トレード備忘録 & MT4/MT5インディケータ及びEAの開発

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MTF_メガトレンドのパーフェクト・オーダーで戦力倍加?

2023-02-14 11:23:02 | FX

 石原順(西山孝四郎)講師のメガトレンド手法は、トレンド判定指標の基本に Mega Trendというローソク足を使われている。この指標、元々は移動平均線としてよく知られたインジケータであったが、講師はこれを加工してローソク足の色を上昇トレンドでは赤く、下降トレンドでは黄色く色分けされた。指標の計算期間のパラメータはデフォルトでは144であるが、講師はこれを半数の72ないしは50にして利用されている。

 経緯はともかく、講師はこの指標をベースインジケータとして利用され始められたことは、さすがにプロの慧眼ではあると言える。なぜなら、数あるインジケータを素のまま日足の途転売買に適用して、利益を生むことなどこの指標以外あまりお目にかかることがないからである。

 石原講師は処々で行われるセミナーにおいてその利用されるインジケータの種類やパラメータを公開されてきたのであるが、最近のセミナーではチャートの表示のみに止まり詳細は公表されていない。多くのフォロワーからの要請を受け、講師のチャートを解析して、提携のMT Studio21社から当該インジケータ、さらにはEAとして開発・公開したという経緯があった。

 Mega Trendが最も優秀なトレンド指標の一つであるとすると、これをデイトレのフィルターとしてトレードチャート(トリガーチャート)上に複数の時間軸が異なるMega Trendを表示させたいとの意欲が高まる。いわゆる、MTF_MegaTrendである。例えば、5分足のチャート上に15分足、30分足、1時間足の3本のMega Trend MAを描画、3本の移動平均線の順がきれいに揃った状態(パーフェクトオーダー)で、順張り取引を行えば最高のトレードができるであろうことは容易に想像できる。実際はそう甘いものではなかろうが、最高の環境を提供してくれることは間違いないだろう。

 新しい試みであったため、少し時間がかかったが、出来上がったMTF_MegaTrendを5分足チャート上に表示させてみた。(EURUSD 5分足にCurrent(黒)、15M(赤)、30M(青)のMTF MegaTrendを表示、期間は13)

 ローソク足はメガトレンドのローソク足(期間50)であるが、ローソク足とCurrent、15分足との絡みで有効な戦略が採れそうである。石原講師の戦略の域が広がることができればうれしい。

 MT Studio21社で試してもらい、評判がよければ公開したい。


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10 コメント

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錦の御旗とことんやれ (明治維新サムライ魂)
2024-03-03 05:09:00
最近はChatGPTや生成AI等で人工知能の普及がアルゴリズム革命の衝撃といってブームとなっていますよね。ニュートンやアインシュタインの理論駆動型を打ち壊して、データ駆動型の世界を切り開いているという。当然ながらこのアルゴリズムは人間の思考を模擬するのだがら、当然哲学にも影響を与えるし、中国の文化大革命のようなイデオロギーにも影響を及ぼす。さらにはこの人工知能にはブラックボックス問題という数学的に分解してもなぜそうなったのか分からないという問題が存在している。そんな中、単純な問題であれば分解できるとした「材料物理数学再武装」というものが以前より脚光を浴びてきた。これは非線形関数の造形方法とはどういうことかという問題を大局的にとらえ、たとえば経済学で主張されている国富論の神の見えざる手というものが2つの関数の結合を行う行為で、関数接合論と呼ばれ、それの高次的状態がニューラルネットワークをはじめとするAI研究の最前線につながっているとするものだ。この関数接合論は経営学ではKPI競合モデルとも呼ばれ、様々な分野へその思想が波及してきている。この新たな哲学の胎動は「哲学」だけあってあらゆるものの根本を揺さぶり始めている。ひるがえって考えてみると日本らしさというか多神教的な魂の根源に関わるような話にも思える。
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アダムスミスもびっくりだろう (ベンチャーキャピタル関係)
2024-03-20 19:37:14
なるほど、国富論の需要と供給曲線を関数接合論で合体させると、微分してゼロが最適値となるわけだ。「材料物理数学再武装」では昔の日経平均のデータによる予測なんかもやっていたね。
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日本の独創軸受グローバル素材産業 (司馬遼太郎ファン)
2024-03-20 20:02:00
「材料物理数学再武装」ってプロテリアルの有名な高級特殊鋼SLD-MAGICの発明者の方の大学での講義資料みたいですね。久保田邦親氏というかた。PEファンド関係者なんかの間でも有名な方らしい。あと分野横断的トライボロジー理論CCSCモデルなんかも。
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日本学術の新展開 (マルテンサイト千年)
2024-03-20 23:11:04
リスキリングのためにもリベラルアーツにおける多神教的で日本的多様性も盛り込まれた哲学を中心に展開することなんかもグローバルサウスなどを考えると重要になるんじゃないでしょうかね。
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アルジェブラ・サムライ (ギリシャ・ローマ文学)
2024-03-26 12:57:02
中島みゆきの地上の星では、ペガサス、シリウス、ジュピターなど古代の地中海の神々でしたがね。
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激動の時代 (鉄魂南洲)
2024-03-26 20:50:34
未来への気概がためされる時代になってきましたね。
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多様性 (グローバルサウス)
2024-03-29 09:20:52
まあやはり日本版リベラルアーツというものが今後重要視されてくるのでしょうね。
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ロールダイス関係 (特殊鋼ものづくり)
2024-04-02 21:19:51
SLD-MAGICかあ、化学反応理論CCSCモデルはCO2排出削減等をねらった各種プラント軸受部品には好適って聞くからな。
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神はサイコロ遊びをする (ものづくり工具鋼)
2024-04-12 11:26:07
材料物理数学再武装での関数接合論によるストライベック線図作成のために、シグモイド関数が要請されるというストーリーはなかなか面白い。
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EV失速のかげで (極圧添加剤研究者)
2024-06-28 03:27:36
やはり世界を引っ張るハイブリッド日本車の技術力の前に、EVシフトは不調をきたしていますね。特にエンジンのトライボロジー技術はほかの力学系マシンへの応用展開が期待されるところですね。いくらデジタルテクノロジーを駆使しても、つばぜり合いは力学系マシン分野がCO2排出削減技術にかかってくるのだとおもわれます。
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