年度末

　今日は，３月３１日。
　一般には平成１９年度末ということになりますが，大阪弁護士会では私にとっては身近な当番弁護や法律相談の割り当て等は，５月３１日が年度末ということになっています。
　しかし，会長や委員会等の人事の面では，明日から新役員の下で意思決定や行事等がなされるので，年度制が２本立てになっているのかもしれません

正当防衛が認められる理由

バス車内で携帯を注意の男性に暴行、死なせた５８歳を送検(読売新聞) - goo ニュース

　このニュースに接して，刑法の教科書に書かれている正当防衛がなぜ認められるのか，ということを思い出しました。
　
　とにかく，殺されてしまってからでは，何もできません。自分の身は自分で守りましょう。仮に，後の裁判で，自己防衛のための反撃行為が過剰防衛（反撃行為ではあるが，いきすぎた行為として処罰は免れないもの）とされて，刑事施設に収容されることになっても，死んでしまうよりマシです

非常に興味深い判決。

ヤフオク詐欺被害、原告敗訴…「注意喚起行っている」(読売新聞) - goo ニュース

　このニュースで問題になっている事件は，詐欺被害に遭った人が詐欺をした人間ではなく，詐欺行為をいわば仲介してしまった会社に対して損害賠償請求をした点で興味深いものがあります。
　
　判決文を詳しく検討していないので，よくわかりませんが，おそらくオークション参加者の自己責任を強調していると思われます

ロースクール！

法科大学院　一橋、北大など新たに４校「不適合」(朝日新聞) - goo ニュース

　いい加減なロースクールが乱立して，今の大学のようにならないことを祈るのみです

　でも，もう手遅れかも。

法テラスにおける法律相談

　昨日は，法テラスの法律相談に行ってきました。
　法テラスの法律相談は無料ということもあっていろいろな問題を抱えた方が来られます。

　昨日相談を受けた方でビックリしたのは，債務（借金）を負ったかもしれないけれども，どうしたらいいかという相談でした。普通は債権者から何度も請求が来て，どうしようもない状況になってから弁護士に相談に来られる場合が多いのに，です。
　しかし，よく考えてみると，本当はこれくらい早期発見早期相談をすれば，問題解決もより容易なのかもしれないと感じました

執行猶予期間中，被告人と弁護人（弁護士）が同居？

心神喪失で無罪、心神耗弱で減軽……これって必要なこと？(ニュース畑) - goo ニュース

　「責任能力」という制度がなぜ存在するのかについては，昔から議論があります。

　それはともかく，裁判で有罪となり刑務所に送られることを猶予され，その猶予期間中に被告人がまた犯罪を犯した場合，誰が責任を取るのかという問題で，弁護人が自由刑の執行を猶予された被告人とその執行猶予期間中同居してその被告人を監督せよという意見を見つけました。

　驚きましたまさに想定外です。もしそういう制度が例えば昨年の４月から導入されていたとしたら，我が家はいったい何人家族になっていたのでしょう

　弁護士からするとムチャクチャな意見ですが，刑の執行猶予となった被告人をもっとしっかり監督せよという意図はよくわかります。
　
　結局，もっと国が予算を投入して更生保護の充実，例えば保護観察官の増員等を図ることが必要です。

　

満員電車と痴漢

痴漢冤罪で女性に質問　満員電車の男性をどう見ていますか？(ニュース畑) - goo ニュース

　満員電車における痴漢事件については，被害の深刻さとともにえん罪の恐れという問題もあります。
　そこで，女性専用車両を設置したりされてきたのですが，そもそも満員電車をなくする試みがなぜなされないのか不思議です。

　痴漢事件が起きる満員電車はたまたま満員になったのではなく，たいていの場合，その時間帯は満員なのです。しかも，多くの人が同じ時刻の，同じ車両に乗っていように見えます。
　そうだとすると，いつも満員電車に乗る人々の行動パターンを少し変えると満員電車も途端に解消される可能性があるのではないでしょうか。
　あとはこれを実行に移すだけです

誰でもよかった？

ホームから男性突き落とされ死亡、少年「誰でもよかった」(読売新聞) - goo ニュース

　大阪の少年がなぜ岡山まで行って，殺人を犯してしまったのでしょう。
　どんな事件も大なり小なり特殊事情があるものですが，この事件は相当根の深いものだと思われます。

大阪弁護士会会長選挙ーその後

　この２月に大阪弁護士会会長選挙があり，私は私なりにある候補者を応援して，法律事務所を訪問したりして会員（弁護士）に面会を求め，その候補者への投票を呼びかけました（結果は残念でした。）。

　ところが，昨日，選挙期間中に何度もお願いに行った人（弁護士）と会って話したら，その人が，ぽつっと，結局，私がお願いした候補者に投票したと言うのです。私が投票を何度お願いしても，もう他の候補に入れることに決めているからと言っていたのにです。
　それを聞いて，ただただうれしかったです。感動しました
　

無差別攻撃と正当防衛

「警察は何をしているんだ」　県警や土浦署に苦情殺到(朝日新聞) - goo ニュース
　
　この土浦無差別殺人事件について，テレビ等では警察を批判する意見が大勢のようですが，警察は決して万能ではなく，また，そもそも警察に大きな期待をするのはムリなような気がしています。

　私が言いたいのは自分の身は自分で守ろう，ぼやーとして道などを歩いてはダメだ（今回の事件の被害者の方々がそうだと言うわけではありません。）ということです。刑法も正当防衛権を認めており，場合によっては自分の身を守るために他人（攻撃者）を死に至らしめることも許されているのですから

請求書

　私の場合，仕事として，誰かに請求書を送ることもあります。例えば，債務整理で依頼者に代わって過払い金（法律上払う必要のなかった金銭）を消費者金融会社に返還するような請求する場合があります。
　このように他人に代わって，その人のために，第三者に請求することは，特に問題ありません。
　しかし，私が弁護士報酬の請求書を送る場合，自分としては事件処理にベストを尽くしていても，事件解決のために私が採った方法でよかったのか，私の行った仕事の質・量と報酬額とは釣り合いがとれているだろうか等々考えてしまい，悩んだりもします。
　できれば，弁護士報酬請求は別の人＝パワフル事務局長？にやって欲しいです

再チャレンジ！

同年代へ“ルー”ネッサンスのススメ(スポーツニッポン) - goo ニュース

　あちらこちらから借金をして破産するか否かで悩んでいる人によく言うのですが，ボクシングに例えて，ダウンすればまた立ち上がって闘えばいいのです，と。
　先日の浅田真央選手の金メダルへの道のりもそれをしめてしてくれたと思います。でも，ルー大柴さんが再ブレークしているとは知りませんでした

美容整形と弁護士

１１万円の手術が１８０万円！＝「高額美容医療で１１０番」実施－弁護士会(時事通信) - goo ニュース
　美容整形については，いろいろなトラブルが多いようです。
　よくあるのが，美容整形手術を受けたけれども，患者が期待したような結果が出なかったことが果たして病院や医師の債務不履行＝やるべきことをしなかったことにあたるのかという事件です。
　しかし，このニュースで問題となっている事件は，美容整形業界自体の問題が吹き出したもののようです。
　要するに，医療事故に詳しい弁護士によると，損害賠償請求交渉等の相手方である美容整形専門の病院や医師にはおかしなのものや人が多い，まともに話ができないそうです。したがって，患者に対してはかなりいい加減なことをしている病院等が多いことが推測できます。　
　美容整形自体は否定しませんが，受診する病院等をよく調査してからにしましょう
　

弁護士の仕事

　先日の事業承継の研修で講師の弁護士が，弁護士＝訴訟をする人というイメージが一般の人に強くあって，中小企業のオーナーさんは事業承継のコーディネートを弁護士にはなかなか頼まないとおっしゃっていました。
　私は良き弁護士とはなるべく訴訟にならないように交渉の段階で事件を解決する人である，交渉こそ弁護士の活躍の場であると考えていたので，その講師の発言には意表を突かれました。
　それはともかく，事業承継はいかに節税しつつ後継者に会社を引き継がせるかとの観点から税務もからみますが，承継の過程で法律問題に必ずぶち当たる分野ですので，早い段階から弁護士に相談すべきです

秘密の暴露

警察庁長官銃撃を供述　７７歳男「秘密の暴露」(産経新聞) - goo ニュース
　この記事を読んでみて，この被告人の供述の程度で秘密の暴露といえるのか，疑問です。
　いずれにしても，もう事件発生から相当時間が経過しているのですから，ここは冷静に真に秘密の暴露といえるのか否かを慎重に検討してほしいです