トレード備忘録 & MT4/MT5インディケータ及びEAの開発

日々のトレード備忘録及びMT4/MT5に関する事項

Windows 11から「Windows リモートデスクトップ接続」に問題

2022-05-21 13:58:07 | 投資

 新規購入のWindows 11 搭載PCの「Windows Remote Desktop接続」からレンタルしている外部コンピュータ(VPS)への接続がうまくいかない。よく調べてみると新PCに搭載されているOSはWindows 11 Home Editionであり、こちらからはVPSへの接続はサポートされていないことが判明しました。システム仕様の説明では、Pro Editionを新たに購入する必要があるとのこと。

 どうやらマイクロソフトとしては、今後「リモートデスクトップ接続」は有料としたい意向のようです。そのためか、レンタル業者側でも、次回契約更改時からはこの追加手数料を上乗せした料金になるとの但し書きがあります。やむなく旧パソコンにダウンロードしているRDPファイルを新PCにコピーしたら、アイコンをクリックするだけでVPSに接続が可能となりました。Windows 11 Proにアップグレードする必要もないのでひと安心。

 OS間の競争も激化している環境では、見えないところでの何かと手数料徴求手段が模索されているので気が抜けません。

 来週からは、しばらく休止していたCenturion Smart Grid EAのリアルでのフォワードテストを本格化します。但し、通貨ペアをGBPUSD、EURUSDの2ペアとし、設定も少し変える予定です。¥83,929からの試行です。

 


好評マーチンゲール組込みEA、Version 7完成

2022-05-15 22:09:23 | 投資

 前ブログにてCenturion Smart Grid EAに寄せられたリクエストに応えるべく同EAの更新を計画していましたが、本日Version 7の完成をみました。Ver.6は欠番となっていますが、これは開発段階の仮バージョンであるため、Ver.7が最新の更新版となります。Ver.5ご利用者には、5月16日中にはお届けできる手筈となっております。

 Ver.7の更新内容を下記デフォルト設定画面に従ってご説明します。

Order_Type:更新前は売り買い両シグナルを採用する売買両取引にのみ対応していましたが、取引市場環境に応じてトレーダーがいずれか一方の取引のみを選好できるようにしました。設定画面の下段にありますように、0=売り買い両取引、1=買い取引のみ、2=売り取引のみから選択することができます。デフォルトは0の売り買い両取引となっています。

EntryType:前ブログにて説明の通り、デフォルトのEntryTypeを従来の4から3に変更しました。即ち、RSIとStochasticsの二つの指標を満足したときにエントリーシグナルが発生することになります。またStochasticsのパラメータのレベルを25/75に変更しています。

TSpips:これはヘッジポジションに対する一度限りのトレイリングストップの発動ピップスです。ヘッジポジションに利益が出ている場合に、逆行相場が反転して順行した場合に、本取引が負け取引とならぬよう損切り値を取引開始価格とするものです。15 pipsをデフォルトとしています。トレーダーによって適宜変更するものとします。

Hedge_SLpips:ヘッジポジションに対する損切り値です。SLを設定しておかないと、相場が順行に戻った場合には大変危険です。デフォルトは15 pipsとなっています。トレーダーによって適宜変更するものとします。

MaxStepsで最後のヘッジポジションが発生したときの処置

 デフォルトではMaxSteps(5)のマーチンゲールのポジションは最初の取引価格から400ピップス上昇または下降した地点となります。そのポジションを含めた全ポジション(31)のヘッジ価格はそこからさらに50 pips(計450 pips)離れた価格となります。全ポジションにヘッジがかかったということは、実質的にはその時点で損切りを実行したことと同義となります。そこからさらに暴騰・暴落を続けようと、逆に順行に戻ろうとも損益には一切影響はありません。

 ただし、このヘッジポジションにはデフォルトで15 pipsの損切り値が設定されています。損切りが実行されたということは、相場が反転して元のマーチンゲール域内に戻ったことになります。そのまま、順行を続ければEAの利確が働いて一連の取引は終了となります。15 pipsの損切りと言っても、主注文(マーチン)の含み損も同額減少していますから、その段階でも実質損益には変動はありません。

 逆に暴騰暴落が続いた場合はどうすればよいのでしょうか。相場が域内に戻るのを気長に待つことです。待つのをもどかしいと思う向きの選択は二つあります。

 一つは、上記の措置を手動で行うことです。ヘッジポジションの損切り値ははるか上にあるでしょうから、この損切り値を例えば現値より50 pips上の値に変更します。その場合、ヘッジポジションの損切りが実行され、そのまま相場が上昇を続けたときにはEAの利確が働いて一連の取引は終了となります。注意すべきは、相場が50 pips戻った後の処置です。利確する前に再び相場が下降する場合もありますから。例えば70 pips戻った段階で、元の損切り値(50 pips戻った値)に31ロットの逆指値売り注文を手動で出しておく必要があります。

 二つ目の最後の手段は、オールスクエア(31の買いと31の売り)となっているポジションを全決済することです。すでに疑似決済はされていますから、いかなる段階で全決済しても構いません。全ポジションを反対取引により決済することで、含み損は実損となります。

 ご利用者のお一人から全決済のプログラムを組み込むようにとのリクエストがありました。相場が暴騰・暴落を続けてMaxStepsから遠く離れた場合には、いつでもスクエアのポジションは外せるので、プログラムに組み込む必要はないとも言えますが、検討の結果、マーチンゲールには非常用の脱出法も必要との結論に至りました。

 そこで、EA運用中にいつでも取引から脱出を可能にする、スクリプトをCenturion Smart Grip EAに追加パッケージすることになりました。Close_All _bySymbolとDelete_All_bySymbolの2件です。ファイル → データフォルダを開く → MQL4 → Scriptsによりスクリプトファイルに格納します。

 利用方法は、EAの設定画面の自動売買を許可するの☑を外し、スクリプトを該当ペアにドラッグアンドドロップすると全ポジションと全注文は決済・消去されます。マーチンゲール以外にも緊急取引脱出装置としてもご利用いただくことができます。

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E社のフリーVPS突然ログイン不可、マーチンEA操作不能

2022-05-13 20:38:25 | 投資

 Exness社のVPS上でCenturion Smart Grid EAを作動させ、リアルのフォワードテストをしていましたが、本日どういうわけかRemote DeskTop上のE社MT4に突然ログインできなくなりました。現在問い合わせ中ですが、週明けからは元の有料レンタルVPSに乗り換えざるを得ません。

 パソコンからE社MT4への接続には問題ありません。VPS上のEAを操作することはできなくなったため、E社にはEAもしくはVPSを一旦停止するようお願いしました。そういうわけで、木曜日までの運用実績を参考として掲示しておきます。来週にも別VPS上で再度フォワードテスト実行の予定です。

テスト中に確認できたこと

テスト中、以下の諸点に気づきましたので、可及的速やかにプログラム変更したいと考えています。

① エントリー条件

デフォルトではStochastics(5, 3, 3) 30/70にて1st Stepのエントリーとしていましたが、これでは少し甘すぎると感じています。できるだけエントリー回数を増やしたいとの考えでしたが、それでは相場が天井又は大底を付ける大分前にエントリーする傾向になっています。なるほどエントリー回数は多くなりそうに見えますが、実は決済までにはかえって時間がかかり、当初の目的とは反する結果になりがちでした。そこで、RSIとStochasticsの二つの条件を同時に満足したときにエントリーとなるEntryType 3をデフォルトとすること、そしてStochasticsのEntry Levelも30/70から25/75へと少し強化する方向で考えています。

② ヘッジ(逆指値)注文

ヘッジポジションの利確・損切り値:現行の利確幅はステップ幅の1/2、損切り幅はステップ幅の1/4となっています。このうち、損切り幅はピップスにてトレーダー各自が設定できるように変更したい考えです。トレーダー個々人のステップ幅に応じた選択ができるようにします。逆行していた相場が順行に戻れば、現行損切り幅は全体の損益にとってかえって重石になる可能性があるからです。

③ ヘッジ注文の「負けなし」とする一回限りのトレイリングストップ

ヘッジポジションにある程度(TSpips)利益が乗ってきた後、相場が反転した場合、ヘッジポジションで損失が出ないように、SLをエントリー価格に自動変更するようにします。デフォルトでは10~15 pips程度を考えています。

④ 売りまたは買いシグナルのみ採択してエントリー

昨今の大相場では、トレンドに反した取引をすることには躊躇することがあります。MT Studio21の顧客からも売り買いどちらかのみのエントリーするオプションを用意してほしいとのリクエストも届いています。現状でも、EA設定画面で「Only Short」または「Only Long」で操作は可能ですが、この手動は面倒であるのに加えて「Only ShortまたはLong」と「Long & Short」の切り替えに少々スキルが必要となります。リクエストに応えるプログラム変更を行います。

上記のうち、④に関しては少し時間がかかるかもしれません。いずれにせよ、ご利用者には更改あり次第メールにてMT Studio21社よりお届けされることになります。

追記:情報によると自社VPSを提供する業者の中には、利益の絶対額は少なくても取引履歴から利益率の高い口座にはチェックが入ることがあるとのことです。信じたくはありませんが、やはり一般のレンタルVPSを利用した方がベターかもしれません。

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Centurion Smart Grid MT4EA実働テスト

2022-05-08 22:08:03 | 投資

 金曜日(5月6日)にCenturion Smart Grid_EAをE社のフリーVPS上で実働開始しました。新規公開の両建てEAの耐久性テストもさりながら、レバレッジ2000、スワップフリー、そしてフリーVPSという未知の世界に足を踏み入れました。

 EAの設定画面で「Only Short」で売りシグナルのみを採択する戦略をとったところ、これでは肝心のヘッジの買い注文が採択されないことに気づき、即刻「Long & Short」に切り替えるというあたふたぶりを晒してしまいました。幸い、発生したポジションは程なく利確しましたが、当日は週末の金曜日、出だしをくじかれた形となったためその日はその取引をもって一旦終了、週明けの月曜日午前8時から改めてEAを稼働させることとしました。

 E社には今のところ何も不都合な点はありません。土曜日の朝には前日のトレード記録が届いていました。毎日のレポートを配信してくれる業者は初めての経験だったので、かえって恐縮してしまいました。月曜日は下記の状態から再スタートということになります。

 発生する売買シグナルの中、売りシグナルのみを採択するのは、5分足の本戦略としては少し保守的に過ぎると反省、ここはデフォルトどおりの売り買い両サイド取引とすることにしました。Step 5を過ぎたところでポジションはスクエアとなるわけですから、ここはそこからいかに脱却して元のマーチンゲールに戻るのかに重点を置きたい考えです。片側だけのシグナル採択というオプションは実働実験を終えた段階で検討することにいたします。

 実働実験を始めて気づいた点もありました。その点手直しを加え、MT Studio21社に届けました。更新版は本日中にもご利用者にお届けするとのことです。

 更新の内容
① 最初のヘッジポジション発注のタイミングがずれることがあったので、これを修正。
② Step 6相当の価格に達した場合には、その時点で全決済(損切り)のオプションを用意していたが、これは事実上不必要であるため、このオプションを削除。
(理由)
 仮に価格の暴騰または暴落があり、Step 10に至ったとしても、Step 5の時点でポジションはスクエアになっている。スクエアになった後は、いずれの時点においてもその含み損益は不動の一定値となる。その場合、いずれの時点でも手動で全ポジションを決済することができ、その損益には差異はない。特にStep 6に限定する必要はないためこのオプションは廃止とする。


Centurion Smart Grid(マーチンゲールEA)開始しました

2022-05-06 11:54:47 | 投資

このブログ記事は1時間程度非公開としていました。理由は売りのみの設定としたため、ヘッジ取引の逆指値買い注文も出されなくなりました。(なんと不覚)

運悪く売りシグナルで売りポジションが発生しました。やむなく、EAを通常モード(売り買いシグナル採択)に切り替え、逆指値買い注文を発生させた後、元の売り取引オンリーに切り替えました。

別ブログにて、解決策検討しますので、本記事は参考資料としてお読みください。取引は、そのまま続行します。

本日(2022.05.06 10:30)マーチンゲール組込みEAをExness社の無料VPS上で稼働開始させました。あくまでCenturion Smart Gridの耐久性を試す目的で半ば実験的な運用となります。

E社のMT4環境:

① 口座の種類:スタンダード口座

② レバレッジ:2000

③ スワップ:売り買いともフリー(ゼロ)

④ E社VPS:フリー(信頼性は現在のところ不明)

⑤ 投入資金:80,000円

GBPUSDの取引環境

① 長期トレンド:長期のトレンドを示す月足Linear Regressionは下記チャート参照

② ボラティリティ: 現在のDaily ATR(12)は132pipsと急拡大中、しかも本日は金曜日なので本取引開始は通常週明けの相場が落ち着くまで待ちたいところです。

EAの設定詳細

あえてデフォルトの設定で臨みます(5分足)。ただし、現状のボラティリティと急激な売りトレンドを考慮して、買いのシグナルは無視、売りシグナルのみを採択する設定となっています。

その他

スワップフリーということなので、同時にトラリピEAをLinear Regressionの方向に沿って作動させたいところですが、取引が交錯すると実験の報告が難しくなるので、しばらく両建てマーチンゲールのみの運用とします。

(注)  Centurion Smart Grip及び トラリピEA(TrapTradeSystem)についてはMT Studio21社の関連記事を参照ください。