トレード備忘録 & MT4/MT5インディケータ及びEAの開発

日々のトレード備忘録及びMT4/MT5に関する事項

デイトレーダー待望のMT4 Indicators4種そろい踏み

2023-01-24 20:29:25 | 投資

 世界のデイトレーダーには大人気であるが、日本ではあまり知られていない順張り型インジケータ4種(実際は5種)のMT4版開発に取り掛かって約1ヶ月になり、ようやく満足のいくものが完成しました。出来上がった5種の順張りインジをMT4チャートに描画させると下記の通りとなります。

 上から順にUSDJPY 1分足、EURUSD 5分足、GBPUSD 15分足です、2023.01.24 19:30頃のチャートです。

 各インジを紹介します。

1)ローソク足:Linear Regression Candles

 TradingView(TV)の人気インジLinear Regression Candles(線形回帰ローソク足)のMT4版でEMAよりも感度の良いことに定評があります。TVのデフォルトの期間は、11となっていますが、あまりにも感度が良すぎるのでここでは期間21としています。1分足でのスキャルピングをなされる方には、そのままでも通用しそうです。

2)シグナル線:LRMA Smoothed Color

上記ローソク足を平滑化したものを移動平均線として描画させたものです。期間5で平滑しています。1)、2)ともパラメータを変えることによりTVと同じにすることができます。ローソク足とシグナル線はEMAとMACDの関係に似ています。

3)階段状の上昇・下降トレンドライン:Swing Trend Arm

 空色の上昇トレンドライン、ピンクの下降トレンドラインを帯状に描画します。このインジ単独あるいは、このインジをフィルターとして取引することができます。

4)サブチャートの空色とピンクのヒストグラム:Mega Trendを別表示したもの

 既に開発済みのMega Trend Meterです。石原順(西山孝四郎)講師が採用されているインジです。ここではパラメータの期間を72で表示しています。

5)7本のチャネルライン:Linear Regression Channels

 Linear Regression分析ツール中最も知られたもので、MT4でもすでにおなじみの分析指標です。過去96期間のトレンド(15分足では2日分)の方向性を示します。

5)を除きいずれの指標も単独使用も可能と思われるほどの強者ぞろいです。ローソク足等との組み合わせでさらに正確性(ダマシの排除)を増すことが可能となります。

 提携先のテストを経て、ほどなく公開の予定となっておりますので、ご期待ください。


エリオット波動分析、この人のご託宣はことごとく的中する

2023-01-18 17:11:26 | 投資

 三菱UFJ証券所属のころから世界の投資家に一目置かれている宮田直彦氏のエリオット波動分析が一昨日(2023.01.16)に公開されたが、本日の東京マーケット(2023.01.18)において早速実現した。この分析、実は2年前の波動分析予想がそのまま踏襲されていることに驚かないわけにはいかない。ドル円しかり、日経平均またしかりである。

 この分析に従って、昨日からしばらく休んでいたドル円トラリピを買いに転換、今朝がたはなにも変化がなかったが、日銀政策発表・黒田会見を受けて急に反発を始め、次々と買いトラップの利確が進んでいる。

 トラリピ戦略の優位性については、過去のブログにてなんども触れてきた。とりわけ順張りトラリピの安全性には多くの賛同を得てきた。宮田氏が現在所属するマネースクエア社はトラリピ専用FX会社と言ってよい。そのとてつもなく広いスプレッドを目の当たりにすれば、FXトレーダーの多くには縁遠い存在のはずである。ところがその業者が、今なお多くの一般顧客を惹き続けており、他社がもはや提供できなくなったセミナーにも豊富な講師陣をそろえてますます増強している。トラリピが一人マネースクエアのみならず、その客にも多大な便益を供していることの証左である。

 トラリピはTrapRepeatIFDないしはGrid Trade等の名称で、MT4では古くマネースクエア提唱以前から知られていた戦略である。およそプロが行いえない戦略であることから、彼らの市場攪乱行動からもほぼ無縁と言える。MT4(MT5)採用会社であれば、全く通常のスプレッドで取引できることはもとより、IFD注文段階では証拠金を必要としない。さらに、MT4の自動売買システム(EA)を活用すれば、順ばりオンリーのトラリピも可能となり、相場が逆行した場合にもナンピンによる不必要なポジションを極小化することができる。

 EAとなると外部コンピュータ(VPS)のレンタルも必要となるため敬遠される向きも多いが、実はトラリピに限り自分のパソコン上でEAを運用することができる稀有な戦略である。その方法は、MT Studio21社の商品説明に譲るが、ぜひ一度MT4を活用されることをお勧めする。

 ちょっと脱線したが、要はトラリピ運用はレンジ相場のみならず、宮田氏のエリオット波動分析に沿った方向で運用していれば「間違いない」ということを申し上げたかったのである。最新及び2年前の宮田氏の公開ビデオURLを掲げておく。

2023.01.16分析:https://www.youtube.com/watch?v=0e65Jn4_ifk&t=1s

2020.12.07分析:https://www.youtube.com/watch?v=bWmgeXFSaxg

 


MT4版 LRMA(線形回帰ローソク足)を1分足で検証

2023-01-17 13:18:27 | 投資

 

  先頭に掲げたMT4チャートは昨日完成したMT4版LRMA Candles(ローソク足)です。本来のローソク足と形は同一ですが、青色は上昇トレンドと判定されたローソク、黄色は下降トレンドにあると評価されたローソク足です。本来のローソク足が陽線であってもLRMA分析上、下降トレンドに分類されれば黄色のローソク足として表示されます。反対に本来のローソク足が陰線であっても分析上、上昇トレンドと判定されれば青のローソク足として表示されます。

 チャートは本日(2023.01.17)早朝から13:20頃までのUSDJPYの1分足です。表示させてみて驚きました。青から黄に変われば売り、逆に黄から青に変われば買いの取引を間断なく実行していればほとんど負けないことになっています。ほとんどというのは、売買参入価格が手仕舞い価格と変わらない箇所が2~3見受けられるからです。ちなみに5分足や1時間足でも検証してみましたが、事情は分足と同様です。

 今更ながら、このインジケータがスキャルピングやデイトレのトレーダーの間で隠れた人気があることを知らされた次第です。同時に表示したシグナルラインですが、これは実際に使うことはないかもしれません。使うとすれば、シグナル線と異なる方向のローソク足では取引しないという選択はありますが、これを行うと着実な利益は出せますが、損益面では両者一長一短があるようです。このような分析指標に出会えるのは幸運でした。MT Studio21社に顧客から1通のリクエストが届いたことがきっかけとなりました。

 1分足や5分足であれば、自分のパソコン上で自動売買を行いたい超短期トレーダーも多いことから、インジケータとは別にインジケータとEAをパッケージにした2個の製品に仕立て上げたいと考えています。EAには、① LRMAのみのエントリーと② LRMAをシグナル線でフィルターするオプションの二つから好みにより選択できるようにする予定です。


スキャルパーも絶賛のLinear Regression Indicatorとは?

2023-01-15 15:22:30 | FX

 前項でTradingViewのトレンド型インジケータSwingTrend ArmのMT4版開発の報告をしました。こちらは目下提携会社での最終チェックを行っていますので、確認作業が終了次第、公開される運びとなっています。

 その後、当ブログの読者から会社の方に、TradingViewのインジケータに関して照会が届いておりました。中でも、短期トレード(含むスキャルピング)をされる方から、欧米スキャルパーの間で大変人気のあるLinear Regression MA Candle(LRMAローソク足)を開発してほしいとのリクエストがあった旨の報告を受けました。

 恥ずかしながら、筆者はスキャルピングにはなじみがないこともあり、LRMAというインジケータを知りませんでした。早速TradingViewを開いてみると正式名はLinReg Candlesとなっていました。デフォルトではLinRegローソク足とともに移動平均線と思しきなだらかな赤いシグナル線が描かれています。(下図)

 早速分析に入りました。まずローソク足の論理計算式はネットで手に入りました。噂通り、トレンド変化への反応速度は速いと評判のEMAをはるかにしのぐ論理式となっています。スキャルパーの人気の秘密が明らかとなりました。並行して走るシグナル線はローソク足が上抜ければ買いなさい、下抜ければ売りなさいと教えてくれているようです。

 LRMAの方は計算式が分かっているのでMT4版への移行は比較的簡単に終わりました。しかし、シグナル線はどうなっているのかちょっと迷いました。Trading Viewの設定画面では、Simple MA、期間はLRMAと同じ11となっています。通常のSMAであれば、チャートのようななだらかな曲線にはなりません。またシグナルと呼称するのもあのMACDのシグナル線と同じではないかとの発想で、ローソク足をさらに期間11で平滑化を図るとドンピシャリのシグナル線が出来上がりました。(下図)

 MACDはEMAで構成されていますから、EMAより反応が早いLRMAをベースにしたこちらの順張り手法はMACDに勝る順張り手法であること間違いありません。

 分析をさらに進めたい考えです。

 


TradingViewのSwing Trend Arm IndicatorのMT4 バージョン完成

2023-01-13 00:12:31 | FX

 世界のトレーダーに愛されているTradingViewのトレンド方向性判定インジケータ、やっと完成しました。YouTubeのPower of Trading、Trade DNA、Financial Wisdomその他サイトでこのインジを使ったデイトレ戦略が繰り返し紹介されてきたので、ぜひMT4版を作成したいものと取り組んでいたころでした。とりあえず、Swing Trend Arm(STA)と命名しました。チャートはUSDJPYの日足ですが、余裕目のストップを入れておけば、このインジのみの作戦でも十分通用しそうです。

 石原順講師おすすめのインジMegaTrendも同じような目的で紹介されていますが、こちらはすでに開発済みですので、今回はSwing Trend Armを使ったトレード手法を復習してみたいと思います。

基本戦略:STAをフィルター、移動平均線超えで売買参入 

 STAの示すトレンド方向に沿って、移動平均線なかでもEMAで売買に参入するケースがほとんどです。EMAは期間10や期間32等が紹介されています。ちなみに、上記チャートでは移動平均線の種類をSMMA、期間は21としていて、いずれも通貨ペアや時間軸に応じて自由に選択できるようになっています。

 移動平均線による売買参入もたくみで、買いはローソク足の終値が高値移動平均線(上記チャートでは青)を上抜けた時、反対に売りは安値移動平均線(チャートでは赤)を終値で下抜けた時に次のローソク足の始値で成行き注文を出すことになっています。基本的な手仕舞いは、終値で参入とは逆の移動平均線を突破して終わった時となります。もちろん、利確や損切りを別途設定することが奨励されています。

自動売買(EA)について 

 今後の方針となりますが、次のすべての取引を一つのEAから自由に選択できるようにしたい考えです。

① Swing Trend Armと移動平均線の組み合わせ

② MegaTrendと移動平均線の組み合わせ

③ Swing Trend Armのみによる売買

④ MegaTrendのみによる売買

 4取引には、MT Studio21社特製のトレイリングストップを装備、選択利用できるように致します。完成次第、MT社の最終テストを経て裁量取引用インジケータとともに公開の予定となっています。