猫五郎の写真日記

なんか、写真よりも文章がメインになってます。しかも、くどい。要改善。でもなかなかねぇ。

2022/08/27 EQ6proの整備 分解と組み立ての記録

2022-08-27 21:17:19 | 天体望遠鏡

再びこの日が来ました。

EQ6proを分解整備する日。

ベランダ放置して丸2年が経過しました。

この間、起動させたのは10回くらいでしょうか。

心が痛みます。

ずっと野外放置なので、機材が傷んでないかが心配です。

分解整備したくなりました。

前回は一人でやったので、記録がとれませんでした。

なんせ手がグリースでべとべとになります。

一人で作業しながら写真を撮ることは非常に億劫なんです。

子どもに写真をお願いしても、子どもも忙しいですから「えー、またぁ?いい加減にしてよ」となり、頼みづらい。

今回は同じEQ6を所有する友人と、もう一人に来てもらいました。

分解するのは思ったより簡単でしたが、組み立てるのに注意が必要でした。

組み上げてみて、「あれ?ベアリングが一つ余ってるよ?」「プラスチックのワッシャーが1枚余ってるけど…」みたいなことがありました (^_^;)

一人だったらブルーでしたが、人手があると気が楽でした。。。

 

最初に、赤緯軸のギアのかみ合わせを調整するイモネジを緩めました。

 

イモネジは前後、二つあります。

 

お次にウェイトシャフトを固定する六角ネジを緩めます。

 

次にウェイトシャフトを反時計回りにねじって外します。

ウェイトシャフトを外す時は、ウェイトシャフトを水平もしくは少し上に向けて外して下しさい。

ウェイトシャフトを外すとベアリングが出てくるのですが、ベアリングが固定されていないので、ウェイトシャフトを下に向けていると、ウェイトシャフトを外したとたんにベアリングが落下します。

 

ウェイトシャフトが外れたところ。

 

ベアリングが見えます。

 

少し下に向けるとベアリングが落ちて外れます。

 

赤緯軸を外します。

この時点で、ベアリングを外した手がグリースでべとべと。

写真記録を撮るなら、やはり二人以上いた方が楽です。

 

赤緯軸を外しました。

 

赤緯軸の軸受けの蓋を外します。

 

ウォームギアのウォームホイールが出てきます。

 

赤緯軸のウォームホイール。

ウォームホイールの後方にある(六角ネジがついた)立方体は、円筒ウォームとウォームホイールのかみ合わせを調整するイモネジの受け、です。

 

赤緯軸の円筒ウォームは蓋側についてます。

蓋の前後のところに円筒ウォームとウォームホイールのかみ合わせを調整するイモネジが見えます。

 

ウォームホイールを外します。

ウォームホイールを外すとベアリングが露出します。

ウォームホイールの内側にもそっくり同じベアリングが入っています。

二つのベアリングの間に、プラスチックのワッシャー(白っぽいやつ)が挟まっていました。

 

ウォームホイールの中にあるベアリング。

 

ウォームホイールの中にあるベアリングを外したところ。

 

ウォームホイールの下にあったベアリング。

(ベアリングの上にプラスチックのワッシャーが乗っかっています。)

 

ウォームホイールの下のベアリングを外したところ。

 

極軸望遠鏡は、ねじれば外れます。

 

極軸望遠鏡を外したところ。

極軸望遠鏡は設置精度が求められるデリケートな部品ですが、、、ポールマスターを入手する予定なので、気が楽です。

 

赤経軸の極望側の蓋を外します。

 

極望側の蓋を外したところ。

 

赤経軸の尻尾側を固定しているリングは、イモネジで固定されています。

そのイモネジを緩めます。

 

赤経軸の尻尾を固定しているリングをねじって外します。

 

 

このリングがキツくハマってて、外れないことがあります(前回、そうでした)。

その場合は、ベルトレンチを使って外すといいです。

ホームセンターで売ってます。

赤経軸の尻尾を固定しているリングを外すと、ベアリングが出てきます。

 

赤経軸のウォームギアのかみ合わせを調整するイモネジを緩めます。

 

赤経軸の頭側を固定している六角ネジを外します。

 

赤経軸を引き抜きます。

 

赤経軸の軸のヘッド側にベアリングがついてきました。

 

赤経軸を外すと、赤経軸のウォームギアが露出します。

真鍮製のウォームホイールの内側、奥の方にベアリングが見えます。

 

赤経軸のクランプのノブを外します。

 

クランプのナットを外します。

 

クランプナットの先端にコイン状の部品が挟まってました。

この部品のおかげでウォームホイールにクランプによる傷がつきにくくなっているのですね。

 

赤経軸のウォームホイールを外したところ。

赤経軸のウォームホイールの尻尾にベアリングがついてきました。

赤経軸のメモリ環も外れました。

 

ウォームホイールの内側に、もう一つ、同じベアリングが入ってます。

二つのベアリングの間に、プラスチックワッシャーが挟まってます。

 

このプラスチックワッシャー、1枚かと思ったら、2枚、重なってました。

 

ベアリングも外されて、土台だけになったEQ6pro

 

円筒ウォームを外すためには、円筒ウォームの軸の端を保護している蓋をカニ目レンチで外します。

 

蓋を外した後、円筒ウォームの軸の端を受けている小さなベアリングを固定しているリングをカニ目レンチで外します。

 

円筒ウォームのベアリングを外しました。

このあと、モーターのギアとかみ合う真鍮製のギアを外そうとしたのですが、これが外れませんでした。

真鍮製のギアは、円筒ウォームにイモネジで固定されています。

このイモネジ、かなり外しにくく、外してみたらゆるみ止めが塗布されていました。

おそらく永久固定を目的とした高強度/高粘度タイプのネジゆるみ止めだと思われます。

イモネジはなんとか外しましたが、ゆるみ止めが円筒ウォームにも着いたらしく、真鍮製のギアが円筒ウォームから外れませんでした。

ので、円筒ウォームの取り外しは断念しました。

 

各ベアリングを灯油でかるく拭いて、モリブデングリースをスプレーしました。

 

使ったモリブデングリーススプレーはこれ。

シマホで千円弱

 

ベアリングを入れるところにバイクにつかっている万能グリースを塗り付けます。

 

ベアリングをはめ込んだところ

 

プラスチックワッシャーを乗せます。

これ、2枚、乗せます。

最初、1枚だけ乗せて、組み終わってから、「あれ?プラスチックワッシャーが1枚余ってるぞ?」となりました(泣)

 

赤経軸のメモリ環と、赤経軸の円筒ウォームが入った蓋を取り付けます。

 

ウォームホイールを差し込みます。

ウォームホイールの内側にプラスチックワッシャーが見えます。

つまり、ウォームホイールの内側のベアリングをはめるのを忘れた、ということです。

組み終わってから、「あれ?ベアリングが一つ余ってるぞ?」となったのでした(泣)

赤経軸も赤緯軸も、同じベアリングを2枚ずつ重ねてあります。

二つのベアリングの間にはプラスチックワッシャーが挟まっています。

お忘れなく。

 

赤経軸のウォームホイールの内側に入れ忘れたベアリングを入れます。

 

赤経軸を差し込みます。

 

赤経軸の尻尾側のベアリングを入れてから、赤経軸の尻尾側を固定するリングをねじ込みます。

 

軸の尻尾側を固定する黒いリングですが、赤経軸がガタつかなくなる、ギリギリのところで止めて、イモネジでその位置に固定します。

リングをきつく締めれば、赤経軸はガタつきませんが、赤経軸の回転が渋くなります。

 

赤経軸の尻尾側の蓋をします。

 

赤緯軸の望遠鏡側のベアリングを入れる溝にグリースを塗ります。

 

赤緯軸の望遠鏡側にベアリングを入れたところ。

 

赤緯軸のウォームホイールの内側にベアリングを入れます。

二つのベアリングの間にプラスチックを挟みます。

 

赤緯軸のウォームホイールと、円筒ウォームがついた蓋を被せました。

 

赤緯軸を通して、ウェイトシャフト側のベアリングと、ウェイトシャフトをねじ込んで組みあがります。

 

あとは、ギアのかみ具合をイモネジで調整して終了です。

 

前回(オートガイドで苦労した話 (その1) Sky Explorer EQ6pro 分解整備)は一人でやったので大変でした。

今回は3人がかりだったので、気が楽でした。

作業過程の写真もたくさん撮れました。

 

EQ6proをベランダ放置して2年が経過したため、EQ6proの状態が気になって行ったことです。

一部、グリースが硬くなって、回転が渋くなっていた部分はありましたが、結果として、思った以上に良好な状態を維持していました。

グリースを塗りなおしたことで、各ギアはクルンクルンの状態になったので、やってよかったと思います。

 

新型コロナウイルス感染症がひどい広がりをみせているので、他人と集まることにとても気を使うご時世です。

もちろん全員マスク着用でしたし、換気にも気を使いました。

何かとオンラインで済ませられる時代になりましたが、実際に集まってあーでもない、こーでもないとやるのは楽しいですね。

社会人になって、仕事一辺倒となり、なかなか友だち遊びができない期間が長かったです。

小学生時代のように、遊ぼー!と呼びかけて集まれることに幸せを感じた一日でした。

コメント (2)
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痛みってどんな感じ?

2022-08-05 16:24:07 | 健康・身体

右足の小指をぶつけました。

 

アザが小指だけでなく、中指まで広がり、腫れあがりました。

現在、8日目です。

今まで足の指をそらせても、右足の足背の伸筋腱がまったく浮き上がりませんでしたが、本日、うっすらと伸筋腱を確認できるまで腫れが引いてきました(左右差はまだ明白ですが。。。)。

おかげですでに10日間以上ランニングできてません (T_T)

 

 

それはともかく、です。

足の小指をぶつけた瞬間、思い出した場面がありました。

最近みたNHKのヒューマニエンス「痛み」です。

足の小指をぶつけて痛がる場面が出てきました。

 

複数の人で、同じ刺激に対する脳の活動をfMRIで比較すると、触られた刺激に対する脳活動の個人差が認められないのに対して、痛み刺激では脳の活動に大きな個人差が認められるとのこと。

 

感覚は神経を介して電気信号として脳に伝わる。

つまり、脳が電気信号を受け取って、その感覚がなんであるかを解釈している。

同じ刺激であれば、脳に伝わる電気信号は大きく変わらないはずです。

にもかかわらず、痛みだけは、脳活動に大きな個人差が生じる。

これは面白い。

 

ヒューマニエンスの中で出てきた人は、足の小指をぶつけて悶絶してました。

 

今回、僕も足の小指をぶつけました。

瞬間、ヒューマニエンスのその場面を思い出しました。

観察好機!

小指の衝撃を認識してこれは痛いに違いないと思い、痛みの津波が襲い掛かってくるぞ、と思い、うずくまりました。

「イッッテぇー!」と叫ぼうかと思いましたが、「お?これは叫ぶほどではないな」、と思い直しました。

が、半分反射的に「痛ッ!」と言いました。

この瞬間までに脳で認識したのは、「右足の小指にとてつもない衝撃を受けた」ということであって、実は、それほど「痛み」は感じませんでした。

確かに「不快」な感覚ではあったし、「ただ事ではない」と感じたのですが「痛み」かどうかは確信が生まれてませんでした。

小指が外側に大きく過伸展したのを感じました。

皮膚が引き裂かれる過程の感覚が感じられましたが、引き裂かれるに至りませんでした。

ぶつけた後はジンジンした感触が伝わってきました。

 

指を観察すると、とりあえず変な方向を向いてませんでした。

指の曲げ伸ばしがなんとかできました。

荷重をかけると、通常は感じることがない不快なジンジンした感覚が増強しましたが、歩行ができそうでした。

なので、そのまま予定通り、子どもに半田付けを教えました。

が、1時間ほどで大きく腫れあがり、立っているのがつらくなりました。

そこから4日間、ほどんど足を軽く挙上して本を読んで過ごすことになったのでした。。。

 

 

痛みの定義(IASP国際疼痛学会 2020年定義)

組織損傷が実際に起こった時、あるいは起こりそうな時に付随する不快な感覚および情動体験、あるいはそれに似た不快な感覚および情動体験。

An unpleasant sensory and emotional experience associated with, or resembling that associated with, actual or potential tissue damage.

 

わかるような、わからないような。

今回改めて思ったのは、「痛み」ってどんな感じだろうか?ということです。

「痛み」という呼び名を与えて呼んでいるものの、痛みという客観的な感覚があるわけではなさそう。

ぶつけた痛みと、擦り傷の痛みは違う気がする。

皮膚を押される感覚は、例えば何ニュートンで押したらこんな感じとか、定量的に表現できるかもしれない。

温度についても、40℃はこんな感じ、-3℃はこんな感じ、と皮膚に当てて比較することができるし、人によって多少の違いはあれど、大筋、共通認識が得られるのではないでしょうか。

痛みについても、ダメージが同じなら、脳への入力は同じはずですが、痛みの程度や「痛がり方」が人によって違いが出るのはわかる。

「痛みに強い人」と「痛がりな人」がいるのは日常的に感じる。

 

 

ヒューマニエンスでは、痛みを「生命が最も早く獲得した感覚」であると紹介していました。

(以下、青文字はヒューマニエンスの番組から。正確ではないかも)

痛みのシステムは、ハエとヒトを比べても非常によく似ている。
なぜ変わっていないかというと、生き物にとって必要だから。
とても大事だから変える必要がない。

ショウジョウバエが痛いと感じているかはわからない。
しかし、危険なシグナルを脳に伝えるシステムはこの何億年 ほぼ完全に保存されている。

 

続いて先天性無痛症の患者が登場。

体の損傷やダメージを検出して脳に伝える神経が障害される病態

「私の中の信号(痛み)は赤と青しかない。黄色がない。赤信号に突然入ってしまう。他の人と比較して怪我の度合いが大きくなる。」

痛みはつらい経験。
でも、痛みを感じられないことは、もっとつらいこと。

痛みは大切な黄色信号。

命を守るための大切なメッセージ。

 

足の小指をぶつける。
痛みは小指にあると、私たちは思う。
しかし、それは正確ではない。
よくないことが起こった。
足の指で生まれるのは、痛みではなく、いわば、よくないことが起こった、という信号。
それを受け取った脳が緊急事態が発生した、と全身に警報を出す。
それが痛み、だ。

 

しかし、それだけではないような気もする。

痛みは、受けた肉体的ダメージの程度をも伝えていると思う。

全身麻酔中に手術侵襲に対して麻酔が足りていない場合、患者の意識はないが、心拍数が上がり、血圧が高くなるそうです。

これは意識がなくても痛みが脳に伝わっていることを意味するものだろう。

 

痛みは脳からのメッセージ

脳は、私たちに「体に良くないことが起こっている」と必死に伝えようとしている。

マウスの扁桃体を抑制すると、痛みを与えても反応しない。

扁桃体を活性化させると、体には傷1つ無いにもかかわらず、マウスは痛がるような動作を見せる。

センサーは反応している。
しかし、それは痛みではない。
痛みを発生させているのは脳

スポーツ中に怪我をしてもプレー中は痛みを感じない。
脳がどう理解したいかが1番大事

お腹が空いて、ご飯を食べている生き物は痛みを感じない
例え痛くても我慢して食べた方が生き残る確率が高くなると脳が判断

閾値があがっている
痛みの修飾が起きている

 

つまり、肉体にダメージを負って、痛みを感じる状況にあっても、それをどう感じるかはその人次第、という側面があるということ。

村上春樹の「走ることについて語るときに僕の語ること」に出てきた言葉を思い出しました。

Pain is inevitable. Suffering is optional.

痛みは不可避である。しかし、痛がるかどうかはあなた次第。(ちょっと意訳してます)

 

現在、右足の腫れがだいぶ引いてきました。

しかし、走れるレベルではない。

常に不快な感覚があり、足を地面について圧迫すると増強する。

受傷から時間が経っているにもかかわらず、不快な感覚が持続することには、腫れあがった足の組織の炎症が関与していると思います。

地面を踏み切るために足の指を伸展させてゆくと、不快な感覚が増強してゆく。

ランニングしているときと同じ伸展を目指して、足の指の伸展の度合いを増してゆくと不快な感覚が増強してゆき、耐えられなくなるところまでくる。

耐えられなくなるところ」というのは、「それを越すと怪我の状態が悪くなる」ということだと思います。

そのままランニングの際と同様の動きをすれば、痛めた組織を再び損傷して、足の指を楽な姿勢に戻してもランニング前の状態まで戻らなくなるでしょう。

 

不快な感覚が「耐えられなくなるところ」は、間違いなく「痛い」

でも、「耐えられなくなる」ほどではない不快な感覚については、痛いともいえるし、痛くないともいえる。

これを痛いと認識してしまうと、常時痛いわけで、つらいことだと思います。

 

意地悪なことを言うと、「耐えられなくなるところ」イコール「本当にけがの状態が悪くなる」とは限らない。

人によっては、組織の損傷が増悪するに至るにはもう少し余裕があるんだけど、「ここまでが限界!」「これ以上は耐えられない」と判断することもあるでしょう。

 

その境界を決めるのは、、、その人の性格であったり、過去の経験が影響するのでしょう。

何度も怪我を経験していながらなお、怪我のリスクを負った行為を続ける武道家であれば、骨折をする痛みをより正確に判断することができるでしょう。

熟練の武道家が「これ以上はやばい」と思うのであれば、それ以上は耐えてはいけない痛みなのでしょう。

 

骨折を経験したことがない人は、実際に骨折するよりも手前のダメージで音を上げても不思議ではない。

逆に、骨折を経験したことがない人が、実際に骨折するより手前で音を上げなければ、本当に骨折してしまうわけで。

 

つまり、経験とともに痛みの閾値が変わることがあり得る。

どんどん痛みに強くなる人もいるけど、逆に痛みに弱くなる人もいる。

 

痛みは思ったよりも奥が深そうだ。。。

コメント (2)
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ランニングの経過報告とその雑感

2022-08-01 10:57:10 | 健康・身体

2019年7月末に走り始めて、3年が経過しました。

1.5km 5分10秒を目指して開始したことですが、3年経過してもなお達成できてません。

無念です。

まだ諦めてませんが。

ずっと3㎞を全力で走っていたのですが、持久力アップのために2022年3月より5㎞に増やしました。

5㎞走も基本、全力で走っていました。

5km 21分台まで来ましたが、なんか、気分的に疲れてしまって、今は5㎞ 24分前後で走ることが多くなりました。

最近は、余裕がある限り30分間走るようにしています。

つまり、6㎞ちょっと走るということです。

ある程度余裕を残してより長い時間走るのが、なんか身体に合っているように思います。

走り終わった後のダメージは、正直、3kmを全力で走っていた時の方が大きかった。

 

全力で3年間近く走り続けてもダメなのだから、おそらくこの先も同じアプローチでは目標達成は無理でしょう。

時間制限があるわけではないので、いろんなアプローチを試していいと思っています。

 

全力で走らなくなったためか、余裕が出てきて、週に3-4回走るようになりました。

するとみるみる月に走る距離が延び、2022年7月は月間77㎞まで伸びました。

(ほんとはもっと伸びるはずでしたが、足趾をぶつけて1週間ほど走れなかったんです)

 

 

Endurance running and the evolution of Homoに刺激されて、通勤往復2.4㎞も走るようになりました。

走るといっても、5kgの通勤かばんを背負ってのことなので、ランニング(10km/h以上)ではなく、ジョギング(10km/h未満)ですが。

それを加えると月100km以上走っていると思います。

この間、「ランニングをする前に読む本」と「スマホ脳」を読みました。

ランニングはお得みたいですね。

 

★ランニングをすると複雑な認知行動の計画、人格の発現、適切な社会的行動の調節に関わっている脳の前頭前野の機能が上がる。

★最大酸素摂取量(VO2max)と海馬の容量が正の関係を示す。

★心が健康になり、すべての知的能力・集中力・記憶力が高まり、ストレスに強くなる。

★たった1回、5分間走らせるだけで集中力と気を逸らされない能力が向上(おそらく一時的)

★数か月の定期的な運動で、実行機能の向上

★ランニングは不安を軽減する

 

アルツハイマー型認知症のモデルマウスでアミロイドベータたんぱくの増殖が顕著に抑えられることも確認されたとか。

そのほかにも数限りなく、いろんな研究が、ランニングが身体と精神によいことを示しています。

そもそも、脳は体を動かすためにできてる。(脳神経科学者 マイケル・ガザニガの受け売りですが)

ヒトの身体の解剖は持久走をすることに特化した結果、今の形態になった。

よりよく運動できるように進化した肉体をしっかり動かせば、肉体と精神がより良い状態になるというのであれば、運動してその恩恵にあずからないのは損だといえます。

 

 

脳の前頭葉の研究者 久保田競と、スロージョギングの田中宏暁はランニング中にアイディアが浮かび、行き詰っていた原稿の素案ができるなど知的な営みができるという経験を語っています。

そのことを職場で話したら、プレゼンテーションのスライド作りに行き詰って10㎞走りに出たら、走っているうちにいいアイディアが湧いた経験者がいました。

村上春樹は毎月200~300㎞走っているみたいですね。

「僕は走りながら、ただ走っている。僕は原則的に空白の中を走っている。逆の言い方をすれば、空白を獲得するために走っている」

その空白から彼の作品は生まれてきたのかもしれません。

それを自覚することもあるでしょうし、自覚しなくても脳内で情報が自然な配列になって、新しい文章の下準備がなされているのかも。

彼のように、空白、というか、無、というか。

走っている間、あまり複雑なことは考えません。

ただ、走っている。

思えば走り始めるまで、そういう時間を持っていなかったかもしれません

常に何か、考えている。

疲れてしまいますね。

忙しい現代、脳にとって、何も考えずに過ごす時間は大切なのかもしれません。

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