
仕事をしてると時間が経つのが早いですね。
春の銀河祭りが終わってしまいそう。
時間的に余裕があったので、久しぶりにEQ6proを持ち出しました。
改造しまくって、ものすごい性能になったのに、あまり使ってやれてないという。
少しずつ持ち出してやらねば。
乗せた望遠鏡はBLANCA-80EDT
初めての組み合わせだったので、ウェイト選びからでした。
2kgのウェイトでは追いつかず、5kgのウェイトが必要でした。
BLANCA-80EDTは2.7kgと比較的軽量な望遠鏡ですが、EQ6proは頭でっかちで、望遠鏡側に重心があるので、こういうことになったのだと思います。

日が暮れてきて、早めの夕飯を食べて、まずはPole MasterでEQ6proの極軸合わせ。
たまにやらないとやり方を忘れてしまいそう。
そしてやってみると。。。うまくいかない。。。
なぜ!?
お前がみているのは北極星じゃねぇーよ!
ガビーンッ!
星が多すぎたってことにしておきましょうか。
マイホームのある光害地では絶対に起こり得ない間違いです。
やっぱ、たまにやんないとダメですね。。。(^_^;)
望遠鏡を起動して、被写体に向け、PHD2を起動したら、なんとPHD2がガイドカメラASI 290MM miniを認識しない。。。
んなアホな。。。
ASI 290 MM miniはまだそんなに使ってないのだが。。。もう故障したの?!!
やる気ガタ落ちでした。
元々、巨大ニュートンでの銀河撮影がメインで、EQ6proはその合間に、という位置付けでもあったので。。。
EQ6pro+BLANCA-80EDTは一旦、脇に置き、仕方がなく巨大ニュートンを起動。
子午線を超えてきたばかりのNGC3628を狙うことに。
21:07
獅子座のデルタ星でバーティノフマスクを使ってピント合わせ。

しかし、実際に撮影してみると星が丸く写らない。
10sec露出でダメ。
ライブビューでもダメ。
やむなくバーティノフマスクを使わずに手動でピント合わせ。
10sec露出でダメ。
ライブビューでもダメ。
やむなくバーティノフマスクを使わずに手動でピント合わせ。
ほんと、なんかうまくいかないなぁ。
21:18
NGC3628に向けてからのキャリブレーショングラフはいい感じ。

獅子座のトリオの一角、NGC3628
ISO 6400, 130sec, Photoshopで3枚コンポジット合成
(トリミングしてあります)

PHD2のオートガイドがイマイチ。
やむなくガイドアシスタントをかけることに。
その直前、クランプを締めてなかったことも判明。
クランプを締めて、ガイドアシスタントをかけることにしました。
その結果。
やむなくガイドアシスタントをかけることに。
その直前、クランプを締めてなかったことも判明。
クランプを締めて、ガイドアシスタントをかけることにしました。
その結果。
バックラッシュが最悪レベルである点以外は特にいうことなし。

21:53

ガイドアシスタントが終わったのが22:20頃。
今夜の主役、乙女座銀河群が子午線を超えてきました。
獅子座のNGC3628を諦めて乙女座のM90へ
22:26
乙女座のM90でのキャリブレーション
巨大赤道儀のご機嫌、良さそう

22:33
オートガイド、悪くない。

22:36
星は丸く写ったが、自信なくなって、本格的な撮影を開始する前に念の為、再度、マニュアルでピント合わせ。
23秒露出
(今見ると、若干星の形が崩れてますが、、、この時はOKと思いました)


乙女座のM90
f=2,475mm F5 Newtonian
EOS Ra
ISO 6400, 150sec
7枚コンポジット
Photoshop

トリミング

22:45
巨大ニュートンの撮影が軌道に乗ったところで、再びEQ6pro+BLANCA-80EDTのセットアップへ。
ガイドカメラを友人に譲ってもらったLodeStarに交換。
BLANCA-80EDTは焦点距離480mmです。
何を撮影するか、考えてこなかったのですが、その場で撮影対象を思いつきませんでした。
消去法で、一番デカそうな天体に向けました。
それがNGC4565。
半月ほどの大きさです。
23:04
まずはキャリブレーション
PHD2のウィザードを使ってキャリブレーションステップを設定したはずなのに、なぜこのステップ数になるのか、いまいち理解不能。
でも、調子自体は悪くなさそう。

23:50のオートガイド
なぜDECが暴れる?
やはりどっかりとEQ6proの脇に座って、動作が安定するまでじっくり見るべきですね。
DECのMnMo (minimum movement)の値をRAと同じくらいの値にすればもっとよくまとまったはずです。
RAも、多分ですが、周期性を持って修正方向が反転しているので、PPECにすればツボにハマったかも。
このままヒステレシスで行くにしても、露出時間を1.5秒から1.0秒にして、修正動作の頻度を上げてやればもっといいオートガイドになったはず。

この日の敗因は、ノートパソコンを忘れたことです。
ノートパソコンを持ってきていれば、Remote Desktopを使って小屋のコタツの上で、巨大ニュートンとEQ6proの動作を監視できたのです。
巨大ニュートンと天体観測小屋は30m弱離れているので、行ったり来たりするのが大変。
結果的にEQ6proは放置状態でした。
それもあってNGC4565の撮影を、試し撮りのままJPEG-Mでずっと撮影するという悲しいミスをしました。
NGC4565
BLANCA-80EDT+笠井のマルチフラットナー2
EOS 7D改造
ISO 1600, 240sec
8枚コンポジット合成
Photoshop
やっぱ小さいですねぇ。

さらにツッコミどころが。
スケアリングが合ってない。
BLANCA-80EDTにEOS 70Dを取り付けるに際して、望遠鏡を垂直に立てて接続したのですが、それでもこれだけ大きくずれる。
気を遣っているのに四角の星像がこんなに不均一。
これに気づけなかったのも、放置撮影してたからです。
できたら接眼部に挿入するんじゃなくて、ねじ込み式に変えたいんですが、BLANCA -80EDTの接眼部のネジ径、62mmなんです。
このサイズを48mmに変換するリング、見つからないんですよねぇ。
この記事を書きながら、M62のオスネジアダプターなるものをAliExpressでポチってしまいました。

トリミング

気になったのは、EOS 70D改造のノイズ
撮って出しがこれです。
白ポチのノイズ、かなり多いです。
機能していないピクセルなんだと思います。
多すぎです。
EOS 70Dを中古で入手して改造してもらったのですが、うーむ、厳しい画質です。

さて、EQ6pro+BLANCA-80EDTを放置している間に、再び巨大ニュートンへ。
次の被写体を選んでいて、ステラショット2の星図でM87がなぜか乙女座Aと表示されていたので、何かいいことでもあるのかと思い、M87に巨大ニュートンを向けました。
23:29
オートガイドは満遍なくバラつく感じ。
つまり、シンチレーションが悪くなっている。

案の定、ぼやっとした写り。
30枚ほど撮影しましたが、星がボヤボヤでオマケしても9枚しか残りませんでした。
ぶっちゃけ、シャープな画像は1枚しかなかった。。。
乙女座の楕円銀河 M87
ISO 6400, 150sec
9枚コンポジット。
んー、特筆すべきことがない楕円銀河に見えます。

M87の撮影の後半、ガスって星がぼやぼやになりました。
乙女座銀河群を狙いたいのですが、空の状態が良くない。
そうなると次善の選択肢として、天頂を狙うことになる。
同じようにガスっているなら天頂が一番マシってことです。
天頂付近にあったのは北斗七星の尻尾付近。
M101 回転花火銀河に望遠鏡を向けることにしました。
何度となく撮影している被写体なのですが、魅力的ですよね。
それに、空がM101以外、写すなって言ってるし。。。
00:36
M101のキャリブレーション
こんなものかと。

00:54
M101のオートガイド

02:14
M101のオートガイド

大熊座のM101
ISO 6400, 180sec
16枚コンポジット合成
Photoshop

お次はヘラクレス座のM13球状星団。
球状星団はたくさんありますが、ピカイチの球状星団ですよね。
02:42
M13のオートガイド
まとまりがないです。

03:28
M13のオートガイド
オートガイドはガイド鏡によって劇的に改善するとSNSで聞きました。
VIXENのスーパーポラリス80Lはアクロマートなので、F15とはいえ、ちょっと厳しいのかもしれません。
アポクロマート星像が劇的にシャープになるとか?
アポクロマートをガイド鏡に?
ちょっと贅沢です。
とりあえず、巨大ニュートンの小亀にしてあるBKP130をガイド鏡に使ってみようかな?
次回の課題です。

M13
ISO 6400
30secと90secの組み合わせ
粒々感がたまりません(^^)

そのちょっと前くらいの時刻に、EQ6pro+BLANCA-80EDTもM13を撮影してました。
EOS 70D改造
ISO 1600, 120sec
14枚コンポジット合成
やっぱ焦点距離480mmじゃ小さいですね(^_^;)

時刻はもう3:00を過ぎている。
そんな時に、友人が「M8とM20が綺麗だぞ!」と教えてくれました。
干潟星雲と三裂星雲が視野にあるのは知ってましたが、、、いかんせん両者とも低空で、街明かりをもろに喰らってしまうんです。
が、AM3:00の低空は一味違いました。
今年一番のすごい天の川が出てました。
もしやイケるかも?!
試し撮りをしてみたら、イケそうでした。
急遽、撮影することに。
EOS 70D改造
ISO 1600, 180sec
6枚コンポジット合成
M8 干潟星雲、M20三裂星雲
キレイだが、、、むむむ。。。。
ピンボケではないか!
気づいた時にはもう空が明るかったのでした。
EQ6pro+BLANCA-80EDTをセットアップしたときは比較的暖かかったのですが、この時刻、凍ってます。
温度差でピントがズレたのでしょう。
嗚呼、くやしい (>_<)

そして同時刻、巨大ニュートンはお隣のM92球状星団を撮ってました。
ISO 6400, 60sec
7枚コンポジット合成
Photoshop

やはり並列は大変ですね。
望遠鏡が2台並んでるならいざ知らず、2台が30m離れているとなると大忙しで、どっちも中途半端な感じになってしまいます。
オマケです。
家に戻ってからASI 290MM miniをノートパソコンに接続してみたら普通に動くではないか。
実はASI 290MM mini、故障してなかったんです。
よくよく考えてみたら、EQ6proのコントローラーとして使っていたmini PCとASI 290MM miniとの組み合わせがお初で、おそらくですが、mini PCにZWO ASIカメラのドライバーが入ってなかったのではないか、という結論です。
やっちまったぜ。。。
でもまあ、ASI 290MM miniが故障してなくてよかったよかった。
故障したと勘違いして、その場でASI 220MM miniをポチってしまいましたが、元々買い足す予定だったので、その時期が早まったということで。。。(^_^;)
(赤道儀も望遠鏡も増えたので、ガイドカメラの数が足りなくなってきてたんです)
あぁ、忙しかった。
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