トレード備忘録 & MT4/MT5インディケータ及びEAの開発

日々のトレード備忘録及びMT4/MT5に関する事項

最新MT4、MT5事情

2020-01-26 12:32:58 | 投資

MetaTraderの取引環境も日進月歩を重ねています。最近のMT4/5環境の変化について気づいた点を挙げてみました。

① 日本でもMT5の採用始まる

 先鞭をつけたのが、AVA Trade Japanで昨年9月に取引口座の募集を開始している。続いてOANDA Japanが2020年1月13日にMT5を正式リリースした。いずれもMT4と比較してスプレッドが極小に抑えられており、本邦一般のFX会社にも引けを取らない。MT5対応のカスタムインディケータやEAがまだまだ十分ではないので、当面、裁量中心のデイトレーダーをターゲットにしているようだ。もし、使用しているEAがMT5にも利用可能であれば、MT5口座で利用する方が断然お得である。筆者の参与するMetaGenicFX社のEAの中には、MT5対応のものもあるのでぜひ試していただきたい。

② VPS(レンタルサーバー)

 EAによる自動売買をするには、どうしてもVPS(Windows リモートデスクトップ)をレンタルすることが必要となるが、「お名前.com」を始めとする本邦業者の割高なレンタル料がネックとなっていた。多くのトレーダーが海外通信業者に流れた結果、ようやく国内業者の同サービスにも改善が見受けられるになった。筆者も国内業者に戻った一人である。

③ アルパリ

 日本でのMetaTraderの先駆け的存在である豊島久道先生が最近の電子書籍の中で、先ず試すべきメタトレのダウンロード先としてAlpari社のデモ口座を挙げておられる。同社のシステムが提示する価格の値動きが最も自然であることに加えて、過去の価格データが豊富であるためより綿密なバックテストが可能となるためである。

 ところが、最近同社のホームページからデモ口座を開設しようとすると、日本の居住者が締め出されていることに気づく。Alpari社は世界のオフショア各地に本社を分散しているが、いずれも実際のオペレーションはロンドンが行っている。このため、ついに同社にも日本の金融庁の影響が及んだものと推察される。

 ただし、すでに開設済みの口座には何ら変化はないし、同口座から別途新たなデモ口座を開設することも可能である。Windowsが年に何回か大規模な更新を行う際には、MT4の口座IDやパスワードが消えることがあるので、デモ口座とはいえ利用中のIDとパスワードは別途メモにして残しておく必要がありそうだ。


MT4/5で逆張り手法が順張り手法に早変わり

2020-01-19 23:08:13 | 投資

 次のようなご経験をお持ちの方は多いはず。

  FX市場がロンドン市場からニューヨーク市場に掛けて方向性が出てきた。アジア時間帯では109円半ばでチャブついていたドル円が110円の大台に向かって上げてきている。現在時刻は、深夜12時に近い。明日の仕事もあるので、ここはIFO(IFDOCO)注文を残して床に就くことにする。

IFO注文:110.00の指値売り、SL: 20pips、TP: 30pips

注文の狙い:おそらく110.00を付ければ、この日の高値圏、且つラウンドナンバーでもあるから、相場は反転して下がるとの読み。 

 ところが、翌朝パソコンを開いてみると、残念ながら注文は損切りに終わっていることがある。相場が110.00を突破して110.30まで上昇したが、その後反転し現在価格は元の109.80に戻っている。損切りが先行し利確のチャンスはなかった。 

 上記のIFO注文を以下のような注文に替えて出すことができれば、いかがであろうか。即ち「もし、相場が110.10を付ければ、その時点で110.00の逆指値注文を出す」ことができれば、相場が反転して109円台に戻る途中で110.00の売り注文が約定する。翌朝、30ピップスの利確は未だできていないが、利益20ピップスでよければ直ぐに決済することができる。就寝中、相場が高値110.30を付けたとしても、出した注文は待機注文として残るのみである。もし、相場が110.00に戻らない場合は、その待機注文は約定することはないので、翌朝取り消せば済むだけの話。 

 実は上記の太字の注文は、プロのトレーダーでも発注することは難しい。常時マーケットを凝視し続けるとともに、価格が110.10以上になったわずかな時間帯に居合わせてオーダーを出さなくてはならないからである。一般のトレーダーはほとんど就寝中であるから、実行することは不可能といってよい。これを可能にするのは、まさしくコンピュータ技術の世界に他ならない。ナノ秒の超高速AIとまではいかないが、MT4/5でもミリ秒の速さでしかも眠ることなく処理することができる。MT4非採用のFX業者で実行することができるIFDやIFO注文は、あくまで現在価格に基づいた指値や逆指値注文であるが、MT4の特殊逆指値注文は、将来価格に基づいたIFO注文までこなすことができる。一般のFX業者では、そもそもFXの世界で戦うべき武器が不足しているのである。 

 全米最強のFXコーチとも称されるロブ・ブッカー氏(CTA)は自らもFXトレードで資金運用されているが、その利益の6割以上がピボット(Pivot)を使ったデイトレでたたき出されているとのことだ。ピボットといえば有名な逆張り手法なのにと考えがちだが、実はブッカー氏既述のMT4特殊逆指値機能を多用されているのだ。逆張り指標を使いながらも、将来価格に基づく逆指値での順張りに徹しているのである。 2010年11月同氏が外為どっとコム社セミナーにて紹介された手法の概要はこうだ。当日のメモに基づいているので、正確には同氏のVortex Tradeマニュアルをuploaderにアップしているので、参照されたい。 

『日足ピボットのR3(レジスタンス3)を20ピップス上方に突破した段階で、R3から下方に10ピップス間隔で計10本の逆指値売り注文を出す。SLは通貨ペアにもよるが20ピップス、利確は全ポジションともピボットの20ピップス上とする。買いの場合は、その真逆』 

 当時このセミナーを現場で聴いていて不思議に思ったことがある。価格がピボットのR3やS3を突破する状況は週に一度あればよい方。そんな場面に偶然遭遇して逆指値注文を出すなんて、神業に近いなと。翌年、同氏は「米国式FXマニュアル」なる教本を日本で出版されたが、その内容を見てみると中身が大分異なっていた。やはり、同氏は外為どっとコム社等大手の日本業者ではMT4が当然採用されているものとセミナー当時には誤解されていたのだ。

 

 このVortex Trade手法は、10本の特殊逆指値待機注文を積み重ねることから、別名パンケーキ作戦(Stacked Pancakes)とも称されていて、R3突破後に価格がピボットに向かって反転する際には、各待機注文が串刺しのように約定することになる。相場がR3に戻らない場合は、待機注文が残るだけであるし、また、R3から下げた後途中で再反転上昇する場合にも、一部の損切りが発生するのみで、残りの注文は未約定で終わる。 

 パンケーキ作戦はPivotを用いた特殊手法といってよい。逆張り手法を順張り手法に変身させる汎用性のあるEAを作成してみた。将来価格をベースにした特殊逆指値IFO EAである。損切り、利確のどちらか一方のみ(IFD)としても当然利用することができる。パンケーキ作戦のような複数ポジションにも対応するため、最大10ポジションを用意した。売り買い両注文を設定した場合には、最初に成立した片方の逆指値注文のみが成立することは勿論であるし、逆指値注文はFX業者のサーバーが自動処理を行うので、注文成立後はEAの役割は終わりその効力を停止する。この点は、通常のIFDやIFOと同じである。限られた期間内での高値や安値に基づいて、繰り返しトレードをされては、むしろ困るからである。 

 ブッカー氏提唱のR3やS3に価格が到達する頻度は極めて少ないので、むしろR2やR1を使っての取引がお勧めだ。その際には、取引ポジション数は限定される。例えば、2019年12月13日のR2、S2を使っての設定画面とその日のEURJPYチャートの展開は次のようになる。

その日のチャートの値動きとPivotの表示 

設定画面

 

逆指値注文完了後EAは停止した。以降業者サーバーでのIFO自動処理 

 当日、価格がR2の122.437を15pips上回った瞬間に5本の逆指値売り注文が出されている。そして発注が完了すると同時にEAはその役割を終えて効力を停止した。5本の逆指値注文は、FX業者側のサーバーが通常のIFOとして約定から決済に至るまで、自動的に処理してくれるからである。 

 逆張り手法を順張り手法に変身させるこの手法は、ブッカー氏のパンケーキ作戦に限らない。あらゆる逆張り系テクニカル指標やチャート上で認識されるSupportとResistanceに適用することができる。ファンド等の攪乱戦術にも賢く対応してくれることになる。 

 このEAにはブッカー氏からヒントをただいたことから、Vortex Trade MT4EAと名付けることにしたい。いずれMetagenicFX社と協議の上、同社サイトにて公開されるようにしたい。 

Vortex Trade手法のブッカー氏によるマニュアルhttps://ux.getuploader.com/FXTrader/index/date/desc/1

MetaGenicFX:

https://metagenicfx.thebase.in/

 

 

 

 

 


MT4 成行き注文についての留意事項

2020-01-11 14:15:43 | 投資

 筆者の関係するメタジェニック社の営業時間終了後には、同社に寄せられる緊急な対応を要する質問等に対処するため、受信されたメールは関係者にも転送されることになっている。 

 先日、顧客のお一人からEAに関しての照会を受けた。それはチャート画面に独自に引いたトレンドラインを使って押し目買いや戻り売りを実行するM社独自の自動売買システム(EA)が作動しないとの報告であった。 

 開発担当の手前すわバグでもあったかと緊張して、先方と交信してみるとどうも様子が変なのである。チャート画面には「ニコちゃん」マークが出ているという。しかし、プライスが下値抵抗線にタッチしても買い注文が入らないようだ。利用されているFX会社は海外ブローカーのようなので、もしかしてそもそもEAが使えない口座(ゼロスプレッド口座等)かと思ったが、そうでもないようだ。 

 思い余って、EAの設定の詳細を見てみるとスリッページ(すべり)の設定がゼロに設定されていた。ひょっとして、このブローカーの成行き注文執行法式はインスタント・エクセキューション(Instant Execution)ではないかとの推定が働いたので、スリッページをデフォルトの1ピップに戻して試していただいたところ、今度は無事に約定されたとのことであった。 

 MT4の日本語発注画面では「成行注文」としか表記されていないが、英語表記に変えてみると「Market Execution」と「Instant Execution」のいずれかの表記がされている。最近では「Market Execution」が主流となっているが、両者には厳然とした違いがあるので、留意を要する。

① マーケット・エクセキューション(Market Execution)

 顧客からの注文はそのままマーケットにつないでカバーをとる方法。つまりマーッケットで成立したプライスにスプレッドを加えたものが顧客との約定価格となる。言い換えれば、実際の価格はマーケット次第なので、いくらで約定されるかは事前には分からない。ボードに表示されるプライスはあくまでインディケーションということである。その結果、EAの設定画面でSlippageを指定しておいても無益な記載事項として無視される仕組みになっている。また、損切り(stop loss)や利確(take profit)もベースとなる約定価格が未定であるあるため、発注と同時に設定することはできない。売買の約定成立後、改めて損切りと利確を設定することになる。 

② インスタント・エクセキューション(Instant Execution)

 上記に反して、顧客からの注文は業者のリスクでプライスボード表示の価格で約定してしまう方法である。平たくは、業者の「ノミ行為」ともいえる。この方式は顧客にとっては好都合である半面、業者にとってマーケットが瞬間不利に動くというリスクも伴う。そこで、顧客の設定したスリッページ以上にマーケットが業者不利に動いた場合には、注文を受け付けない仕組みになっている。半面、指定スリッページ内であれば、注文は成立し、また、損切りや利確も発注と同時に設定することが可能である。 

 メタジェニック社に照会を寄せられた方が利用されていた海外業者は、まさしくこのInstant Execution方式を採用していたため、Slippage 0(ゼロ)では注文が成立しなかったわけである。 

 どちらの法式が良いかは、一概には申し上げられない。Instant Execution方式を採用する海外ブローカーの中には、極小スプレッドを標榜する半面、Slippageで辻褄を合わせているようなところもあるので取引開始前の調査が重要である。


MT4/5でプロにも負けない取引環境

2020-01-05 20:28:28 | 投資

 昼間、定職を持つサラリーマン、自営業者、オフィスレディ、あるいは家事や子育てに忙しい家庭の主婦にとっては、細切れの時間帯を利用してFXに向かうことになるが、この世界でプロ達と互角に戦うというのはその環境からして容易なことではない。 

 次のような体験は誰しもがお持ちであろう。

サラリーマンAさんの例;

 職場から家に戻り、お風呂と夕食を終えた午後8時にパソコンの前に座り、口座を有するFX会社のチャートを開ける。深夜の12時まで5分足による短期のトレードを繰り返していたが、この日は可もなく不可もなく就寝の時間となった。現在のドル円相場は109.20あたり、この1週間ばかり上は109.50、下は108.50のレンジ相場になっている。現在相場はレンジの上限に近づいている。そこで、次のようなOCO注文をFX会社に発注して床に就いた。

OCO注文:109.50指値売り、損切109.65、利確 109.25 

 翌朝、チャートを開いてみたところ、なんと昨夜の注文は約定された後、見事にストップロスに引っかかって15ピップスの損失が発生しているではないか。無情にも現在の相場は、109.20に戻っている。予測した価格の動きはおおよそでは間違っていなかったのに、高値がレンジの上限を一旦上方にブレークしたために損切り注文が執行されたのだ。悔しいことに、価格はその後反転し、再び元のレンジ内に戻ってしまっていた。 

 指値相場で失敗したのは仕方がない。それはベテランでも大いにありうることだ。でも、プロは常時場を見続けているから、指値オーダーで損切りを食らった後、高値が120.65を超えた際に、109.45の逆指値売り注文ないしは相場がレンジ内に戻った後成り行き売り注文を出すことができたのである。こうして最初の損失を取り戻すチャンスがあった。一方、そのころAさんは夢の中、手も足も出せない状態であった。 

 一般のFX会社のIFDやOCOの買い注文は、現在の価格からみて安い価格での買い指値注文と高い価格での逆指値買い注文とを出すことが可能だ。IFD、OCOの売り注文は、現在の価格からみて高い価格での指値売り注文と安い価格での逆指値売り注文を出すことができる。Aさんが就寝前に出せるのは、このように現在価格ベースの話であって、「もし、寝ている間に価格が109.60になれば、その時点で109.45の逆指値売り注文を出す」というようなことはできない。 

 ところが、もしAさんがMT4を採用するFX業者と取引をしており、EAに簡単な命令を残していれば、Aさんが就寝前にプロと同じ注文を出すことができた。繰り返すが、「もし、寝ている間に価格が109.60になれば、その時点で109.45の逆指値売り注文を出す」ということが可能であったのだ。 

 要するに、MT4でEAを利用すれば「将来価格に基づくIFDやOCO注文を出すことができる」という訳で、強者ぞろいのプロにも伍して常時マーケットを見張っていることが事実上可能となる。MT4/5のトレード環境を整えることにより、一般トレーダーの弱点は徹底的に克服することができるといっても過言ではないだろう。 

 FX初心者にも人気の高いトラリピも、MT4 EAによる将来価格に基づく逆指値注文方式を採用することにより、相場が逆行した場合にも不要なナンピンのポジションを極小化することができるようになる。トラリピを専門とする一般のFX業者でも、このような注文を受けることはできない。過去のブログで繰り返し述べてきたが、勝ち続けるベテラントレーダーの中には、このMT4 EAによる逆指値トラリピを人知れず駆使している人が多い。 

 有効なプロトレーダーのFX手法があるとして、もし、その手法の論理式をプログラムにしてロボット化すれば、プロと同じ売買行動をとることができる。しかも、ロボットは眠ることはないから、事実上、プロの成績を上回ることができることになる。FXの世界でもコンピュータが人にとって代わる時代、MT4/5の取引環境を整えることができれば、ナノ秒のAIにはスピードでは敵わないものの、生身のプロには勝つ公算が大きい。

過去のブログ等

https://blog.goo.ne.jp/antnobu/e/13d2a3178e4e72572162908f4f562176

https://ux.getuploader.com/FXTrader/download/2



2019年 パーフォーマンスの良い MT4 EA

2020-01-01 22:04:15 | 投資

 新年に改まったところで、早速、昨年度のシステムトレードのレビューを行ってみた。

 筆者がMetaGenicFX社に提供したEAの数はそう多くないが、公開後ユーザーのアドバイスを得て、何度もアップデートを重ねてきた結果、そのパーフォーマンスが日々向上していることはうれしい限りである。の中でも、昨年度好成績を収めたEAのうち、3個のEAを取り上げてみたい。 

① Dynamic HiLoBand_MT4EA(順張り型)

通貨ペア GBPJPY 4H(4時間足)運用期間: 2019.01.01~2019.12.31

初期投入資金:US$10,000.00、取引単位:US$10,000.00(レバレッジ 1)

Parameters:EntryType = 0、SLpips = 20、TrailingStop = true、TSpips = 10、TimeFilter = false

利益総額:$1,161.43、PF: 2.34、トレード回数:156、勝率:69.8%

レバレッジ3で運用すると:年間利益率は34.8% 

 

② TrendBlazerOptional_MT4EA(順張り型)

通貨ペア:GBPUSD、4H(4時間足)運用期間: 2019.01.01~2019.12.31

初期投入資金:US$10,000.00、取引単位:US$10,000.00(レバレッジ1)

Parameters: EntryFilter 1、ExitType 2、SLpips = 0、TPpips = 0、

TrailingStop = false

利益総額:$1,203.92、PF: 2.40、トレード回数:44、勝率:59.9%

レバレッジ3で運用すると:年間利益率は36.1%

 


③ MetaGrid_Ameth_MT4EA(逆張り型)

通貨ペア:USDJPY、1H(1時間足)運用期間: 2019.01.01~2019.12.31

初期投入資金:US$10,000.00、取引単位:US$10,000.00(レバレッジ 1)

Parameters: StartLots = 0.01、MaxPos = 5、SLpips = 50、TPpips = 50

その他:省略

利益総額:$947.07、PF: 2.72、トレード回数:78、勝率:66.7%

補足説明

① Dynamic HiLoBand_MT4EA(順張り型)

期間21のHighLow Bandを上下に飛び出したところで、トレンド発生とみなしてエントリー、トレンド相場となりやすいGBPUSDやGBPJPYが狙い目。一旦トレンドが発生すると20~30ピップスは容易に一方向に動くので、トレイリングストップの活用が不可欠となる。損切り値を20ピップス、TSピップスを10ピップスとする設定の効率が良い。 

② TrendBlazerOptional_MT4EA(順張り型)

西山孝四郎(石原順)講師の順張り型手法(標準偏差ボラティリティトレード)に加えて仕掛け及び仕切りのオプションを大幅に取り入れてオリジナル手法の修正を行ったもの。オリジナルでは仕掛けの条件としてボリンジャーバンド、標準偏差及びADXが採用されているが、近年、標準偏差とADXが十分に機能していないことから、この代役としてMACDのオプションを新たに採用した。仕切り(決済)条件としても、オリジナルとともにMACDを含む4種のオプションを追加した。こちらも順張り手法であるから、トレンド相場を形成しやすいGBPUSDが狙い目。オリジナルの西山式設定では、好結果が得られなかったが、MACDをフィルターとした上記設定では、ほぼ満足な成績を残すことができている。 

③ MetaGrid_Ameth_MT4EA(逆張り型)

こちらは、未公開EAで筆者が試験的に運用しているもの。未公開の理由は一部マーチンゲールの手法を含んでいるため、十分なリアル口座でのフォワードテストを経て、MetaGenicFX社とその後の取り扱いを相談することにしている。マーチンゲールといっても最大ポジションは5であり、それぞれに50ピップスの損切り(SL)と、同じく50ピップスの利確(TP)が設定してあるので、リスクは有限である。1千ドルからスタートし、最大ポジション合計は3万1千ドル、全敗しても31000x0.5=$15,500である。しかも、ナンピンのトラップの中ではトラリピのように利益確定を数度にわたり繰り返すようプログラムされているので、上記の損失額が$15,500となることは稀である。一挙に巨額の利益を出すこともないが、損失限定の安全な逆張り手法、ただし、通貨ペアは今のところドル円限定としている。StartLotsは$1,000とする。レバレッジをあげるのは危険!

  1月第2週目から、上記3EAをそれぞれ記載の条件で実口座にて通年運用予定、本ブログ上、月に一度のペースでレビューすることにしたい。 

MetagenicFX: https://metagenicfx.thebase.in/