年中無休の弁護士日記               

平成25年3月21日,『犯罪被害者者相談ルーム』を新設! 法律相談予約電話:06-6312-3316

犯罪被害者弁護ライン

2012年02月29日 14時02分11秒 | Weblog
 昨日は,犯罪被害者からの電話法律相談
犯罪被害者弁護ラインを担当しました。

 これまで私がこの弁護ラインを担当したときは,あまり電話がかかってこなかったのですが,昨日は,それこそひっきりなしに電話がかかってきました。

 その中に,1件,犯罪被害者ではなく,加害者(その人の行為が犯罪となるかは微妙な事案)からの電話がありました。ここに,その事案の内容を詳し書けませんが,要するに,その相談者にも同情したくなる,何とかしてあげたいと思えるものでした。

 そこで,私はあるアドバイスをしたのですが,今は,そのアドバイスどおりに相談者が動いて,この厳しい状況を乗り越えられればよい,と祈るのみです。

厳しい現実

2012年02月28日 08時43分42秒 | Weblog
「3.11」からまもなく1年 液状化 復旧進まず、住民に影(産経新聞) - goo ニュース

 この液状化現象がきっかけとなって,さらに,放射能の子どもへの影響を考えて,夫を千葉に残したまま,大阪へ避難されている方もおられます。

 ところが,夫婦がいったん別居を開始すると,これまでは表面化しなかった二人の間も溝がどんどん大きくなり,夫婦の関係までおかしくなることもあるのです。

 この別居避難の問題は,他の問題の陰に隠れていますが,見過ごせないものです。

低線量・内部被曝の危険性

2012年02月27日 10時23分24秒 | Weblog
 昨日は,「放射能から子どもを守る」学習会@エル大阪に参加し,医療問題研究会の高松勇医師から,低線量・内部被曝の危険性に関し,お話しを伺いました。
 
 その内容は,政府は,被曝と言っても心配することはない,大丈夫大丈夫,と科学的根拠なしに繰り返し言っているが,それに騙されてはいけないというものでした。
 興味のある方は,医療問題研究会編「低線量・内部被曝の危険性ーその医学的根拠ー」という本を読んでみてください。

 とにかく,この問題は,たとえば今すぐに東京電力に賠償請求するという意味では顕在化していませんが,今後,必ず大きな紛争となることは必至で,私も勉強を続けていきます。
 

交通犯罪の被害者と加害者

2012年02月26日 06時34分15秒 | Weblog
 一昨日,私が事務所で相談を受けた交通事件で,相談に来られた被害者(遺族)と話をしていてわかったことは,
被害者が加害者のことを気遣われているのです。

 私は,加害者に対しても慈愛を持って接することができる人は大好きですが,それが,まわり回って,自分(被害者)を責めることになっては絶対にいけません。

 一昨日も,私は,繰り返し,
悪いのは100%加害者であって,被害者は全然悪くないですよ
と言いました。

 

府立高校の校長のレベル

2012年02月24日 13時22分17秒 | Weblog
大阪府起立条例後、初の卒業式…緊張感漂う校長(読売新聞) - goo ニュース

 港高校の校長は,教員に対し,「生徒を祝う大事な式典が滞らないことを第一に考えよう」と言ったそうです。

 式典が滞りなく行われることと,個人の思想良心の自由のどちらが大切かさえわからないのでしょうか。

 そうだとしたら,そのレベルは悲しいくらい低いと言わざるを得ません。

完済剰余金の性質

2012年02月23日 18時17分33秒 | Weblog
 年金受給権を担保にお金を借りて,2ヶ月1回支給される年金から返済していた人が借金を完済(全部返すこと)したところ,剰余金(余ったお金)が発生し,それがその人に返還されたのです。

 それだけなら何も問題はなかったのですが,その人が破産したために,その剰余金の性質が問題となって,結局,裁判所は,その剰余金は支給された年金の一部だと判断しました。

 世の中では,いろいろなところでお金が動くのですが,実は,その性質が常に問題となっていて,ただ,その問題が顕在化するか否かだけが違うのです。

刑事弁護のあり方

2012年02月22日 12時48分59秒 | Weblog
13年後の審判 刑事弁護のあり方問う 「ドラえもん」の衝撃(産経新聞) - goo ニュース

 刑事弁護のあり方として,
公訴事実(起訴事実)を争わずに,すべて認めて反省していることを全面に押し出すやり方と,
あくまで被告人から見えた事実に忠実に主張し,争うところは争うというやり方と,
どちらがよいのか,確かに判断は難しいです。

 私は,あくまで被告人から見えた事実に忠実に主張し,争うところは争うべきだと思いますが,そうなると,被告人は反省していないと受け取られる危険に常にさらされ,難しいのです。

 いずれにしても,今回の事件の弁護団は,弁護人としてのベストを尽くされたはずなので,結論は受け容れるしかないと思います。

社会正義とは

2012年02月21日 06時42分33秒 | Weblog
「社会正義示された」=死刑考え、悩んだ13年間―「喜びなく、厳粛」・本村洋さん(時事通信) - goo ニュース

 本村さんが,今回の死刑判決によって「社会正義が示された」と言われたそうですが,それはそのとおりだと思います。
 ただ,そこで言う社会正義は,本村さんの考える社会正義です。

 この事件の刑事弁護人が考える社会正義は本村さんのそれとはまた別のものです。

 社会正義というものが人によって意味が異なるとすると,弁護士の使命として弁護士法に「社会正義の実現」を掲げる意味がどの程度のあるのか,疑問です。
 

PANSAKUライブとワンストップセンター

2012年02月19日 22時25分55秒 | Weblog
 昨日は,名古屋市女性会館に行って,公開講座(PANSAKUライブ)を聴講してきました。

 その際,愛知県では,県警が主導して,性犯罪被害者のための
ワンストップセンター(その名前は,「ハートフルステーション・あいち」と言います。)をある病院に作っていることの紹介がありました。

 性暴力救援センター大阪(SACHICO)も,病院にあるので,
その点では同じですが,ハートフルステーション・あいちの方は,
女性警察官が常駐している点で,大阪のそれとは異なります。

 一口にワンストップセンターと言っても,
いろいろな形態がありうるので,
性犯罪被害者(利用者)にとってのあるべき姿を求めて,今後も改良されていくべきでしょう。

PANSAKU

2012年02月18日 06時51分43秒 | Weblog
『名古屋市女性会館主催 公開講座 
~「今」を読み解く~
『性犯罪被害者の声を聴いてください』
日時/2012年2月18日(土) 
時間/14:00~15:30 (13:30 開場)
場所/名古屋市女性会館 3階 ホール
(住所/愛知県名古屋市中区大井町7-25 )

講師:PANSAKU
※愛知県警察本部住民サービス課犯罪被害者支援室
 渡辺令子さんからのお話もあります。

定員/350人(入場無料・当日先着順)

「PANSAKU」は、ギターボーカルをつとめる「ぱん」と、カホン&コーラスをつとめる「SAKU」の女性アコースティックデュオです。2人は、2008年4月、正式に「PANSAKU」を結成し、ファーストアルバム「風の唄」を自主制作し、発表しました。
「PANSAKU」の曲はオリジナル中心で「心」をテーマに歌っています。2010年6月に、ボーカルの「ぱん」が自らのレイプ被害体験をもとに作った曲、「STAND」を発表し各地の性被害者支援イベントでライブ講演をしています。音楽を通して声に出せない被害者を励ますと同時に、性暴力・性犯罪の理解を訴えています。                                                             』

 なぜ貴方はPANSAKUを追いかけるのか?と聞かれたら,私は,PANSAKUがいろいろなことを教えてくれるからです,と答えます。