年中無休の弁護士日記               

平成25年3月21日,『犯罪被害者者相談ルーム』を新設! 法律相談予約電話:06-6312-3316

厳しい判決

2011年11月29日 11時14分32秒 | Weblog
 今朝は,ある刑事事件で,厳しい判決をいただきました。

 証拠(現在存在する痕跡)から,過去にあった事実を精確に認定することは難しいことですが,検察官主張の事実=公訴事実が正しいか否かの判断はそれほど難しくないはずです。

 今回は,いわゆる実刑ではなく,刑の執行が猶予される判決でしたが,真剣に,控訴(もう一度,裁判所の判断を求めること)も視野に入れないといけないかもしれません。

 

「自主避難」という言葉

2011年11月26日 12時04分17秒 | Weblog
自主避難と自宅滞在、賠償金同額に…政府審査会(読売新聞) - goo ニュース

 自主避難と言うと,避難する必要はないけれども,自分で勝手に避難したのだというニュアンスが強く出ます。

 しかし,自主避難しているケースでは,実際には,避難したくはないけれども,例えば,特に子供の健康のことを考えて,泣く泣く避難している人の方が圧倒的に多いのです。

 したがって,自主避難という言葉はヤメて,
区域外避難
=国から避難せよと言われた区域の外からの避難,
という言葉を使うべきです。

 そして,区域外避難の実態が上記のようなものである以上,避難せずに自宅にとどまっておられる方への損害賠償金はすくなくとも区域外避難者と同じであるべきです。むしろ,自宅滞在者は,避難できずに被曝し続けているのですから,賠償金は区域外避難者よりも多くてしかるべきです。

弁護士にリクエストしてよい?

2011年11月25日 14時49分32秒 | Weblog
 今日,ある人から紹介された人(相談者)とお話していて,その相談者の同居人が,すでに依頼している弁護士に事件を処理する上で,こんなことをして欲しいと言ってよいのですか,と聞かれました。

 私は,「もちろんです,なぜなら,
その事件の主役は,依頼者なのですから。」と応えました。

 自分が依頼している弁護士には何でも話してください。そもそも,何でも話せる弁護士に事件を依頼してください。

 弁護士は,事件の解決に全力を注ぎますが,それはあくまで,依頼者の了承の範囲内でしか活動しないし,できないのです。
 


大阪刑務所訪問

2011年11月24日 10時20分37秒 | Weblog
 今日は,大阪弁護士会・犯罪被害者支援委員会で,大阪刑務所を訪問し,受刑者教育を担当している方々と受刑者に対する被害者教育に関して懇談を行います。

 前回,私が大阪刑務所を訪問した際は,性犯罪受刑者に限定して被害者教育の観点からの懇談を行ったのですが,大阪刑務所には,暴力団関係者が多く,暴力団員からすると,性犯罪はケチな犯罪であって,軽蔑すべきものであるから,ある受刑者が性犯罪で入所したとわかると刑務所内でイジメられる,だから,性犯罪者だけを呼び出して教育を行うときも教育担当者は気をつかう等々のお話しを伺ったことを憶えています。

 受刑者の人に言いたいのはいったん受刑者となると,被害者のことなど忘れて,ただひたすら出所できる日を指折り数えて待つようになることは,仕方ないのかもしれませんが,他方で泣いている被害者のことも忘れずに,改善更生社会復帰をして欲しいです

カジノの功罪

2011年11月23日 12時23分32秒 | Weblog
カジノ通いの前会長、1億5000万円使う日も(読売新聞) - goo ニュース

 この井川さんの事件を見ても,カジノが「悪」であることは明白です。

 今,大阪では,府知事選挙,市長選挙が行われていますが,誰が知事や市長になっても,カジノの導入を推進するようなことだけは,絶対にやめて欲しいです。

 

成年後見監督人への就任

2011年11月23日 10時49分36秒 | Weblog
 数日前に,弁護士会から推薦されて,私が,ある人(高齢で,病気を患っていてある施設に入所中)(=成年被後見人になる人)の成年後見人を監督する成年後見監督人に就任することになりました。

 最近,親族が成年後見人となって,成年被後見人の財産を横領する等の事件が増えているので,その成年後見人を監督する成年後見監督人の活動がますます重要となっているのですが,私は今回,初めて監督人となりますので,今,もう一度,その職務等監督の実際について勉強中です。

 昔は,後見人と言えば,未成年に親権者がいない場合に登場するものと相場が決まっていたそうですが,現在では,高齢社会において,「後見」と言われると,成年後見をイメージしてしまいます。

 いずれにしても,早く,その成年被後見人になる人と会ってお話ししたいです。

みんな遅くまで仕事している。

2011年11月22日 18時31分45秒 | Weblog
 30分ほど前に,いつもお世話になっている不動産屋さんに,あるお願いの書面をファクシミリで送ったところ,たった今,その人から電話があり,すぐやっておきます,と言われました。

 明日水曜日は不動産屋さんはお休みなので,明後日でよいですよ,と上記書面に書いておいたのですが,仕事が早いというか,とにかく感謝です。

 
 

弁護士10人なんて,かえって邪魔。

2011年11月22日 09時59分00秒 | Weblog
法廷闘争「最も得意」=弁護士10人で対応―巨人・渡辺会長(時事通信) - goo ニュース

 この事件の性質から考えると,弁護士なんて,この事件に一生懸命取り組んでくれる人が一人いれば,充分です。

 弁護士が多ければ多いほど,裁判に勝つ確率がアップするなら,誰も苦労しません,特に,被害者が多数の弁護団事件の場合。

陳述書を書いていて涙が出そうになることもある。

2011年11月21日 16時58分31秒 | Weblog
 今,ある人の陳述書=ある人(陳述者)が体験したこと,そのときの気持ち等を,その人が語るという形式で書く書面を書いています。陳述書は,普通,弁護士が,その陳述者から話を聞いて,弁護士がまとめます。

 その陳述者は,ある病院のミスでお父さんを亡くされた娘さんで,その日,兄妹3人を代表してお父さんに付き添っていて,病院には夜も付き添わなくてよいのかと問うたのに,付添の必要はないと言われ帰らされたまさにその夜に,そのお父さんは誰にも看取られることなく亡くなられたというケースです。

 もし私がこの娘さんの立場だったら,なぜ,あのとき病院になんと言われようとも親のそばについていなかったのだろう,ついておれば,親の容体が急変したとき,医師や看護師に知らせて救命できたかもしれない,と,死ぬまで自分を責め続けるだろうと考えると,結果的に,そこまで,一人の人間を追いつめるようなことをしているのに,全く反省していない病院に対し,口惜しくて涙が出そうになりました。

 あらためて,この訴訟は絶対に勝たなければ,と思いました。

世界道路交通犠牲者の日の街頭活動

2011年11月20日 16時44分57秒 | Weblog
 今日,11月の第3日曜日は,国連が定めた
世界道路交通犠牲者の日です。

 そこで,TAV交通死被害者の会では,大阪,京都,名古屋で,それぞれ街頭活動を行い,私も,大阪梅田阪急百貨店前で,交通安全を呼びかけるビラとポケットティッシュを配ってきました。

 この種の街頭活動がどの程度効果があるか,疑問視する人の方が多いのでしょうが,私としては,何もせずにこのまま交通犯罪による犠牲者が増えていくことを絶対に見過ごしにはできないのです。

 ホントは,知事選,市長選に対抗して,拡声器を使い,交通犯罪の被害者がどんな厳しい状況に置かれているか,誰でも交通犯罪を犯すわけではないのに誰もが被害者になりうることを強く訴えたかったのですが,警察の道路使用許可という壁に阻まれました。

 今後は,一人でも,交通犯罪の予防活動に取り組んでいきます。

原発事故被害出張法律相談

2011年11月19日 09時26分33秒 | Weblog
 昨日は,福島原発から7㎞のところに住んでおられ,今は,大阪・高槻市に避難しておられる方(典型的区域内避難者)と
高槻総合法律事務所で面談して相談を受けることになっていました。

 ところが,私が,約束の時刻の15分くらい前に高槻総合法律事務所のスグ近くまで来たところで,高槻総合法律事務所から連絡があり,その相談者はいったん事務所に来たものの,体調不良を理由に帰ってしまったというのです。

 誰でも体調不良なときはあるので,仕方がないのですが,これが原発事故被害法律相談の実情です。つまり,一方に,支援を積極的には求めていない被災者がいて,他方で,やたらと元気な支援者がいるということです。

租税訴訟研修

2011年11月18日 13時46分10秒 | Weblog
 昨夜は,租税訴訟の研修(講師は,東京地方裁判所の部総括判事=裁判官)に参加してきました。

 租税訴訟というだけで敬遠する弁護士が多いので,昨夜の研修に出席した弁護士はホントに少なかったです。

 税金をめぐる紛争は超大企業から一般市民の誰にでも起こりうる問題なので,私は,租税訴訟を依頼されたときのために,これからも税法と租税訴訟の勉強を続けていきます

兄妹の仲を裂くようなことをして,それでも弁護士か!

2011年11月17日 13時05分13秒 | Weblog
 今日,兄2人と妹とが父親の遺産の分割(配分)をめぐって争っている事件のため,大阪家庭裁判所に行ったところ,いきなり,私の依頼者である兄2名のうちの一人の奥さんから,いきなり,「兄妹の仲を裂くようなことをして,それでも弁護士か!ことを丸く収めるのが,弁護士だろ。」という言い方で食ってかかられました。

 この事件,父親の死後,妹が兄らとロクに話もせずに,いきなり家庭裁判所へ遺産分割調停を申し立てたので,私は,兄2人の代理人となって,これまで,必死で2人の利益を守る法的主張を行ってきたのに,です。

 その奥さんは,今回の紛争が,その妹からの戦線布告によって勃発したことを全く理解していないので仕方ないですが,朝から,テンションが思いっきり下がりました。

 何事においてもあてはまることでしょうが,人にモノを頼むときは,頼まれた人が気持ちよく仕事をできるようにしてあげましょう。

市民法律相談~3時間で10組の相談者から相談を受ける~

2011年11月16日 18時28分24秒 | Weblog
 今日は,午後1時から4時すぎまで,ある区役所で市民法律相談を担当しました。

 2件目に耳が遠い婦人が来られたので,思いっきり大きな声で,20分間しゃべっていたら,喉が痛くなってきて,その後の相談はタイヘンでした。

 ただ,今日は,短時間でよいアドバイスができる事件が多かったので,法律相談しては,90点くらいはいったと思います。