猫五郎の写真日記

なんか、写真よりも文章がメインになってます。しかも、くどい。要改善。でもなかなかねぇ。

2023/12/17 野辺山で天体観測 Onstep GP赤道儀のオートガイド初陣

2023-12-30 18:44:26 | 天体観測

友人の友人が野辺山宇宙電波観測所の近くに天体観測小屋を入手したという。

友だちの友だちはお友だち、ということで行ってきました。

野辺山は標高1340m前後。

ぶっちゃけ、僕が過去に天体観測した地点で、麦草峠と那須岳の峠の茶屋駐車場を除く全てを凌駕する標高です。

僕の天体観測小屋に至っては標高600mなので比較になりません。

空の青さが違う。

 

野辺山宇宙電波観測所の45mパラボナアンテナが八ヶ岳を背景に見えます。

野辺山宇宙電波観測所、僕が高校生の地学部の時に見にきたのが初めてのことでした。

まさかこんな形で再び縁ができようとは。

JAXA 臼田宇宙空間観測所に第一線は譲ったのかもしれませんが、見るたびにパラボナアンテナの向きが変わっており、まだまだ現役のようです。

 

友人の友人の観測小屋はスライディングルーフ小屋と、宿泊小屋の組み合わせ。

素敵です。

入手したばかりで、宿泊小屋とスライディングルーフ小屋の間をLANケーブルで結んだり、邪魔な木を切り倒したりと本格稼働の準備がどんどん整ってきているところでした。

 

標高が高いのはいいことなのですが、厳しい環境でもあります。

16:33の気温が氷点下3度でした。

真夜中には氷点下10度を下回ることを覚悟しないといけない。

今回はフル装備で臨みました。

5年ぶりくらいに白金カイロも持ってゆきました。

 

案の定、寒い!

夜になると車が凍りつきました。

 

この夜は氷点下10度には至りませんでしたが、氷点下8度まで下がりました。

幸にしてこの夜の天体撮影の大半は、休憩小屋の中からできました。

15年前まで借家アパートで使っていた古いWi-Fiルーターを持ってきてリモートデスクトップで撮影したためです。

ただし、外においたノートパソコンに霜が降りて、画面の動作が少しおかしくなりました。

ノートパソコンに死なれると痛すぎる。

この経験、次回に生かす予定です。

 

今回僕が持ち込んだ機材はonstep化したGP赤道儀と中古で入手したEVOSTAR72EDⅡ。

GP赤道儀を中古で入手して、1年半前にOnstep化したにも関わらず、ほとんど使えてませんでした。

唯一使ったのが西村彗星の時でしょうか。

作ったからには使い込んであげないと。

 

僕としてはかなり珍しいことに明るいうちにセットアップできたので、月を撮影してみました。

EVOSTAR72EDⅡの焦点距離は420mm(F5.8)

それに0.85倍レデューサーをつけて357mm(F4.9)。

カメラがEOS 60Daなので1.6倍して、571mm相当の画角になります。

月がずいぶん小さいです。

こんなに焦点距離が短い望遠鏡は初めてなので、新鮮です。

風が強かったこともあり、シャープさに欠けます。

 

暗くなって最初に狙ったのがスバル M45

EOS 60Da

ISO 3200、300秒、8枚コンポジット

うっかりしてて、JPEG撮影

画面右の星が若干楕円形になってます。

スケアリングの問題かと。

 

トリミングしたのがこれ。

EOS 60Da、やはりノイズが多いですね。

 

M45のオートガイド

東の空です。

うーむ、ひどい。

縦軸2秒ではグラフが場外へはみ出してしまいます。

しかし、こんなもんで星がしっかり丸く映るんですね。

短い焦点の望遠鏡って、そんなものなのでしょうか。

今まで超・長焦点でのオートガイドで散々苦労してきた身には驚きでした。

 

適当に撮っても、割とまともに写ることが確認できましたが、やはりここは焦らず基本に立ち返って、PHD2のガイドアシスタントでGP赤道儀の動作解析を行うことにしました。

その結果がこれ。

なに・・・バックラッシュ測定、頓挫?

ガイド鏡の焦点合わせ、最善を尽くしたつもりなのですが。。。

 

なんてこったい。

赤緯軸のオートガイドは実質的に一方向ガイドですな。

南北どちらの方向に一方向ガイドすればいいのか、PHD2が表示してくれない。

こんなんで星がよく丸く写るもんです。

なぜだろう?

 

お次に撮影したのはM42

ISO 3200、180秒、8枚コンポジット

これもうっかりJPEG撮影。

画面右の星が流れているのはスケアリングの問題なので、ご容赦。

スケアリング、多分、カメラ回転装置の問題です。

M4ネジを手で回して固定するだけですし、そのネジが細くてあまり力をこめて回せない。

この夜の結果を受けて、カメラ回転装置は今後、使わない方針となったのでした。

この写野は新鮮です。

オリオン大星雲の周囲に広くガスが広がっているのがうっすらと確認できます。

次回はもう少し露出して、周囲のガスを炙り出したいです。

 

お次は馬頭星雲と燃える木

ISO 3200、300秒、8枚コンポジット

RAW撮影

これまたこの画角は新鮮です。

60Da、やはりノイズが目立つので、次回はRaで撮影してみたいです。

画面左上の星の青い滲みはなんだろう?

 

お次はバラ星雲

ISO 3200、360秒、8枚コンポジット

RAW撮影。

星の密度がすごいですね。

 

この夜は写したい対象が東の空に多かったのですが、GPの動作チェックを西の空でもやりたい。

西の空、子午線付近、天の赤道付近でガイドアシスタントを起動しました。

うーむ、バックラッシュ測定、またしても失敗。

 

これで、東の空でも西の空でもバックラッシュが大きすぎるとの結果になりました。

このパターンは初めてのことです。

今まで僕が経験してきたのは、「東の空はバックラッシュ測定がうまく行くのに、西の空でバックラッシュが大きい」というものでした。

これは、、、どうしたらいいのでしょう?

というか、GPも分解整備しないとダメ?

面倒くさいなぁ。

 

何はともあれ、この状態で果たして西の空で星は丸く映るのだろうか?

それが問題だ。

というわけで、西の空に入ってきたM78にEVOSTAR72EDⅡを向けてみました。

オートガイドのグラフがこれ。

完全なる一方向(南方向)ガイドですな。

 

M78

ISO 3200、360秒

一応、星が丸く写ってます。

オートガイドができているということです。

 

GP赤道儀、バックラッシュがとても大きな個体を掴んだようです。

星は丸く写るよう。

でもこれ、今回、極軸がよく合っていたことが良いことをしてくれていたことは間違いないでしょう。

ガイドアシスタントの解析結果で東の空では>2.1分角、西の空では>0.8分角

これもまた悩ましい測定結果で、東西の空で極軸のズレが変わってくることをどう解釈すれば良いのか。

PHD2のガイドアシスタントの限界?

それとも望遠鏡を大きく振ると極軸がズレる?

 

いずれにせよ、GP赤道儀を実践投入できて、しかも、オートガイドが使えるレベルであることが確認できた記念すべき夜となりました。

 

今回がPoleMasterの初陣でした。

中古で入手したものです。

使いやすいです。

が、またしても予期せぬドタバタ劇が待ってました

それは記事を改めて書こうかと思います。

 

 

野辺山、風が強いです。

吹きっさらしな感じです。

夜、布団の中にいて、台風かと思うような風の音でした。

あと、スキー場の明かりが邪魔をしてくれます。

野辺山は雪があまり降らないので、夜通し人工雪を撒いて整備しているようです。

小屋の前はだだっ広い畑なのですが、1kmとか先のLED街灯が意外なほど眩しい。

望遠鏡にフードをつけた方がいいかもしれません。

 

この夜は空が良くなかった。

M78の写真は撮って出しなのでわかりやすいかと思います。

 

それでも、野辺山に観測地点ができてくれてうれしい限りです。

氷点下の環境で電気が使いたい放題、暖かい小屋があって、ストーブとこたつに当たりながら天体撮影ができるのは最高です。

しかも、24時間営業のコンビニやホームセンターが車で10分以内にある標高1350mなんて、全国探しても他にないんじゃないかな?

これであとは温泉があれば最高ですが、そこは求めすぎということで。

 

今後が楽しみです。

コメント (4)
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2023/12/08 山梨 ベルトドライブ化したEQ6proのバックラッシュ測定 野外リモートデスクトップでコタツでぬくぬく天体観測大作戦

2023-12-10 11:48:55 | 天体望遠鏡

今週末(土日)は月が比較的暗いですが、待機当番です。

つまり、身動きができない。

遠征するなら土曜日の朝8:00までに戻ってくるしかない。

行ってきました。

 

 

時間がないのでやることを絞らないといけない。

(とりあえず8日の夜は風呂に入るのを諦めました)

この夜のメインミッションは、じゃじゃ馬すぎてベルトドライブ化されてしまったEQ6proのバックラッシュ測定をすること、に決めました。

 

EQ6proをベルトドライブ化して、バックラッシュを減らす工夫をしたのが1年前

その成果を確認できずに1年が経過してしまいました。

前回2023/11/18、西の空だけEQ6proのバックラッシュ測定をしましたが、東の空が測定できませんでした。

東の空でEQ6proのバックラッシュを測定したい!

バックラッシュが大きいことで有名なEQ6pro。

バックラッシュの調整が難しいことで世界中のユーザーを悩ませているEQ6pro。

それを改善できたとなれば、そんなに嬉しいことはない。

(もちろん例外はあります。アタリ個体もあって、友人のEQ6proはバックラッシュ・ゼロ個体です)

 

 

小屋での飯。

レンチンカット野菜260g、98円

これで今日の食物繊維量はバッチリ

本日の新しいチャレンジはレンチン、きたあかりコロッケ

ご飯はレンチン玄米160g

大急ぎで掻き込みます。

 

晩御飯が随分質素に見えたかもしれません。

カロリーを気にして、PFCバランスを気にしてのことではあります。

が、今回は、それに加えて、こんな理由がありました。

僕の中でセブンスイーツの最高峰、ふんわりクリームシフォン

これ、450kcalあるんです。

ぶっちゃけ、1食分のカロリーに迫ります。

だから、ここぞというときにしか食べません。

年に2回くらい?

んまいッッ!!!

今夜はがんばるぞ!!!

 

今回使った望遠鏡はBLANCA-130EDT

棚に置きっぱなしのBLANCA-130EDTが「俺に出番をくれ!」と常に叫んでいたので。。。

 

おまけですが、SVBONY アリミゾ式台座、便利ですね。

SVBONY アリミゾ式台座に予めガイド鏡をセットしておいて、望遠鏡の上に取り付けたアリガタレールの上を前後させれば、望遠鏡の前後方向のバランスが非常にとりやすい。

望遠鏡本体を前後させるのは結構、手間なので。

 

まずはPHD2でキャリブレーション。

赤緯ステップと赤経ステップ数が異なるのがちょっと気になりますが、なんとか誤差の範囲と言えるレベルかと思います。

普段、焦点距離2,475mmの巨大ニュートンでオフアキすると表示されるフラフラのキャリブレーショングラフを見ている僕には、美しいキャリブレーショングラフに見えます。

(あえて言うなら、本来キャリブレーションステップは12になるはずですが、それはキャリブレーションステップの秒数をいじれば調整できますので)

 

キャリブレーションが済んだらしばらくオートガイドさせ、安定したところでガイドアシスタントを実行します。

あれれ、ガイド星がセンサーの端っこすぎて、バックラッシュ測定ができんと。。。

ついでに北極星がズレすぎていると(>5.7分角)。

極軸は、EQ6proの極軸望遠鏡とiPhoneアプリのPS Align Proを使って調整しました(「EQ6proの極軸の合わせ方」参照)。

仕方がないので、この後、PHD2の極軸修正機能を使い、ドリフト法で極軸を追い込みます。

しかし、ドリフト法、どうしても時間がかかります。

方位と高度を別々に調整しますが、20分、いや、現実には30分はかかると覚悟した方がいいでしょう。

北極星が見えない場所なら諦めもつきますが、北極星が見える状況では、もう我慢なりません。

遠征先では時間が勝負であり、時間は貴重です。

たまらずQHY PoleMasterをポチりました。

新品も覚悟しましたが、中古で探したら新品の半額がありましたので、それにしました。

大抵大丈夫ですが、ハズレを引かないことを祈ります。

 

散々手こずりました。

僕がEQ6proのバックラッシュを測定するのを邪魔したい何かがいるのかもしれません。

とにかく、やっと、東の空でバックラッシュ測定ができました。

理想的ではありませんが、十分許容できる範囲に収まっています。

素晴らしい!

これで東も西もバックラッシュが十分実用範囲であることが確認されました!

最低限のミッション達成!

 

ちなみに、これが一年前にEQ6proをベルトドライブ化した際に測定したバックラッシュ。

自宅ベランダは西の空しか見えませんので、西の空で測定したものだと思われます。

(記事はこちら

これでも十分実践に使えますが、もう少し改善させたかった。

満足です!

 

続いて、西の空でもバックラッシュの測定にかかります。

まずは西の空でガイドアシスタント

 

そして、EQ6pro西の空のバックラッシュ

む。。。

十分実用に耐えるレベルですが。。。

間違いなく、一年前よりも改善しています。

目的は達したと言うべきでしょう。

 

 

EQ6proのバックラッシュを小さくできたことを確認できました。

あとはオートガイドがうまくいくかです。

すべてはそのためにやったことなのですから。

バラ星雲を撮りたいなぁと思っていたのですが、バラ星雲が見える東の空はまだ街明かりの影響で明るい。

西の空ならば夜が浅い(つうても22時過ぎてますが。。。)うちでも、南アルプスの方角ですので、空が暗い。

すでに旬を過ぎて、西の空に傾き始めた三角座銀河M33にBLANCA-130EDTを向けました。

三角座銀河のオートガイドグラフがこれ。

うーむ、期待したほどフラットではない。

縦軸が2秒角ではあるものの、ある程度波の高さがあります。

シンチレーションも最悪というほどではないです。

こんなグラフで星が丸く写るかどうか。。。

 

M33 三角座銀河

ISO 8000、露出時間240秒、8枚コンポジット

焦点距離910mmだと小さいですね。。。

星、完全な真円ではないですが、僕的に十分合格レベル。

写りについては、空がだいぶガスっていたので、こんなものなのではないでしょうか。

 

撮って出しはこんな感じ。

本来ならもう少し露出したかったのですが、モヤの影響で背景が明るくなってしまって、これ以上露出することを許してくれませんでした。

 

撮影が軌道に乗ったところで、例の八ヶ岳スポットにstar trail撮影するために行きました。

セットアップすると、なんと、EOS kiss X3が故障してました。

購入して14年が経過してますから、お疲れ様でしたというべきなのかもしれません。

14年もののEOS kiss X3とEF-S10-22mmは、中古なら数万円で購入できることから、万が一の盗難にあってもダメージが少ない。

こういう放置撮影に向いていました。

困った!

やむなく、EOS 6D+SAMYANG 14mm F2.4を使いました。

購入金額合計20万越えの機材を無人放置。

ここは日中であっても、歩行者はまず通らない場所である上、夜22:30スタートですから、きっと数時間後にお迎えに来たとき、無事にその場に留まってくれている。

無事を信じて、置き去りにしました。

 

小屋に戻って、次は今夜のお目当て、バラ星雲NGC2237

綺麗で、絵になるのに、なぜか今まであまり撮って来ませんでした。

ISO 6400, 240sec, 9枚コンポジット

 

 

続いて旬の季節を迎えている馬頭星雲と燃える木

ISO 6400, 240sec, 8枚コンポジット

 

燃える木と馬頭星雲の写真には三つ星の左端のアルニタクが写っています。

時刻的に子午線を越えたばかりでしたし、アルニタクはほぼ天の赤道付近です。

再度、バックラッシュを測定してみました。

まずはオートガイドグラフがこれ。

本当は気持ちいくらいフラットになって欲しいのですが、まあ、現実は甘くないですね。

 

ガイドアシスタントの解析結果。

ガイドカメラのピント、甘いんじゃないの?!との表示が。。。

これでもがんばったんです。

手持ちのバーティノフマスク、口径5cmのガイド鏡には大き過ぎて使えず、手でピント出しを試みましたが、僕の目ではこれが限界だったんです。

仕方がないので、またしてもWilliam Opticsの透明なバーティノフマスク、小さいやつをポチりました。

透明なアクリル板でできているので、暗い星でもピント出しがしやすいのですが、いかんせん高価です。

でも、写真筒にせよ、ガイド鏡にせよ、ピントが合わなきゃ成果がしょぼくなります

この趣味の生命線でもあるので、大枚をはたきました。

この趣味、どこまでお金が飛んでゆくのか。。。と考えることがあります。

生活してゆく、生きてゆく上で必要のない出費です。

いろいろ帳尻合わせはありますが、そんなことにお金を投じることができている。

幸せを噛み締めるべきなのでしょう。

横道にそれましたが、僕が言いたかったのは、一生懸命ピントあわせをしても、ピントが甘いと表示されてしまうようなシンチレーションだったということです。

極軸は前回の>2.6分角から>1.2分角まで改善してました。

これは、PHD2の測定誤差なのか、それとも、望遠鏡を振り回すと、極軸がズレるということなのか。。。

気になるところですが、今回はこれ以上踏み込みませんでした。

 

肝心なバックラッシュ測定結果(西の空)

なんと、先ほどよりも良い結果。

なぜ改善したのか?

謎ですが、西の空で測定した2回とも、合格レベルです。

 

この夜に行ったPHD2のキャリブレーショングラフはどれも僕的に十分過ぎるほど満足のいくものでした。

つまり、望遠鏡の動作は、PHD2の指令通りに動けていることが確認できているわけです。

にもかかわらず、オートガイドのグラフが大きく波打っている。

これはどういうことなのか。

シンチレーションの問題であると、断言していいのだろうか?

シンチレーションの問題であると断言できるのであれば、オートガイドはどこまで行っても空次第というのが結論になります。

もしそれが真実なのであれば、今後、シンチレーションの良い夜空に出会えれば、オートガイドのグラフがほぼフラットになることもある、ということ。

果たして真実やいかん

 

 

 

今回のメインミッションは成功でした。

それだけでもお腹いっぱいでしたが、実はサブミッションもありました。

それは野外におけるリモートデスクトップを活用した天体撮影

冬の撮影は寒い。

この夜の僕の車です。

 

冬の天体撮影は、寒さとの戦いでもあります。

これを征服できないと趣味が続けられない。

そこで今回出てきたのが、家に余っていた古いWi-Fiルーター

これを使って、リモートデスクトップしてみました。

小屋から撮影現場のEQ6proまで30mほどあるでしょうか。

8年前発売のワンルーム用の小型Wi-Fiルーター、果たして電波が届くか?

ルーターを室内に置いた場合は無理でした。

スライディングルーフを少し開いて、ルーターを壁の上に設置したら、なんと、リモートデスクトップ、できました!!

これで、撮影が軌道に乗ったら、ストーブの効いた小屋の中でコタツに入って、テレビをみながら撮影状況をコントロールすることができるようになりました。

残念なのは、ステラショット2は、リモートデスクトップにしたとき、星図が表示されません。

星図が表示できれば、コタツの中から望遠鏡を次の被写体に向けることができます。

現状、望遠鏡の向きを変えるときだけは野外の望遠鏡のところまで行って、望遠鏡に接続してあるノートパソコンで操作しなくてはなりません。

でもまあ、望遠鏡の向きを変える時は、ガイドカメラ、撮影カメラ、ガイドケーブル、レンズヒーターその他もろもろケーブルが絡み合って、三脚に引っ掛かることもありますので、そんな時くらいは野外で直接操作すべき、という話もあります。

なんにせよ、大進歩です。

コタツでぬくぬく天体撮影大作戦、とりあえず、成功!!!

 

今まで、遠征先では、撮影が軌道に乗ったら、ノートパソコンを長ーい10mのUSB延長ケーブルを引きずって、車の中やルーフテントの中に入れてました。

長ーいUSBケーブル、不便なんです。

車の中に入れるためには窓を通さないといけないし、USBケーブルの分、窓を閉めきれないので、中に冷気が入ってくる。

USBケーブルを引っ張って、うっかりパソコンから抜けようものなら、セットアップからやり直しです。

 

今回、家に帰ってから、Wi-Fiルーターをモバイルバッテリーに繋いでWi-Fiルーターが使えることを確認しました。

普通の5V出力のモバイルバッテリーはダメですが、ノートパソコン給電用の出力ボルトを調整できるタイプで、Wi-Fiルーターが必要とする12Vで給電できるタイプなら、使えます。

ルーターの消費電力は12Wですので、8時間使うとして12Wh。

下の写真に写っているMBP-32000の容量が118Whですので、一晩なんて余裕です。

今後は、山の上でリモートデスクトップ撮影に挑戦します!

 

 

本当は月の出のAM1:40過ぎには撤収作業に入るはずでした。

でも、予定通りに終われた試しなんて、ないです。

2:10 撮影終了し、撤収作業に入る

3:35 撤収作業完了。

3:40 天体観測小屋 出発

 

 

最後に、忘れてはいけないのが、八ヶ岳一望ポイントに置いてきたEOS 6DとSAMYANG 14mm F2.4の回収です。

忘れては痛すぎる。

絶対高速道路を飛ばしてとりにくる羽目になります。

八ヶ岳一望ポイントに着いたのがAM3:50ころ。

EOS 6DとSAMYANG 14mm F2.4、無事にその場にありました。

 

明合成処理したのがこれ。

思ったよりも自動車が通ったようです。

月がない時間帯であったとはいえ、空が暗すぎて八ヶ岳が見えずらい。

これをみて八ヶ岳であるとわかってくれるかな?

またしつこく挑戦し続けます。

 

3:55 帰途に着きました。

こんな時刻なのに、渋滞の表示が。。。

藤野PA手前で事故渋滞。

こんな深夜に事故るなよ。。。

でっかいトラックが道で立ち往生してました。

それをかわして、走る。

 

土曜日朝5時の首都高は、ものすごい交通量ですね。

渋滞こそしてませんでしたが、過去に通ったどの時刻の首都高とも引けを取らない普通の交通量でした。

 

家に着いたのがAM5:58

子どもが練習試合で、朝飯を食べているところでした。;

家族で朝食をとり、速攻、車の荷下ろしをして、眠ったのでした。

幸にして、今回の土曜日は職場からの呼び出しはなく、思う存分、眠ることができたのでした。。。

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