年中無休の弁護士日記               

平成25年3月21日,『犯罪被害者者相談ルーム』を新設! 法律相談予約電話:06-6312-3316

控訴しなくてよい人が控訴して,控訴すべき人が控訴しない

2012年06月30日 04時49分26秒 | Weblog
 昨日の夜中の12時は,私が関わる2つの事件での控訴期限(このときまでに,「控訴状」というタイトルの書面を裁判所に提出しないと第1審の判決が確定して争えなくなる。)でした。

 控訴しても,第1審の判断が覆りそうにない事件で,被告が控訴し,やり方によっては,原判決(第1審の判決)が覆る可能性がある事件では,被告人が控訴しなかったようです。

 控訴するかは,各人の自由なので,私がどうこう言うべきことではないですが,水は必ず高いところから低いところへ流れるように,誰にもどうしようもないことはあります。それを見極めた上で,対応して欲しいです。
 

すごい弁護士がいた!~司法プレシンポジウムの準備

2012年06月29日 05時25分05秒 | Weblog
 昨夜は,来月7月21日(土曜日)午後,大阪弁護士会館で開催されるシンポジウムの準備会議に参加していました。

 シンポジウムでは,福島県及びその周辺から大阪に避難してきている人を対象に行ったアンケートを基に,立法提案等の政策提言を行う予定です。

 その政策提言の参考にするために,あのチェルノブイリ事故後に制定された法制度を勉強する必要がでてきて,東京にいる研究者にお話を伺うことになりました。その研究者に会うためだけに,わざわざ今日,東京に行く弁護士がいるのです。私は東京には行けませんが,その代わり,明日,堺市で相談活動に従事します。

新・原発賠償相談会@堺市・栂文化会館 6/30 1:00PM~

2012年06月27日 20時50分38秒 | Weblog
 この週末,6月30日(土曜日)午後1時から4時まで,堺市栂文化会館(泉北高速鉄道「栂・美木多」駅下車スグ)において,原発賠償相談会を開催するのですが,まだ,相談申込者が2名しかおられないのです。

 私の他にも,弁護士10名がお話しを伺いますので,是非,福島県から避難されている方には,気軽に来ていただけたら,と思います。

性暴力を許さない!~ 心とからだを守るために ~

2012年06月27日 05時25分17秒 | Weblog
『性暴力を許さない!~ 心とからだを守るために ~

日時:2012年7月1日(日)13:30~16:00
場所:和泉市コミュニティセンター 多目的ホール
参加費:無料
定員:300名
(1部) トークライブ PANSAKU
(2部) 講演 加藤治子医師(性暴力救援センター大阪・SACHICOの創始者)

主催:NPO法人 CAP いずみ―暴力防止・人権ネット
後援:和泉市人権・男女参画室                                  』

 今度の日曜日,久しぶりに大阪府内で,PANSAKUが演奏します。

 会場(和泉市府中町二丁目7番5号)は,最寄駅(JR和泉府中駅)より徒歩10分ですが,お時間のある方は,是非,参加してみてください。私は,当日,会場に行って,PANSAKUのCDをまとめ買いしてきます。

人はなぜ犯罪を犯すのだろう

2012年06月26日 15時26分58秒 | Weblog
 今日は,私が国選弁護人(国選被害者参加弁護士ではない)を務める事件の裁判に出席してきました。

 その中で,「被告人質問」というものがあり,私がまず被告人に質問し,その後,検察官が質問し,さらに,裁判長が質問しました。

 私も今回は,被告人に厳しい質問をしたのですが,検察官,そして裁判長はさらに厳しい質問を被告人に対して行いました。
 私は,それらの問答を聞いていて,人はなぜ犯罪を犯すのだろうか,何か欲求(物欲,性欲等々)を充たすために犯罪を犯すのだ,とは一応言えても,いろいろな欲求は誰にもある,しかし,誰もが犯罪を犯すわけではない,とすると,やはり,犯罪者はもともと生まれつきのモノなの(大昔,ある学者が唱えた「生来性犯罪人説」)か,等々と考えていました。

 いずれにしても,今日の被告人には二度と犯罪を犯して欲しくないです,自分のためにも,社会のために。

相続税対策

2012年06月26日 13時06分07秒 | Weblog
「相続増税」がやってくる! もう庶民も他人事ではない(東洋経済オンライン) - goo ニュース

 相続税は,今までは20人に1人が納めるモノであるとも言われてきました。

 それは,基礎控除というものがあるからです。

 しかし,基礎控除が法改正によって縮小されると,納税者も増大します。

 いずれにしても,相続税対策を含めて,親族間の争い全般をトータルにサポートできるのは,弁護士だけですので,相続問題で困ったら,弁護士に相談してみてください。

口頭弁論再開申立書

2012年06月26日 05時14分04秒 | Weblog
 昨日は,ある裁判所に,「口頭弁論再開申立書」というものを提出しました。

 要するに,いったん結審(審理の終了)して,次回は判決の言い渡しと決まった事件(民事)の審理を再開してくださいとのお願いです。

 その結論は,今日,出ますが,私としてはどのような結論であっても受け容れるつもりです。
 

大阪拘置所

2012年06月25日 05時22分26秒 | Weblog
 今日は朝一番に大阪拘置所へ行き,私が弁護人を務める被告人と接見(面会)してから,事務所に出勤します。

 大阪拘置所に行くのは久しぶりですが,もうすぐ建て替えられるので,映画のセットのような場所を今のうちに楽しんできます。

社会移行支援?更生保護?

2012年06月24日 05時21分31秒 | Weblog
『公開講座 社会移行支援を考える~当事者の話から~
大阪大学大学院人間科学研究科藤岡研究室主催・ものあふば共催
公開講座 社会移行支援を考える~当事者の話から~

刑務所での暮らしは、通常の社会での暮らしと大きく異なります。衣食住に困ることはありませんが、自分のことでさえ自分で決められることはほとんどなく、また他から切り離され、ともすると犯罪的・暴力的文化がはびこり、その中で犯罪から離れていこうとすれば、相当の覚悟と努力が必要となります。刑務所から出たとしても、仕事を始めとしてマイナスからの再スタートであり、時には家族や友人関係を失い、何より自身への信頼さえ失いかねません。社会の中で犯罪から離れ、回復を続けるには、刑務所から出所したその時こそが重要な分かれ道となります。

今回は、異なる背景や困難を持ち、出所した刑務所も、出所してからの年月も異なりながらも、それぞれ回復への道を歩んでいる3名の男性の方に、刑務所での生活、出所後の生活、過去の生き方と現在の生き方等について、思うこと、感じることをお話しいただき、それをもとに、後半1時間半をかけて、フロアの方々と、個人の回復を支える社会の在り方や私たちにできることについて意見交換を行い、回復への希望を積み重ねていきたいと考えています。
どなたでも参加できますが、定員は60名です。準備の都合上、あらかじめメールでのご予約をお願いいたします。定員に達し次第締め切らせていただきます。ご参加お待ちしております。

◆日 時: 2012年6月24日(日)13時30分~17時
◆対 象: どなたでも【要予約】
◆受講料: 無料
◆会 場: 大阪大学中之島センター  
      〒530-0005 大阪市北区中之島4-3-53
      06-6444-2100(会場の問い合わせのみ)
      
◆申し込み先・問い合わせ:ものあふば事務局
  FAX:06-6365-1213  メール:monoafuba@excite.co.jp
  ブログ:http://monoafuba.exblog.jp/
     』

 先日,大阪心斎橋で2名の通行人を殺害した被疑者は,刑事施設を出た後,宇都宮保護観察所に立ち寄り,そして,大阪に来たそうです。
その宇都宮保護観察所は,私が先日,5日間連続で通った宇都宮法務合同庁舎内の犯罪被害者支援室と同じフロアーにありました。
つまり,犯罪者の再犯を予防すること(社会移行支援=更生保護)と被害者支援とは表裏一体なのです。というわけで,今日は,上記公開講座に参加してきます。

交通死被害者の会(TAV)研究会の議論

2012年06月23日 13時32分16秒 | Weblog
 今日は,午前中,交通死被害者の会(TAV)研究会に参加してきました。

 近々,危険運転致死傷罪の改正を法務大臣へ要望するので,その内容を議論していました。さらに,被害者参加制度の改正要望事項について,法務省からTAVに対し照会があったので,それについても議論しました。また,通学路の安全をいかにして守るかについても,文部科学大臣に対し要望する予定なので,検討しました。

 その中で,検察官が京都亀岡の事件において危険運転致死傷罪による起訴について慎重なことに関連して,現在の検察官の昇任システムの当否にまで話が及んだりしました。

 また,被害者参加制度を拡大すると,現行刑事訴訟法の大原則である「当事者主義」(当事者である検察官と被告人・弁護人が法廷で証拠に基づいて議論し,中立の裁判官が真実を発見するというもの)に抵触してしまう,だから,難しい面があるという話も出ました。

 しかし,現行の制度やシステム,法の大原則でさえも,市民感覚に合わない,不合理なものであるなら,変えていけばよいのであって,我々は,交通犯罪ゼロに向けて,できる限りのことをすべきです。

犯罪被害法律相談 

2012年06月21日 15時33分34秒 | Weblog
 昨日は,法テラス(日本司法支援センター)からの紹介で,今月初め,その子(少年)(現在もなお,入院中)が見ず知らずの少年(加害者)から暴行を受けて,頭蓋骨骨折,脳挫傷を負ったお父さんと電話でお話しをしました。そのお父さんは,加害少年の弁護人(付添人)となった弁護士が,いきなり被害弁償の話をしてきたことに怒っていました。

 よく考えると,この事件では被疑者が少年なので,家庭裁判所から被疑者が検察庁へ再度,送致(「逆送」)されない限り,成人と同じ刑事裁判とはならず,被害者らは「被害者参加」もできないのです。

 昨日の相談では,話がそこまで行かなかったのですが,今後の展開によっては,なぜ(少年審判には)被害者参加ができないんだおかしいだろ,と,また,相談者から私が叱られるかもしません。
 
 

 

任意後見研修

2012年06月21日 11時20分49秒 | Weblog
 昨夜は,任意後見研修というものを受けてきました。

 任意後見とは,「法定後見」に対する言葉で,
本人(被後見人)が
①将来の財産管理等の事務を行う人(受任者=後見人)と,
②将来行われる財産管理等の事務の範囲・内容を予め定めておくことができ

さらに,
通常の委任契約と異なり,後見監督人が必ずついて,公的な監督も受ける点で,
もっともっと使われてよい制度だと思います。

 確かに,私が(法定)成年後見人に就任している事件では,被成年後見人と意思疎通が全くできず,私が行っている財産管理と身上監護が本当にこれでよいのだろうか,被後見人の意思に沿っているのだろうか,と悩むのですが,任意後見であれば,被後見人に能力があるうちに,被後見人と交流することによって,将来のあるべき財産管理等が見えてくると思います。