トレード備忘録 & MT4/MT5インディケータ及びEAの開発

日々のトレード備忘録及びMT4/MT5に関する事項

西山孝四郎セミナー「1929年の世界恐慌以来の危機」

2020-04-28 14:46:26 | 投資

 相場の世界でも「着眼大局・着手小局」は妥当するのでしょう。現在は、少なくとも着手の時ではありません。

 西山孝四郎(石原順)講師のセミナーでも拝聴して、コロナ禍以降の構想を練りましょう。

https://players.brightcove.net/5237767223001/default_default/index.html?videoId=6151797659001


MT4/MT5関連最新事情

2020-04-21 19:26:50 | 投資

 このブログでも再三取り上げてきたが、MetaQuotes社の努力もあり、最近ではMT4とMT5の間の垣根は相当狭まった感じがある。それでも、トレード関数にては互換性は達成されていないし、テクニカル指標プログラム作成プログラムではその一連の処理手続きに相当の開きがある。

 FXはもとより株式、商品先物、各種指数商品等幅広く取引を行うMT5のトレーダーにとって、当面必要な機能は自動売買プログラムの作成であろうか。MT4に慣れ親しんだ者にとっては、トレード関数に互換性がないことから来る違和感は、どうしてもMT5のEA作成に一歩足を踏み込めない大きな障害になっている。

 この問題に、もう6~7年も前から取り込んでこられたのが、「FXメタトレーダー入門」、同「実践プログラミング」で名高い神奈川大学工学部豊島久道教授であった。その取り組みの方向性は明白で、MT4の知識でもってMT5のEAを作成してしまうというチャレンジ、即ち、MT4とMT5をつなぐバイパスともいえるライブラリーを作成されたことである。プログラミング言語に詳しくない方にとっては、ライブラリー(Library)といわれてもピンと来ないかもしれない。誤解を恐れずに申し上げると、MT4をMT5に切り替えてくれる翻訳機とでも申し上げておこうか。MT4のEAを書いているような感覚でMT5のEAを作成することができる仕組みを作られたのである。

 過去6~7年の間にMT5の更新は頻繁に行われた。当初はとても使えないような状態であったが、漸次更新が進み今ではMT4と同等またはそれ以上の機能を有する取引プラットフォームとして完成されている。豊島教授のライブラリーもMT5の変遷とともに更改に更改を重ね、最新版は2014/4/1版LibEA.mqhとして公開されている。

 詳しくは豊島教授著電子書籍(kindle)「メタトレーダー4&5共通ライブラリーによるEA開発入門」(¥500)を参照されたい。また、従来のブログToyolabにかわり、下記URLにて広報の場を設けて初心者の基礎的な疑問にも対応いただいているので、MT4/5利用者はぜひ登録されることをお勧めしたい。

https://toyolab-fx.amebaownd.com/pages/3467089/twitter

 

 

 

 

 


西山孝四郎(石原順)講師の先取りマーケットレビュー

2020-04-10 13:13:17 | 投資

 かねてからマーケットの制限なき過熱に警鐘を鳴らしてきた西山講師、今回の下げはコロナウイルスが引き金を引いただけであり、起こるべきことが当然起こっているとの受け止め方のようだ。すべてが下げに下げた相場ではあるが、エリオット波動(C波)の動きは更に下に向かうことも大いにあり得るし、二番底を付けに行く可能性も大きい。一旦は下げ止まったとの見方もあるが、マーケットへの参加者は激減しており、それゆえに値動きの荒い相場が続くことになる。

一、西山(石原)氏、先取りマーケットレビューでのチャート設定

 長期の仕込みの時期にはいまだ至っておらず、当面は短期の取引に限るが、それでもボラティリティの大きさを考えると、ストップの設定を怠ることはできない。そのような考えに基づいて、講師が取り組んでおられる最近のチャートセットアップは次のようになっているようだ。4月1日、ラジオ日経にて公開されたドル円(日足)のチャートは下記のようになっている。

 このチャートの特色

① 過去3本のローソク足の最安値を下抜いて引けた場合には、ローソク足を赤く描く。反対に過去3本のローソク足の最高値を上抜いて引けた場合には、青く描かれている。

② 売りの初期設定損切り値は、過去3本のローソク足の最高値 + 数ピップス、買いの初期設定損切り値は過去3本のローソク足の最安値 – 数ピップスとなっている。

③ 利確は上記の最高値、最安値の中間値を手仕舞いとするトレーリングストップ方式を採用している。

二、先取りマーケットチャートをMT4で再現

 西山氏チャート(ドル円・日足)には数種の分析ラインが引かれているので、先ずローソク足を再現したものを次に示す。(HiLoBarsBreak)

 売りシグナルが出たローソク足は赤く、買いシグナルが出たローソク足は青く色付けされているところは西山チャートと変わらない。シグナルが出ないローソク足は、西山チャートでは元の黒(売り)と白(緑枠)になっているが、ここでは陽線は黄緑に、陰線はピンクに色付けされている。

 西山チャートには気になるところ(プログラムミス?)がある。チャート期間中最安値を付けた翌日(3月11日)のピンクのローソク足が一つの例である。この足の安値は過去3本の最安値を下回ってはいないのに、西山チャートでは売りシグナルの赤いローソク足となっている。西山チャートで採用されているのは、ニューヨーク時間(オセアニア含めず)をベースにしているようだから、必ずしもMT4チャートと細目で一致している必要はないが、それにしてもここで赤いローソク足が出てくることはあり得ない。

 HiLoBarsBreakに過去3本のローソク足の最高値お最安値を描くバンドをオーバーレイしてみよう。

 ローソク足が青に転換した次の足で買いエントリー、反対にローソク足が赤に転換すれば次の足で売りのエントリーとシンプル。ストップの位置も明白であるし、一旦波に乗れば中間線がトレーリングストップの位置になる。リクエストがあればEA化に挑戦してみたい。

三、筆者お薦めの使い方

 HiLo(最高値・最安値)期間を20期間とした4時間足を表示してみよう。

 青足で中間線を上抜けたら買いのエントリー、反対に赤足で中間線を下抜けたら売りのエントリー。これなら最初から中間線をストップとするトレーリングストップ方式が採れる。これのEA化も可能である。

四、小次郎講師の移動平均線・MACD循環分析を反映したローソク足

ドル円・4時間足である点は、直前のチャートと全く同じ。

 このチャート、一見すると今までのチャートとどこが異なるのかいぶかしく思われる方が多いのではなかろうか。考え方が全く違うのである。ローソク足の色分けは次のようになっている。

青のローソク足:陽線でMACD(12, 26)とEMA(12)がともに上昇中

赤のローソク足:陰線でMACD(12, 26)とEMS(12)がともに下降中

黄緑のローソク足:MACDとEMAの条件には当てはまらないが陽線

ピンクのローソク足:MACDとEMAの条件には当て張らないが陰線

 論理式は全く異なるのにもかかわらず、酷似した二つのチャートが出現するのには驚かされる。

西山孝四郎(石原順)講師 2020/04/01セミナー公開URL

https://www.youtube.com/watch?v=QkWcQkRKgaA

 


新平均足に新々平均足を追加

2020-04-03 14:12:28 | 投資

 ローソク足の進化した平均足は、日本古来のチャートとして、今や世界のトレーダーには広く利用されています。その平均足も平滑化の計算式が無数に存在し、その結果Heiken_Ashi_Smoothedと名付けられたものが多数提唱されています。

 MetaGenicFX社では、ダマシが少なくてしかもマーケットに敏感な新平均足を既に開発しておりますが、更にそれを進化させた新々平均足をオリジナル版に追加することといたしました。

 オリジナル版と異なるところは、平均足の色表示が3~4色のカラー表示となったところです。上昇トレンド進行中の局面では青く表示され、下降トレンド局面では赤く表示されるところは変化ありません。ただし、レンジ相場やトレンドの収束局面更にトレンド転換局面では中間色で表示されます。

 以前のブログで鈴木隆一氏開発のGP-Chartのデコンパイルに挑みました。計算式が不明であったため、まったく同じチャートとなるソースコード再現には至りませんでしたが、酷似したものを作成することはできました。その過程で、同じ平均足であれば、M社の新平均足をT3の力を借りて3色ないしは4色に色分けすることができれば、更に進化した新々平均足に発展させることができるのではないかという考えに至りました。出来上がったのが、冒頭に掲げた新々平均足です。(HAS_3Color、HAS_4Color)

 左側のHAS_3Colorではトレンド不鮮明な足はすべて黄緑になっています。HAS_4Colorでは、ピンクは陰線ではあるが終値がT3より上にあるもの、黄緑は陽線ではあるが終値がT3より下にあるものに色分けされています。後者の利用の仕方として、ピンクでは試し売り、赤では本格売り、あるいは中間色は手仕舞いシグナル等として使い分けることができます。

 因みに、新々平均足とGP-Chartの売買シグナルの発生状況を比較したものを次に掲げます。

1:GP-Chart、2:新平均足、3:HAS_3Color、4:HAS_4Color

 チャートはいずれもドル円・日足(4月3日午前11時40分頃のもの)。GP-Chartに売りないしは買いのシグナルが出たところにa,b,c,の垂直線が引いてあります。他の3個のチャートと同期しています。

 チャートから判明したことですが、新(新々)平均足ではGPのシグナルより足1本ないし2本早くシグナルが点灯していることが分かります。

 オリジナル版新平均足とともに、新々平均足2種の公開がMT Studio21.comc社にて決定しています。ご興味のある向きはご利用ください。

*本手法は、MT Studio21にて公開中です。こちらから