
前回の記事は読み返してみて、猫五郎自身、読みづらいと感じる記事でした。
今回はシンプルに手順だけを書きたいと思います。
第一の手順は、主鏡を正しく鏡筒の出口に向けること。
第二の手順は、斜鏡を調節して、主鏡からの光を接眼部に正しく導くこと。
まずは第一の手順。
斜鏡を外してから、巨大ニュートンを垂直に立てる。

斜鏡の引ネジの穴をOCAL electronic collimatorのカメラに覗かせる。

スライディング・ルーフの上にノートパソコンを置き、スパイダーの中心に置いたOCAL electronic collimatorのカメラの位置を調整します。

こんな感じで、OCAL electronic collimatorのピンク色の十字の交点(カメラの視野の中心)を、主鏡に写ったOCAL electronic collimatorのカメラレンズと大まかに一致させます。
(2025/02/23 訂正。上記の方法より下記の方法がより確実です。)
OCAL electronic collimatorで主鏡と同じ直径の青い円を表示させてから、手でカメラを動かして、主鏡の輪郭と青い円を一致させます。)

ノートパソコンを屋根の上から主鏡の近く(床)に移動させます。
主鏡の押しネジを3本とも全て緩めます。
主鏡の引ネジ3本とも一番奥まで締め込みます。
その状態の時のカメラからの画像。
主鏡が鏡筒の出口をまっすぐ向いていないことが確認できます。
スパイダーの四方末端にある金具の出方が不均一です。

スパイダーの四方末端の金具の根元が4本とも均一に見えるように、主鏡の引ネジを調整します。

次に、OCAL electronic collimatorの青い円を表示しました。
青い円、よく見えませんが、大まかに主鏡の輪郭と一致します。
ピンク色の十字の交点が青い円の中心、つまり、主鏡の中心です。
センターマークの線の上。
主鏡の整備窓の反対側。
この位置を覚えておかねばなりません。
レーザーコリメーターを用いる時は、ここにレーザーを当てねばなりません。

上の写真をズームアップした写真
ピンク色の十字の交点とOCAL electronic collimatorのカメラレンズがほぼ一致しています。
いい感じです。

主鏡の押しネジをしっかりと締めます。
(この巨大ニュートンは主鏡の押しネジと引ネジを思いっきり締め込んでも主鏡に影響が出ない構造になってます。)
ここからが第二の手順。
つまり、斜鏡を調節して、主鏡からの光を接眼部に正しく導く手順です。
次に、またノートパソコンを斜鏡のすぐ近く、つまりスライディングルーフの上に移動させます。
そして、OCAL electronic collimatorのカメラを接眼部に挿入します。
接眼部の筒の先端円にピントを合わせます。
緑色の円を表示します。
緑色の円の直径を調整し、center offset機能を使って、接眼部の筒の先端円と緑色の円を一致させます。

ピントを斜鏡に映った主鏡のセンターマークに合わせます。
そして、斜鏡の引ネジと押しネジを調整して、ピンク色の十字の交点とOCAL electronic collimatorのカメラレンズを一致させます。
この操作、押しネジ3本とも緩めまくって、斜鏡がブラブラの状態でスタートするのが楽です。
いい位置に来たら、押しネジ1本だけ手でいい位置に締め込み、それでそさそうなら2本目を締め込む、という具合で調整するとスムーズに感じました。
あと、念の為、誤解を生ぬよう、補足で書き足します。
この斜鏡はオフセットされてません。
なので、斜鏡の輪郭と斜鏡に映った主鏡の輪郭は同心円になりません。

上の写真の全体像

中心部をズームアップした写真
ピンク色の十字の交点とOCAL electronic collimatorのカメラレンズ、完全には一致しませんが、ほぼいい感じになっていると思います。
というか、ものすごくデリケートな作業で、これ以上、調整できませんでした。
特に最後に、斜鏡の引ネジを締め上げると少しズレてしまうんです。
これ以上は集中力が持ちませんでした。
が、満足な結果です。

これで正しく光軸の調整ができたと思ってます。
が、このあと、レーザーコリメーターでも確認してくればよかった。
疲れ切っていて、思いつかなかったなぁ。
というか、夕方に子供の塾の先生との面談があって、遅刻寸前だったのでかなり焦ってました。
次回は、巨大ニュートンの向きを変えることで、光軸がどうズレるかも確認したいところです。
OCAL electronic collimatorを接眼部に挿しっぱなしで、いろんな方向に望遠鏡を振り回せば、光軸がどのようにズレるか確認できるはずです。
次回、その報告ができればいいな、と思います。
2025/02/24 追記
2025/02/22にレーザーコリメーターを取り付けてみました。
残念な結果でした。
この結果は何を意味するのか。
レーザーコリメーターの精度が悪い?
ほんの少し、それはあると思います。
が、根本的な原因ではなさそうです。
続きはのちの記事で。

2025/03/02追記
上記の光軸修正法は、まだまだ不完全であることが判明しました。
part 3に続きます。
おー!やってますネ。(^0^:
ヤハリ、主鏡と鏡筒の合わせからが基本と思います。
機械中心が動いては、その後の調整が意味をなしませんから、
基本に立ち返っての調整は今の内かと存じます。
(^0^)の45㎝ドブはこんな精密で信頼性のある
調整は不要とも思いますが、それでも主鏡はセル内で
動かないように鉄板を介した周囲からの沿い構造が
採用されています。
望遠鏡の姿勢で主鏡が歪んだり、動いたりは何方も
苦労して(工夫して)使用しているようですが、
これをやらないと完全に近い光軸を維持できないと
なると今が正念場と思います。ガンバ!(^0^v
>★基本が大事★... への返信
この巨大ニュートン、だいぶ使えるようになってきたと思っていたのですが、まだまだじゃじゃ馬で、フルで使いこなすまでにはもう少しかかりそうです。
でも、ニュートン式望遠鏡がどんなものなのかを考えるいい機会を与えてもらっています。
次回、望遠鏡をふりまししてみて、光軸がどのようにズレるのか、ドキドキです。