽町にある,ミホミュージアムに行ってきました。

 私が朝一番に行ったからか,こんなときに不謹慎だと言われることを気にした人が多かったのか,事前の情報とは異なり,空いていました。

 桃源郷をイメージした全体の雰囲気はよかったのですが,目玉となる収蔵品がなく,全体の収蔵品数も少ないこと,最寄駅であるJR石山駅から路線バス(帝産バス)で50分もかかることを考慮すると,お勧め度は,☆3つ(☆5つが最高)とみました。

 

市役所の職員による義捐金集め(続)

2011年03月20日 15時01分31秒 | 準ホームページ
 先日,私が目撃した市役所職員による義捐金集めですが,その市役所のHPで確認したところ,市役所の職員であることを示す腕章をつけた職員が3月28日まで駅前で義捐金を集めているそうです。

 今日,近くで目視による確認を行ってみると,その人達は確かに市役所の腕章をつけていました。

 というわけで,なぜ市の職員が義捐金を集めるのかという疑問は残りますが,晩ご飯おかず代稼ぎの行動ではなかったようです

市役所職員による義捐金集め?

2011年03月18日 20時33分20秒 | Weblog
 ある駅の改札を出たところで,その市の職員を名乗る人が義捐金を集めていました

 なんとなく違和感を感じたのですが,よく考えると,義捐金を集めることは市の職員の仕事でないはずです。

 明日も,その人達を見かけたら,身分証明書を見せろと言ってみます。

 で,もし本物の職員なら,募金箱にお金を入れてきます