2022年6月に、メモ帳に「通勤ジョギングで人生を変える!」と書きました。
それから1年が経ちました。
小趾骨折をした2022年7月末から2022年9月中旬まで走れませんでしたが、それ以外は走りました。
毎日往復で2.2km。
年間350km程度になったでしょうか。
骨折をしてなければ420kmほどになってたはずです。
通勤ジョギングを始めるにあたって最初の壁は、ランニング(時速10km以上)ではなく、ジョギング(時速10km未満)をすることでした。
僕は今まで「走る」と言ったら、ランニングだったので、ジョギングを意図的に実行することが最初は難しかった。
体が勝手に加速してしまう。
意図的にゆっくり走ることができない。
冗談で言っているのではないのです。
どうやってもゆっくり走れなかった。
ゆっくり走れるとしたら、子どもや奥さんと一緒に走るときだけ。
子どもに「あたしより前に出ちゃダメッ!」と言われながらでないとジョギングできなかった。
4-5kgの通勤カバンを背負っての走りは、何も身につけてないランニングとは異なります。
カバンが背中でゆっさゆっさと左右上下に振れて、なんとも走りにくい。
着ている服によってもこの揺れ幅が変化します。
カッパのような表面が滑りやすい生地ほど、カバンの振れ幅が大きくなります。
走る速度が速いほどカバンの振れ幅が大きくなります。
つまり、ゆっくり走らないとリズム良く走ることができない。
それに、体重の1割前後の物を背負ってのランニングは息が続きません。
なので、必然的にジョギングになるんです。
「新たな走りを手に入れた」と思いました。
次に手に入れたのは、物を背負って走るしぶとさ。
初めのうちは、背中で揺れるカバンがどうにもストレスでした。
ゆっさゆっさ揺れて思うように走れない。
ゆっさゆっさ揺れることでブレる重心を戻すのがストレス。
でも、次第に慣れました。
「そういうものだ」と思えるようになりました。
走りに厚みが出てきたように感じます。
たかが往復2.2kmでの話なので、もしこれがさらに重いものを背負って、5km以上走るようになればまた別の世界が広がるのでしょう。
陸上自衛隊員たちはそんな感じなのかもしれません。
荷物を背負っての走りに慣れたことで、何も背負わない普通のランニングが気持ちよくて仕方がなくなりました。
ランニングノルマのストレスが軽減されたことも大きかったです。
通勤ジョギングをする前は、その週のランニングノルマを常に意識していました。
特に雨とか仕事で、週の前半に走れなかった時がストレスで、残りの曜日で2回ランニングするためには、いつといつ走らなくちゃ、みたいなプレッシャーが常にありました。
通勤ジョギングでこのストレスがかなり軽減されました。
通勤ジョギングをするだけで、最低限の満足感が得られる。
4〜5kgのカバンを背負っての2.2kmジョギングは、何もしていないわけではないという実感が得られます。
特に朝は、出勤直前に、腹筋100回、スクワット100回やってから1.1kmジョギングしているので、そこそこの充実感があります。
帰宅後にランニングできそうにない時も、通勤ジョギングをしたことで「今日、まったく走らなかったわけではない」と思える。
気が楽になりました。
雨の日は雨合羽を着て走って通勤しているので、天気に左右されることのない継続性、安定性も強みです。
通勤が、職場にただ向かうだけの過程ではなくなりました。
大切な時間になりました。
5分ほど家を遅く出られるようになりました。
朝の5分は貴重です。
体力が向上した実感があります。
年間300から400kmになるのですから当然でしょう。
通勤ジョギングをまとめると、
・ジョギングという新たな走りを手に入れた
・物を背負って走ることで精神的に図太くなった
・物を背負わないで走る普通のランニングがますます楽しくなった
・ランニングノルマのストレスが軽減された
・通勤が体力作りの時間となった
・通勤時間が短くなり、家で過ごせる時間が朝と夕で10分ほど増えた
・体力が向上した
果たして、これで人生は変わるのか?
このまま続けられれば、きっと変わると思います。
そう信じて、走り続けます。