年中無休の弁護士日記               

平成25年3月21日,『犯罪被害者者相談ルーム』を新設! 法律相談予約電話:06-6312-3316

被告人の反省

2010年04月28日 20時57分26秒 | Weblog
 今日,ある裁判所で,ある被告人(検察官によって公訴の提起をされた者)の反省の弁を聴きました。

 しかし,その被告人は,他方で,検察官の主張をほとんど認めず,言い訳ばかりしていました。

 『反省』とは人間の心の内の問題であるがゆえに,その人の態度等外形的事情から,その存否を推認するしかありません。
 
 そのことからすると,この被告人が心から反省しているとは到底思えませんでした

国選弁護報告書

2010年04月27日 11時10分27秒 | Weblog
 国選弁護事件を完了した場合,必ず,法テラス(日本司法支援センター)に報告書を提出しなければなりません。

 この提出がないと,報酬が支払われないのです,自己の権利(報酬請求権)を実現するためには,自らアクションを起こさないといけないことはわかるのですが。

 ところが,この報告書の作成がまた結構面倒で,そのことも一つの原因となって,国選弁護事件に全く関わらない弁護士も多いのかもしれません。

スゴ腕の刑事弁護人?

2010年04月26日 17時19分20秒 | Weblog
 今日,私が国選弁護人を務める刑事事件で,判決が下りました。

 その内容は,この程度の刑(宣告刑)でいいのだろうかと思いたくなるものでした

 私が弁護人として,被告人がなるべく軽い刑で終わるようにあの手この手の弁護活動を行い,また,裁判官に向けて軽い刑でお願いしますと弁論(意見陳述)しておきながら,このような感想を述べるのはおかしい,裁判官や検察官には申し訳ない気もするのですが。

 今となっては,被告人が私との約束=2度と罪を犯さない,を守ってくれることを期待するだけです
 

準備書面

2010年04月25日 14時43分49秒 | Weblog
 明日の月曜日から始まる週に裁判のある事件で,相手方からの準備書面(相手方の主張を記載した書面)が届くのを待っています。

 提出期限をもう5日過ぎているのですが,まだ届きません。

 その準備書面を読んでから,すかさず,その書面に対する反論の準備書面を作成しようと待っていたのですが。

 これでまた裁判の日が空転しそうです。

 ちなみに,私は,今日は朝から事務所で,明日が提出期限の,別件の準備書面を作成中です

訴えの意義

2010年04月24日 08時54分56秒 | Weblog
受信料拒否のホテル、提訴前に全額支払い(読売新聞) - goo ニュース
 
 裁判所に訴えを提起したとしても,かならずしも判決(裁判官が下す最終的な結論)に至るわけではありません。

 裁判所における審理と並行して相手方と話し合って解決すること(和解)も相当数あります。

 この事件でも,ホテル側は法廷で争っても負けるのがわかっているので,受信料を全額支払ったのです

 しかし,この顛末から,提訴(裁判所に相手方を訴えること)がムダだったとは言えません。NHKが提訴したからこそ,相手方は支払ったのですから

 私は,以前は,なるべく裁判所への訴えは避けた方がよいと考えていましたが,最近は,とにかく提訴して,それから,相手方の出方を見て,こちらの採るべき方向を定めるというやり方にも一定の合理性がある,と考えています

DVの真実

2010年04月23日 12時25分27秒 | Weblog
両親のDV目撃した子供、脳の発達に悪影響(読売新聞) - goo ニュース

 私もDV事件に関わっていて,その波及効果の大きさに,いつも衝撃を受けてきました。

 この研究によって,DVの影響力(のある側面)が科学的に実証されたとも言えますが,それだけに,ますます,DVを何とかせねばとの思いが膨らんでいます。

 しかし,DVは各加害者の人格に根ざしているところが大きいように思われ,人格をいかに改善するかという,これまた,大きな壁にぶち当たってしまうのです

控訴審

2010年04月22日 09時43分54秒 | Weblog
 昨日は早朝から,ある事務所で,被告人(第1審で有罪実刑となった人)と控訴すべきかについて打ち合わせを行っていました。

 いつもの国選弁護事件であれば何も考えるまでもなく,控訴状を裁判所に提出するところなのですが,私選弁護事件の場合,他にも考慮すべき事情もあり,打ち合わせを開催しました。

 刑事控訴審というと,弁護士でさえなじみのない人が多いのですが,私は,被告人にとってプラスになることは何でもやってみるという気持ちがあれば,それでよい,と思っていますし,今回もそうします

銀行の対応

2010年04月20日 18時14分12秒 | Weblog
 この数日間,ある事を並行していくつかの銀行にお願いしています。

 同じ『銀行』といっても,その対応は本当にさまざまです。

 一番好感がもてたのは,三菱東京UFJ銀行,そして,それとほぼ同じなのが,三井住友銀行です。

 他方,ワースト1なのが,ゆうちょ銀行でした。また,中央三井信託銀行というところも結構くせ者でした。

 いずれにしても,弁護士もサービス業の一種なので,銀行の対応から学ぶところは大でした
 

弁護士資格

2010年04月15日 16時56分00秒 | Weblog
 今日,民事事件の法廷の傍聴席で裁判官の登壇を待っていたら,3組の,原告(一般人)と無資格者(法曹資格のない人)のコンビがいて,それぞれ,無資格者が原告に,相手方の主張はこういうことです,とか,裁判官にこの点を聞かれたらこう答えてください等々のレクチャーをしていました。

 これらを見聞していて,ホントに,弁護士資格って何なんだろと思いました。

 というわけで,弁護士の利益を守るためではなく,弁護士に事件を依頼する一般市民の方々の利益を守るため、私が所属する大阪弁護士会・法72条(弁護士法72条=弁護士でないのに弁護士しかできない活動することを禁止する規定)問題委員会の活動にも一生懸命取り組もうと決意しました