トレード備忘録 & MT4/MT5インディケータ及びEAの開発

日々のトレード備忘録及びMT4/MT5に関する事項

MT4/5 TrapTradeSystem (トラップリピートイフダン、通称トラリピEA)

2022-10-31 12:47:27 | 投資

 多くの通貨ペアでは年初から続くトレンド傾向にようやく変化の兆しが見え始めています。筆者の開発のトラリピEAに関しても多くのご照会が寄せられております。照会の多いトラリピEAに関して、その概略と特徴を改めて述べさせていただきます。 

① TrapTradeSystem

 MTStudio21社での展示は 「Expert Advisor トラピピEA」となっております。主役はその名の通り「TrapTradeIFD(トラリピ)ですが、トラリピを含むTrapTrade取引一般として活用することができます。

② 順張り型トラリピに対応

 一般的なトラリピ手法は買いトラリピであれば、相場が逆行した場合には「ナンピン買い下がり」となり、ともすると含み損を抱えた多数のポジションを持つ羽目に陥ることがあります。MT Studio21社のEAは相場が逆行した場合には、ポジションを持つ確率が相当低い順張り手法(Stop Orders Only)を選択することができます。例えば現在のドル円相場が110.00として50pips間隔で買いトラップを張る場合、通常のトラリピであれば100円のポジションと110.50の逆指値買い注文及び109.50の指値買い注文が出されます(他のトラップは省略)。ところが、「Stop Orders Only」を選択し同時にStop Order 幅を例えば10pipsとしておくと、100.00のポジションは未だ発生することがなく、109.50の指値注文もこの段階で発出されることがありません。100.00の注文は相場が109.90になった段階で初めて100.00の逆指値買い注文として発注されます。同様に109.50の注文は、相場が109.40まで下がった段階で逆指値注文として出されることになります。上記のように相場が逆行すれば途中の多くのトラップは逆指値注文として残るのみで、含み損を持つポジションとはならない仕組みになっています。そして、相場が順行に戻れば逆指値注文が次々と約定し順張り取引として利益を取り込んでいくことになります。最初から相場が思惑通りの上げ相場であれば、110.50以上のトラップは通常のトラリピと何ら変わるところはありません。このことはバックテストで検証されると、十分納得していただけること疑いありません。

③ トレイリングストップを装備

 トレイリングストップ装備型と非装備型の製品があります。ここぞという場面や単なるトラップ取引には威力を発揮します。

④ 半自動取引

 EAを本格的に運用するためには、外部のコンピュータ(VPS)を賃借りしてフルの自動取引とする、あるいはパソコンを常時ONにしてMT4を常時立ち上げておく必要がありますが、トラリピに限り自前のパソコンのみで、ほぼ確実に自動取引をすることができます(半自動)。トレーダーの中には、手動でトラリピをする方がいます。でも、取引ペア数が多いと、途中で入力ミス等が多発します。また、上に述べた「Stop Orders Only」の選択はパソコンを常時開いていない限り発注することはほぼ不可能です。

 本EAをお使いになれば、パソコンは日に3~4回開くだけで十分です。但し、トラップ幅が狭小の場合には取りこぼしが発生します。ATR(1日の変動幅が100pipsであれば、トラップ幅を40pips程度以上としておけば、ほぼ取りこぼしは発生しません。トラリピはIFDの連続ですから、利確を終えたIFDは再注文しなければなりません。一旦閉じたパソコンのスイッチをオンにした途端、眠っていたEAは覚醒し欠けたIFD注文を直ちに修復することになります。複数通貨ペアを運用していても注文ミス等で失敗することはありません。

⑤ 必要証拠金の負担軽減

 トラリピ注文では通常10個以上の指値又は逆指値注文を一挙に発注することになります。MT4/5非採用のFX会社の多くでは、それらすべての注文に対して証拠金を要求されます。MT4/5スステム採用会社では、通常未だポジションが成立していない予約注文(指値・逆指値)の段階で証拠金は発生しません。MT4/5取引のメリットの一つともなっています。

⑥ MT4/MT5用2個のEAを用意

 MetaQuotes社では将来取引プラットフォームをMT5一本に絞る予定と聞いていますが、EAはMT4用、MT5用と別個二つのEAを用意しています。

⑦ ハーフ&ハーフを付録としてパッケージ

 トラリピ戦略の一つにHalf & Halfがあります。一定価格超の価格帯では売りトラリピを一定価格未満の価格帯では買いトラリピを指向する手法となります。一部のご利用者からの要望に沿い、主製品からは独立した付属品としてHal & Half EAを同梱しております。

⑧ 海外口座利用の効用

 海外口座利用の効能はハイレバレッジ運用が可能になるだけではありません。業者の中には、売り買いスワップがゼロという業者があります。また、一定の口座残高を有していれば、EAによる自動売買に不可欠なVPS(レンタルサーバー)が無料で利用できるところもあります。本ブログの読者から情報を頂戴したのですが、Exness社では上記ゼロスワップ、無料VPSを提供しています。筆者も目下テスト運用中ですが、この半年程度運用は順調です。特にゼロスワップ制度はトラリピ運用には最適です。ただし、海外口座ということもありますので、お試しになるのであれば、少額からの運用をお勧めします。

⑨ 仕掛けの注意事項

 「買いのトラリピはどこで仕掛けるか」ですが、いろいろな考え方がありますが、基本的には各注文は少額で且つレバレッジは小さくというところでしょうか。順張りトラリピを選択すれば、更に安全という訳ですが、それでもできるだけ相場が底の段階にあることが理想です。それと運用期間が長くなる場合には、スワップにも気を配りたい。スプレッドは狭小でもその分スワップでは結構なコストになる場合もあります。海外口座でのゼロスワップについては、⑧を参照。

⑨ 仕掛け例の報告

 また、本EAにてコンスタントに利益を確保しているとの報告は多く届いています。「例えば、週足のオシレータ指標で底値圏に達した場合、そこから買いトラリピを仕掛ける。その場合、順張り(Stop Orders Only)を選択すれば、含み損を極小に抑えることができる。一方、西山孝四郎講師のメガトレンド(日足、週足)の方向に沿ってトラリピを仕掛けているという報告例。最近では、Nikkei225やDow、Nasdaqといった株価指数ETFや金、石油等商品系ETFでの取引にも本EA利用者がおられます。また、「トラリピを覚えることにより、通常取引の技術も向上した」等々うれしい声もありました。

 以上、MT Studio21.comに届いた、Trap Trade SystemEAのご照会の多い点を中心に概略説明させていただきました。

MT Studio21.comこちらから 

 

 


TrapRepeatIFD(通称トラリピ)で勝ち抜こう

2022-10-29 15:49:30 | 投資

FX業者や証券会社によるファンダメンタル/テクニカル分析セミナーの頻度は減少傾向にあります。コロナがそれに輪をかけた状況でしたが、その中でもトラリピの専業ともいえるM社はウエッブによるセミナー(Webinar)やラジオ放送あるいはYouTubeを活用して積極的な顧客サービスに努めています。それに反して、他の大手FX業者の多くは、競争激化の影響を受けて、ひと頃の面影はありません。

ドル円やEURUSDスプレッドに関していえば、国内大手のスプレッドは1ピップを切る状況でありますから、とても顧客教育サービスにまで手を回す余裕がないといったところが本音ではないでしょうか。

一方、M社のトレーディンボードによるとドル円、EURUSDのスプレッドは10月2日現在、それぞれ4.7ピップス、5.4ピップスとなっています。(他通貨ペア詳細下記)加うるに同社開示の情報によると、顧客一人当たりの受入れ保証金平均残高は240万円(業界1?)とのこと・・・この事実から推認できる帰結は;

① M社は他に類を見ない広スプレッドによる高収益を実現しており、有名講師陣によるラジオ放送番組、会場およびネットでのセミナーを可能にしている。

② 顧客側もトラリピという同社提供の自動取引を通じて相応の利益を確保していて、同社の広スプレッドを

221002 M社主要通貨ペアスプレッド

さて、ここまで述べてくるとFXに詳しくない方でもM社のシステム以外で同社と同等のトラリピを自動で行うことができないかと考える方も多いでしょう。

ずばり、MT4/MT5を利用すればM社での取引以上の高効率の取引が可能になります。なにしろTrapRepeatIFDはM社のトラリピ以前から存在しており、M社はその呼び名を日本語で略称したに過ぎないのです。

MT4/5での運用の利便性は下記のとおりです。

① 通常のスプレッド以外のコストは不要

MT4では様々な論理構成に基づいた自動売買プログラム(EA)の作成とそれに基づく運用が可能であり、トラリピもその例外ではありません。通常の5倍以上(通貨ペアによっては10倍もの)スプレッドを支払う必要はもはやありません。

② 注文時の補償金額は不要

トラリピでは、数多くの指値や逆指値注文を一挙に発することになります。通常、日本の多くの業者では、指値や逆指値注文を発するとその段階で保証金を要求されますが、MT4/5では未だポジションが発生していない予約注文の段階では保証金は必要ありません。

② トラリピ運用に追加の条件を加えることが可能

相場が一方的に走った場合に、指値注文の多くがナンピン買い(売り)となり、多くの含み損が発生してしまいます。このことを避けるために、ナンピンではなく順張りによる発注オプション(Stop Order Only)を用意することもできます。また、利益の極大化を図る意味でトレイリングストップのオプションをも付加することができます。

TrapRepeatIFD(トラリピ)運用絶好の機会

エリオット波動分析の大家、宮田直彦氏の分析によると現在の円安局面はほぼ終了しており、年末から年初にかけて円高局面に入る見通しです。(理論上、最安値は152円台とのことですが、もうすでに円高局面に入っているかもしれない)ドル円の売りトラリピには絶好の機会が現れたということです。さらには、日経平均も上放れが予想され、こちらも買いトラリピの対象となること、氏のリポートでもトラリピ戦略が語られていますので、M社の同氏記事をも参考にしていただきたい。

ところで、上記のトラリピの利便性には加えていませんが、海外業者Exness社では売り買いともにスワップコストがゼロとなっています。筆者も同社に口座を開いて、お試し運用をしていますが、主要通貨ペアのスワップはゼロとなっています。Nikkei225もスワップゼロと聞いていますが、こちらは未だ取引していませんので、不確実です。

筆者作成のTrapRepeatIFD(商品名TrapTradeSystem)はMT Sudio21.com社にて公開しています。ご興味のある方はこちらから

 


日本一早い「2023年の為替・株式相場予測」

2022-10-18 00:57:04 | FX

 日本一いや世界一正確な「エリオット波動分析」とも評される宮田直彦氏が日本一早い「2013年の為替・株式相場予測」を公開された。

 去る10月10日のラジオ日経・マネースクエア共催による「マネーリテラシー向上会議」の中で、掲題のようなエリオット波動分析による来年の為替・株式相場予測をたてられている。当日会議に出席できなかった方のために、当日の録画ビデオが用意されている。

 録画公開サイトのURLは下記のとおりであるが、全体として2時間以上の動画の1時間13分後から約30分が宮田講師担当のエリオット波動分析となっている。筆者も同部分のみに当日ウエッブにて参加していたのであるが、幸い当日の録画での視聴も可能となった。

セミナー名:マネーリテラシー向上会議

録画公開URL:

https://www.youtube.com/watch?v=xEXtLAmtv5o&t=131s

主催:マネースクエア・ラジオ日経

開催日時:2022年10月10日(月)午後12:00 ~

講師:古澤満宏、西山孝四郎、宮田直彦他

宮田氏担当:動画開始1時間13分20秒後

 

関連資料:マネースクエア社の関連資料ページは下記のとおり。

https://www.m2j.co.jp/sc/web/market/report/20408/221011_miyata.pdf

 

 


MT4 自分で引いたトレンドラインで自動売買!!

2022-10-09 09:30:39 | 投資

 

 自らMT4チャートに引いたトレンドラインに従って押し目買いや戻り売りの自動売買ができるなんて凄すぎませんか?

 実はMT4ではこれらの芸当が可能なのです。しかも5分足や15分足に引いたトレンドラインであれば自動取引では必要とされるVPSをレンタルする必要もありません。自分のパソコンを数時間オンにしておけば勝手に自動取引をやってくれるのですから、上値抵抗線や下値支持線を主戦略とするトレーダーにとってはもってこいの武器となるはずです。ちょっと外出してお買い物とかお茶をしている間に思い通りの取引をパソコンに任せておくことが可能なのです。

 MT4の可能性を最大限引き出したTrendLinePowerAutoTrade_MT4EAをこの度開発し、追ってMT Studio21.com社から公開を予定しています。その取扱説明書の冒頭部分を紹介すると次のようになっています。

以下取扱説明書より抜粋

 本品は、チャート画面にトレーダーが描いたトレンドラインに基づき、戻り売りや押し目買いといった逆張り取引から、上値抵抗線や下値支持線のブレークを狙った順張り売買に至るまでの取引を自由に自動取引できるMT4 EAです。従来、ほとんど目にしなかったタイプのEAであり、且つトレーダーが独自に引いたトレンドラインに従ったトレードを可能にすることから、絶対に人まねではない自動取引の妙味を味わっていただくことができます。また、VPSを利用しないトレーダーにも自己のパソコン上でデイトレ自動売買を楽しんでいただけることにも配慮を致しました。 

一、取引できるトレードパターン 

 本EAは次のトレンドラインによる取引パターンに対応しています。

① 上値抵抗線における戻り売り及び上値抵抗線ブレークでの買い

② 下値支持線における押し目買い及び下値支持線ブレークでの売り

③ 上値抵抗線・下値支持線両方を利用した上記①②の合成取引

③の発展形としては、三角持ち合い場面での上下いずれかへのブレーク狙いや上下一定価格レンジでの逆張り・順張り(上値抵抗線と下値支持線が水平線になる場合)にも対応できます。以下、①②③の順に従って説明します。

二、エントリーのロジック

① 上値抵抗線の戻り売り

 上値抵抗線が機能している場合、現値は上値抵抗線の下にあるのが通常ですが、時々ザラ場では上値抵抗線にタッチしたり、突破したりすることもあります。戦法としては、ザラ場にて高値が上値抵抗線に達した瞬間に売り参入する場合があります。一方でザラ場では高値が上値抵抗線に達したりそれを超えたりしながらも、終値ベースでは抵抗線を突破できなかったのを確認して、次のローソク足の始値で売り参入する場合もあります。本EAではトレーダーの好みにより、いずれかの手法を選択することができます。 

② 上値抵抗線ブレークでの買い

 通常、上値抵抗線の下にあるべき現値が終値ベースでその抵抗線を突破(ブレーク)した場合、EAはそれまでのトレンドが変わったと判断し、反対ポジションである売りを決済した上で買いのエントリーに入ります。ただし、抵抗線と呼称されるように、一旦ブレークした相場も元の抵抗線の内側に戻ってくる恐れもあります。したがって、完全にブレークしたと判断するに十分なバッファ(トリガー値)を設けることができます。終値で上値抵抗線を僅か1ピップ突破しただけではブレークと信じることはできません。デフォルトでは0ピップスとなっていますが、トレードの時間軸やトレンドラインの傾斜角等に応じて適宜このトリガー値を設定・変更する必要があります。 

下値支持線でのエントリーのロジックは上値抵抗線の場合と本質的に変わりません。

三、設定画面

以下省略。

公開先:MT Studio21.com