猫五郎の写真日記

なんか、写真よりも文章がメインになってます。しかも、くどい。要改善。でもなかなかねぇ。

RF100mm f2.8 Macro フルサイズ・マクロの新境地!

2024-09-15 20:22:03 | カメラ
近々、夏休みの旅行に行く予定があり、持ってゆくカメラをEOS R8としました。
高性能だし、軽いし。

旅行先で予定通り獲物をゲットできれば、マクロレンズが必要になります。
2012年発売のOlympus XZ-2を持ってゆく予定です。
が、RF100mm f2.8 Macroが気になりました。
R8とは長い付き合いになりそうなのに、マクロレンズがないんです。

マクロ撮影する機会が激減しています。
小動物写真をやめてしまったから。。。
せいぜい、春の雑草くらいでしょうか。

でも、マクロレンズがなかったら、マクロ撮影の機会があっても逃してしまいます。
持っていないことには始まらない。
買ってしまいました。

で、早速、ニホンアマガエルの実物大フィギュアで試写してみました。

暗闇での撮影を想定して、EOS R8には手持ちのストロボ 270EXにディフューザーをつけて装着しました。
そしたら、なんと、絞り優先やプログラムモードで270EXが発光しませんでした。
調べてみると、EOS R8はストロボ端子が新しくなってるんですね。
EOS R8に対応しているストロボって、4種類しかないんですね!
しかも、どれも高い!
一番安いEL-10で4万円です。

いろいろ試してみたら、マニュアルモードで270EXが発光することがわかりました。
シャッター速度は1/200が限界で、これ以上短くするとストロボの発光が間に合わず、画面の一部が暗くなります。
よって、シャッター速度は1/100秒から1/200秒で固定。
絞りを好みに設定して、ISOをAUTOにすれば写ることがわかりました。

AF補助光の投光をオフにしましたが、赤色LEDのヘッドライトの光で十分に合焦しました。
時代の進歩を感じます。


で、早速撮影してみました。
な、なんと!
この画角、XZ-2にKenko Close-up lens No.10を装着したときとほぼ同じ、、、もしくは、もっと大きく写せているかもしれません。

RF100mm f2.8 Macroの売りはなんといっても最大撮影倍率1.4倍でしょう。
フルサイズで前代未聞。
伊達ではなかった。。。


以下、絞りを変えて、被写体深度を探りました。

絞りf8では被写体深度が浅すぎてダメですね。
しかも、ちょっとピントを外してるし。
右目に合わせたつもりだったのですが。。。

f11

f16


f32


XZ-2+Kenko Close-up lens No.10
f8
XZ-2は最大絞りがf8なんです。



一部を切り取って、写りを見てみました。
f8
被写体深度が浅すぎますが、写っている範囲はシャープです。

f11 許容範囲

f16 なんとか許容範囲

f32
やはり絞りすぎると細部が潰れてヌメッとしますね。
これは使えない。

XZ-2
f8
コンデジは高感度に弱いし、画素数も少ないです。
けど、ことマクロ撮影に関しては分があります。
一番シャープで自然な写りをしていると思います。

RF100mm f2.8 Macroで最大限、被写体を大きく撮影した際ですが、レンズ先端から被写体までの距離は5cm程度でした。
EOS R8がなんぼ軽くても、XZ-2のように被写体に片手を伸ばして撮影というわけにはいきません。
小動物撮影に限れば、やはりXZ-2に分があるように思います。
でも、買ったからには持って行かないわけにもいかない。
実戦投入して、使い勝手を見ないといけない。

ただ、今回のメインターゲットは、そんなに簡単に撮影させてくれる相手ではない。
貴重なチャンスを確実にものにしなければならない。
XZ-2なら過去の実績があります。
RF100mm F2.8 Macroは実績ゼロ。
RF100mm F2.8 Macroはでかいから、寄って行ったら逃げられてしまうかもしれない。
いろいろ悩みます。

キャノンがRFマウントを新たに設定した理由がわかったような気がします。
電子接点が増えたことによる情報処理もあるでしょうけど、フランジバックが短くなったことによって、レンズ設計が変わり、今までではあり得ない描写が可能になったんですね。
今まではマウント径が同じでフランジバックが短くなるのだから、天体撮影時の周辺減光が減るのか?としか考えてませんでした。

RFマウントになることで禁断の最大撮影倍率1.4倍が可能になったということは、望遠ズームなどの最大撮影倍率も大きくなっているのでは・・・。
案の定、RF100-400mm F5.6-8 IS USMの最大撮影倍率が0.41倍。
所有のEF70-300mm F4-5.6 IS II USMの最大撮影倍率が0.25倍ですから、大きな変化です。

悩みばかりが多いですが、まずは撮影に行かないとねぇ。。。
コメント (2)
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巨大ニュートンの主鏡の簡易洗浄 高性能洗浄スプレーと大風量電動ブロワーの組み合わせ

2024-09-13 13:01:14 | 天体望遠鏡
主鏡、すぐに汚くなります。
夜空に晒しているので、仕方がないことと思います。
花粉がよく飛ぶ季節と、黄砂が降り注ぐ夜は、一晩で主鏡表面に細かい粒子が大量に降り積もります。
これをどうするか。

岡山県天体物理観測所のホームページに主鏡洗浄が紹介されています。

蒸着直後の鏡面反射率は91%(波長670nm)だが、1年間使用するとアルミニウムの酸化、塵挨で60%近くまで低下する。
そこで近年は鏡面反射率を維持するために、約1.5か月毎に各鏡の洗浄を行うことにより年間を通して80%以上の反射率を維持している。

主鏡を洗浄しないと一年間で鏡面反射率が半減するんですね。
巨大ニュートン、主鏡の脇に、主鏡の整備窓があります。
主鏡の整備窓から観察した主鏡表面の状況から、反射率が半減していることは感覚的に十分納得できます。



主鏡を取り外してジャバジャバ水洗いできればいいのですが、25cm鏡ならいざ知らず、46cm鏡となると主鏡を収める金属のセルと合わせて重量30kg超を巨大ニュートンから外して降ろさないといけない。
僕1人では無理です。

でも、何もしないわけにもいかない。

今までやってきたこと。

その1
カメラレンズ用のブロワーでゴミを吹き飛ばす。
カメラレンズならいいんですが、直径46cmの巨大反射鏡となると無力感が半端ないです。
でも、握力が続く限りやってました。

その2
カメラレンズのクリーニングリキッドを垂らして、レンズクリーンペーパーで優しく撫でる。
結論として、これ、やめた方がいいです。
どんなに気をつけても、主鏡表面に細かい傷ができます。
あとは、カメラレンズ用のクリーニングセットで洗浄するには直径46cm鏡は大きすぎるんですよね。


最近、もう一つ、思いつきました。

主鏡に高性能を謳う洗浄スプレーを吹きかけ、それを大風量の電動ブロワーで吹き飛ばす方法です。

高性能洗浄スプレーとは、こういうものをいいます。
岡山天体物理観測所ではレンズクリーナーにOLYMPUS EE-3320を用いているようです。

そしてブロワー(エアダスター)はSANWAの200-CD079
最大風速42m/sec
手の平が風で凹みます。
床に置いた¥500玉がいとも簡単に吹き飛ばされます


今までちっちゃなゴムのブロワーでやっていたのがアホらしくなります。
ぶっちゃけ、主鏡表面が傷つくのではないか?と一抹の不安を覚えるほど強力な風です。
しかし、この強力な風を持ってしても、ゴミはほとんど取れません (T_T)

高性能洗浄スプレーを主鏡に吹きかけ、それを強力な電動エアダスターで吹き飛ばした結果は下の写真の通り。
途中の画像なので、ゴミが吹き飛ばされた領域がよくわかると思います。
主鏡の端っこ、10時から11時の方向に、高性能洗浄スプレーがまったくかかってない部分が残ってます。
そこの曇り具合を見れば、元がどれだけ汚れていたかわかると思います。
これをやっても、主鏡表面にはまだまだチリがいっぱい乗っかっているのですが、、、まあ、少しはマシになるようです。


今回はこんな感じで終わりました。
最初の状態と比べればかなりマシになったと思ってます。
主鏡の整備窓の少し上側(主鏡の10時から11時の方角)がまだ汚れが目立ちますね。

高性能洗浄スプレー、けっこう値が張ります。
100mLで¥3,000くらい。

電動エアダスターの強力な風で、たぶん、主鏡表面は傷ついてないんじゃないかなぁ、と思うのですが。。。
コメント (4)
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