猫五郎の写真日記

なんか、写真よりも文章がメインになってます。しかも、くどい。要改善。でもなかなかねぇ。

2020/12/20〜2020/12/22 木星と土星の大接近

2020-12-22 19:26:19 | 天体観測

木星と土星の大接近、ずいぶん話題になっていたように思います。
前回、このレベルで木星と土星が接近したのは397年前だそうですが、太陽に近すぎて見えなかったようです。
今回の大接近クラスの木星と土星の大接近を人々が実際に見たのは、1226年3月5日だそうです。
つまり、約800年ぶりの天体ショーということになります。

惑星は「惑う星」と書きます。
動かない星々の中に、なぜか動く星があることに昔の人々は気づいていました。

注意して星を見ていれば、1ヶ月単位で見ると位置が違うことが一目瞭然ですが、数日単位ではよほど興味を持って見ないと、位置が移動していることに気づかないでしょう。

それが、今回、日々、2つの惑星の位置が近づいてゆき、そして離れて行く様子が肉眼で多くの人々に観察可能でした。
前回の大接近を見た昔の人々はどう思って見ていたのでしょうね。

今回、観察できたのは17:00から18:00くらいの時刻だったでしょうか。
割と西の空だったので、日が落ちてから1時間程度という感じでした。
普通なら20:00前に帰宅することはなかなかないのですが、今回、幸運にも風邪を引いたため、在宅でした。

体調が良いわけではありませんでしたが、800年ぶりの天体ショーとなると俄然やる気が湧いてきます。
いつ以来ぶりかの赤道儀のセットアップをして日没を待ちました。

3日間とも天気図は教科書的な西高東低型でしたので、シンチレーションはひどいものでした。
木星の縞がまるっきり見えず。
土星の輪っかもユラユラでした。


以下、同じ条件でトリミングした写真です。
日によって、カメラの取り付け角度がちょっとズレたみたいですが、互いの位置関係はだいたいわかると思います。

しかし、まさか焦点距離1,200mmの同一視野で惑星を2つ同時に見れることがあろうとは、思いもよりませんでした。
これでシンチレーションが良かったらなぁと思わざるを得ません。

2020/12/20


2020/12/21


2020/12/22



以下、木星のガリレオ衛星に露出を合わせて撮影した写真
日々、ガリレオ衛星の位置が大きく異なります。
今まで考えたこともありませんでしたが、ガリレオ衛星の周回速度はかなり速そうです。

2020/12/20


2020/12/21


2020/12/22


それぞれの月
トリミングの条件がだいぶ違いますが。

2020/12/20


2020/12/21


2020/12/22


次回の大接近は2080年とのこと。
僕は生きていないでしょう。
子どもには、「次の木星と土星の大接近を見たら、パパと一緒に見たことを思い出してね」と言いました。
が、次回の大接近は明け方の低空であるとのこと。
見れるかな?


今年は惑星撮影、月のクレーター撮影に挑戦したいです。
コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2020/11/21 山梨 M1, M33, M78, M81, M82

2020-12-06 09:50:27 | 天体観測

11月、12月は、新月の週末が仕事です。
11月14日の夜は最高の晴れでした。
新月期で、週末がこんなに気持ちよく晴れることは数年に一度ではないかというくらいに晴れてました。


気象庁の衛星画像を見て、SNSで天体観測をしている人々の歓声が聞こえてくる中、粛々と仕事をしておりました。


さて、次の土曜日の21日。
月の出は23時頃とはいえ、晴れてくれました。
昼過ぎまで仕事でしたが、そのあと出発。

土曜日の夕方、首都高は大混雑。
出発前からGoogleマップでみて、わかっちゃいたけど、これは突っ込む以外の選択肢がない。。。



先週末、全く休んでないので、結構、体が重い。
けど、22日の夜はおそらく曇り、下手したら雨。
どんな言い訳をしても21日の夜しかないのです。

現地に到着すると、先に到着していた友人が焦点距離1,200mmのドブソニアン望遠鏡を広げている。
そいつでアンドロメダ銀河とオリオン大星雲、火星を観測しました。
1,200mmなので、火星はちと厳しかった。
オリオン大星雲、かなりよく見えました。
天頂のアンドロメダ銀河、よく視野に入れられたなぁ。
アンドロメダ銀河、初めて眼視しました。
たまには眼視もいいですね。
子どもたちに見せるにはドブソニアンがいいですね。
(でか過ぎて置く場所に困りますが。。。そして、限りなく重いですが。。。欲しいなぁ。。。)

月が傾いたところで、さあ、スタート!

(以下、望遠鏡はいつものF5, 焦点距離2,500、ノータッチガイド、カメラはEOS Ra、コンポジット枚数は10枚前後が多いです)


まずは今が見頃のM33。


次に、M1 カニ星雲、リベンジ!
前回よりは空はいい状態に見えます。(前回は雨上がりだった)



でも、やっぱりフィラメント構造が限られます。
いったいどう撮影したらピンク色のフィラメント構造が網目状に写るのでしょうか?
標高700mでは大気の揺らぎをモロに受け止めてしまうので、なかなか難しいのかもしれない。

M81
一番自然に、RGBが分離しないような(ホワイトバランスが取れた?)状態で階調調整を行うと、こんな色になりました。
シャープのかけ方が未だよくわかりませんが、星の揺らぎを考えると、かなりよく構造が見えているように思います。



M81
比較的僕の好みの方向に階調をもっていくと、こんな感じになります。
天体写真の画像処理をしていると、何を基準に色を導けばいいのか、時々わからなくなって来ます。
最後は自分の好み?



M82
M81のすぐ隣にありますが、流石にこの画角でM81とのツーショットは厳しいです。(2つの銀河が画面の端っこに寄ってしまいます)
銀河の中心から垂直方向に伸びるジェットこそ写っていませんが、(僕的には)とても細かい構造まで見えているように思います。



M78
ウルトラマンの故郷であることで有名な星雲。
コンポジット処理をすると画像がよくなることが多いのですが、、、今回は逆でした。


M78の1枚撮り。
上のコンポジット画像と比較すると、明らかに1枚撮りの写真の方がいい。
ノイズは乗ってますが、こちらの方が微細な構造がよくわかります。
結論からいうと、この夜も大気の状態が良くなかったということでしょうか。
大量に撮った写真の中で、この1枚だけが偶然、大気の影響が最小限の良い状態で写っていたということでしょう。
他の写真は大気の揺らぎを受けて、ぼやけた写真だったということです。
(それか鏡が曇っていたか。主鏡は乾燥空気装置を回していましたが、斜鏡が曇っていた可能性はあるかもしれません)




NGC3628
M78と同様に、星像がボヤけてます。
初めて撮りました。
銀河を真横から見た像なのだと思います。
なんとなく天の川に似てますね。
すでに天文薄明を過ぎての撮影だったので、背景も明るく、撮影条件が悪かったです。
また今度のお楽しみです。



翌日は友人2人に手伝ってもらいながら、枝が電線にかかった木を切り倒しました。
我が人生に、チェーンソーで木を何本も伐る日がくるとは。。。
1日がかりの仕事でしたが、22日の夜は、予定通り雨でしたので、星を気にすることなく、ぐっすりと眠ることができたのでした。。。



新しいiMacが届きました。
iMacにWindows 10をのせて、ステライメージ8を使い始めました。

まだまだ使い方がよくわかりませんが、とりあえずコンポジット処理を自動でやってくれるのが嬉しいですね。
待ち時間がやたら長いですけど。。。
それでも今まで手作業でやっていたことを考えると、楽チンです。
天体画像処理で何が一番面倒臭いって、コンポジット処理が一番面倒臭いです。
これで天体画像処理が大幅に楽になりました。

と思っていたら、ステライメージ9の優待アップデートのお知らせが届きました。。。
ステライメージ8をまだ一回しか使ってないのに。。。(T_T)
アストロアーツに救済措置を依頼中。
コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする