トレード備忘録 & MT4/MT5インディケータ及びEAの開発

日々のトレード備忘録及びMT4/MT5に関する事項

MT5が日本にもやってきた

2019-12-27 15:51:18 | 投資

 MT4が世に出たのは2005年、2010年にはその後継となるべきMT5がリリースされている。ところがMetaQuotes社の期待に反してMT5がその役割を果たすことはほとんどなく、MT4が今日に至るまで、FXトレーディングプラットフォームとして世界標準の地位を不動のものとしてきた。

 FX取引のみならず株式、各種商品・金融先物等をもカバーするMT5の普及を急務とするMetaQuotes社は、日本にも本格的な進出の機会をうかがっていたが、ここにきてようやく国内にもMT5をリリースする業者が現れ始めている。 

 先鞭をつけたのはAVA Trade Japanでこちらは、avatrademt5.jpなるURLを用意して、新規リアル口座の募集を始めている。AVA Trade Japanの本来のホームページには正式なプレスリリースが掲載されていないので、いつから募集を始めているのか詳しくは不明だが、おそらく9月以降のことと思われる。遅れて12月23日、Oanda JapanからもMT5デモ口座募集の案内があった。オアンダの本口座開設募集は来年半ばとなる見込みである。 

 両社からオッファーされているスプレッドはいずれもMT4対比狭小になっており、本邦業者と遜色がない。短期デイトレ・システム志向の顧客にはうれしいニュースである。MetaQuotes本社としては、MT5の日本国内での競争力とシェアの増大を目指して企図し、そのマーケッティング戦略の一環として、格安のライセンス使用料で臨んだもの想像することができる。以下両者の該当ページ。 

AVA: https://www.avatrademt5.jp/LP0/?gclid=Cj0KCQiA0ZHwBRCRARIsAK0Tr-pEEc81Am5cZDyVuFYBnm6_ZWJGO_BU2s-YowFXln_EiYqbNY8bGEwaAppjEALw_wcB

OANDA: https://www.oanda.jp/info/647

https://www.oanda.jp/fxproduct/mt5

 

 


MT4 西山孝四郎(石原順)順張り手法大改革で自由自在

2019-12-22 05:24:24 | 投資

 

西山孝四郎(石原順)講師の提唱する標準偏差ボラティティリティ・トレードモデル(順張り手法)は嘗て一世を風靡した感がありましたが、最近までの低ボラ且つレンジ相場にあっては、苦戦を強いられることが多くなってきたようです。このような背景のもと、MetaGenicFX社にて公開しておりましたTrendBlazer_MT4EAの大改革に取り組み、この度TrendBlazerOptional_MT4EAとして生まれ変わることとなりました。引き続きの支持が得られますことを願っています。 

 講師自身も直近のセミナーにおいては、やむなく逆張り手法を推奨する一方、順張りを指向する場合には、運用すべき通貨ペアや時間足を厳選すべきこと、また、エントリー条件やエグジット条件も当初の原則を多少修正すべきことを示唆されています。最近になって、手法の紹介を「標準偏差ボラティリティ・トレード」と呼称を統一されていることも、この間の事情を物語っているようです。 

一、西山式順張りのオリジナル手法

① 買いのエントリー

 終値ベースで、ローソク足がボリンジャーバンド(21)σ1を外側(上方)に突破し、且つ、標準偏差(StdDev 26)とADX(14)がともに右肩上がりであれば、次のローソク足の始値で買いのエントリー。

② 売りのエントリー

 終値ベースで、ローソク足がボリンジャーバンド(21)σ-1を外側(下方)に突破し、且つ、標準偏差(StdDev 26)とADX(14)がともに右肩上がりであれば、次のローソク足の始値で売りのエントリー。

③ 手仕舞い条件

 売り買い共、手仕舞いは、終値ベースでローソク足がボリンジャーバンド(21)σ±1の内側に戻ったとき、次のローソク足の始値で決済。   

二、仕掛けのフィルター条件の追加オプション

① OPTION_1(西山講師オリジナル手法のフィルター)

 第一のオプションは講師のオリジナル仕掛け条件であり既述のとおり。主たる仕掛け条件は終値ベースでローソク足がボリンジーバンドσ±1を突破したとき。副次的仕掛け条件(フィルター条件)としてはADX(14)とStdDev(26)がともに右肩上がりであること。 

② OPTION_2(MACDのフィルター条件)

 主たる仕掛け条件であるローソク足のボリンジャー(21)σ±1突破の条件は不変。講師オリジナル手法のかなめでもある標準偏差とADXが有効に機能しなくなったという指摘があり、講師自身も最近のセミナーでは二つのテクニカル指標とともにMACDをも推奨されている。そこで、StdDevとADXに代えて、フィルター条件をMACDとするオプションを追加。 

三、手仕舞い条件(エグジット条件)のオプションを追加

① OPTION_3(オリジナル決済条件)

 西山講師オリジナルのエグジット条件、即ち、買いまたは売りのポジションを持った後、終値ベースでローソク足がボリンジャーバンドσ±1の内側に戻ったとき、次の足の始値で決済。 

② OPTION_4(バンドのMid Lineで決済)

 オリジナル手法のエグジット条件は日足未満の時間軸ではダマシになることが多いので、手仕舞い条件を「買いは、終値ベースでローソク足がボリンジャーバンド(21)の中心線(MA21)を割ったとき、売りは、中心線MA(21)を超えたとき」とするオプションを追加。 

③ OPTION_5(MACDとSignalの動きで決済)

 MACDとそのSignalの交叉で買いまたは売りの決済条件とするオプション。 

④ OPTION_6(ボリンジャーバンドの逆シグナルで決済)

 ボリンジャーバンドσ±1突破でとった買いまたは売りのポジションは逆の売りまたは買いのシグナルで決済、いわゆる途転売買。 

四、個別の損切り・利益確定のオプションを追加

① OPTION_7 (SLとTP)

 すべてのオプションと同時並行的に、ピップス数によるStopLoss(SL)及びTakeProfit(TP)を設定することができる。ただし、次のトレイリングストップのオプションを選択する場合は、TPは原則0とする。 

五、トレイリングストップのオプション

OPTION_8(TrailingStop)

 すべての他のオプションと同時並行的に動作するトレイリングストップのオプションを追加。

 

 以上のとおり、講師の順張り手法を含め8個のオプションを用意いたしました。この結果、2 x 4 x 2 x 2 = 32の計32種類のオプションの中から、最適な組み合わせを選択して更に実りあるトレードを実現していただくことができます。

 

六、興味深いバックテストの結果

 GBPUSD 4時間足、期間2019.1.1~2019.12.20のバクテストを行いましたところ、大変興味深い結果が出ました。TrendBlazerOptional_MT4EAの設定(ダイアログボックス)のデフォルト画面は下記のとおりです。   

  設定画面最下段2行は仕掛のフィルターと手仕舞い方法を説明しているメモです。デフォルトの設定はEntryFilter、ExitTypeの両者ともゼロで西山講師オリジナルの設定となっています。個別の損切り・利確を設定せず、且つ、トレイリングストップ機能を使わない次の8ケースについてのテスト結果です。

(通貨 £10,000、Profit/Lossは米ドル単位) 

 

 少なくとも、本年度GBPUSD 4Hに関しては、講師のオリジナル仕掛け条件は通用しないことが明らかとなりました。反対に、BB(21)とともにMACDをフィルター及び決済条件とするオプション(青の部分)が理想的とも思える好成績を残しています。結論としては、通貨ペアや時間軸に応じてフィルターや決済条件の組み合わせを選択することが必須ともいえる結果です。TrendBlazerOptional_MT4EAは本手法愛好者から寄せられたご意見を参考に、トレーダー自らが各種オプションをテストして、最適なエントリー/エグジットの組み合わせを選択できることを可能としております。 

注)従来のTrendBlazer_MT4EA及び同Extra版は、今回の更新をもってTrendBlazerOptional_MT4EAに統一されます。これに伴い、過去3ヶ月の間にTrendBlazer_MT4EAをお求めになった方には、MetaGenicFX社から本更新版をメールにて送付される予定です。それ以前の購入者の方は、購入者名とメールアドレス明記のうえ、同社にご照会ください。MetaGenicFX:https://mtstudio21.com/product/trendblazer/