猫五郎の写真日記

なんか、写真よりも文章がメインになってます。しかも、くどい。要改善。でもなかなかねぇ。

2022/05/04 山梨 M3、M13、M101、M51、パンスターズ彗星 オートガイドがうまくいかないときは駆動系を再チェックせよ!

2022-05-07 12:14:46 | 天体観測

2022/05/04 (Wed) 午前8時に仕事から自由になりました。
GPVで夜空を調べると、山梨方面は雲が通過しては途切れ、を繰り返すよう。
厳しいなぁ。
でも、行きたい。
望遠鏡部屋の入口の床が抜けてしまったので、それを補強する床板を買ってあります。
草が結構な勢いで生えていたので、除草剤もまきたい。
奥さんの指摘で回収してきた布団・掛け布団のシーツと枕カバーも洗濯してきれいな状態です。
Chesire型光軸修正用アイピースで望遠鏡の光軸調整もしたい。

いざ行こうと思って、Google mapで渋滞情報をみると。。。マジですか。
これは行く気がしない。


昼飯を食べてから再度チェックすると、渋滞がなくなっている。
Let's Go !!


2時間ほどで到着。
床板を補強し、日が暮れる直前までChesire型光軸修正用アイピースで光軸調整を行いました。
光軸修正用アイピースでのぞくと、光軸、けっこうズレてました。
最初、望遠鏡を横に倒して斜鏡の調整を試みました。
しかし、思うように調整できません。
斜鏡を収める容器が金属でできており、これがなかなか重くて、デリケートな調整が思うようにいかない。
思い切って、鏡筒を垂直に立てて調整しました。
結構高い脚立の上に登っての作業になります。
レンチを落下させると主鏡が割れて致命的になります。
レンチと腰をひもで結んで落下しないようにして作業を行いました。
案の定、筒を垂直に立てて、斜鏡がぶら下がる形にして斜鏡の調整をすると、ものすごく楽でした。
Chesire型光軸修正用アイピースをのぞきながら、ギリギリ斜鏡のネジに手が届いたのでよかった。
それができないと一人での作業はかなり難易度が高くなります(もしかしたら無理かも)。

Chesire型光軸修正用アイピースのほかに、笠井トレーディングで入手した反射用光軸修正補助治具ALINEも持ってきてました。
ALINE、購入10年目にして、やっと活躍させることができました。
まずはALINEで大まかに合わせてから作業をした方がやりやすいですね。
こんな感じになりました。

中心の黒い点がALINEののぞき穴。
その外側が主鏡のセンターマークです。
斜鏡が若干傾いていますが、斜鏡の容器がアルミの筒を斜めに切って作っているので、斜鏡の製作精度の問題かと思われます。
にしても、主鏡と斜鏡の汚れがひどいですね。
50年近い年代物ですから、そろそろ鏡の再メッキの時期かと思います。
ついでですが、以前の持ち主が斜鏡に大きな指紋をつけてますが、これが写真に影響しない理由がこの写真でわかりました。


夕飯をすませました。
いつも弁当に加えて、もやしを一袋200g、レンジで3.5分間チンして食べてますが、今回、お初の試みとして、にんじん一本をサランラップに包んで3分間チンして食べてみました。
徹夜をすると、いつも夜半過ぎに無性に腹が減ります。
スナック菓子をバクバク食べてしまいます。
もやしはあまり腹持ちしません。
にんじんは、なかなかよさそうです。
弁当ともやし200gとニンジン1本で腹いっぱい。
さて、がんばるぞ!

ここのところ、オートガイドが思うようにいっていないので、最初から長時間露光を必要とする難易度の高い撮影をする気になれませんでした。
お気軽にM3球状星団から撮影を開始しました。
最初、オフアキでオートガイドを開始するも、大暴れ。
あかーん!ということで、ガイド鏡SE120によるオートガイドに切り替えました。
すると、オートガイドが一発で安定。
なぜオフアキでうまくいかず、SE120でうまくいくのかは不明。
逆のこともあります。
こういうところの理解がおいついていないところが、この望遠鏡でのオートガイドが安定しない結果に結びついているのでしょう。


M3 球状星団
ISO 3200 90秒露出の4枚コンポジットと、ISO 6400 60秒の8枚コンポジットを組み合わせてます。


お次はM13。
オートガイドがやはりあまり調子がよくないのでISOを下げられず。
ISO 6400で30、60、90秒露出の画像を組み合わせいます。
歩留まりは80%といったところでしょうか。


やはり途中からオートガイドが安定しない。
しかも、今回はなぜか、DEC方向に暴れる。
こんなことは初めてです。
いつも暴れるのはRA方向なのですが。
やむなくDEC方向のオートガイドをOFFにしてみました。
すると、ゆっくりですが、2分間ほどかけてDECがズレていく。
ほんの少し、極軸がズレているのでしょう。
DEC方向のオートガイドをOFFのまま撮影することは断念せざるを得ませんでした。


今季、まだまともなM101を撮影していない。
オートガイドが暴れるなか、M101は難しい被写体ですが、挑戦してみました。
ちょっと低くなっていたので、条件も良くありませんでした。
ISO 12800 150秒露出 8枚コンポジット
歩留まり60%くらい


ちょこっとフォトレタッチを強めに。
毎回、M101のフォトレタッチは悩みます。
中心部をよく見えるようにすると、腕の末端の淡い部分が消えてしまいます。


撮影の合間に、破れた掛け布団を縫ってました。
前の持ち主が、破れが広がらないように補強してましたが、限界を超えてました。
もう少し長時間露出で撮影できると裁縫作業がしやすかったのですが、短時間露光の撮影を繰り返していたので、裁縫と撮影の両立はせわしなかった。。。。


M51 子持ち銀河も撮影時期が終盤に入ってきてます。
久しぶりに撮影してみました。
が、オードガイドがいよいよ怪しくなってきて、使えそうな画像が4枚のみでした。
ISO 12800 120秒露出 4枚コンポジット


M51の撮影で、オートガイドの性質が大きく変化しました。
もはやオートガイドする気が失せる状態。


駆動系は友人が手作りでベルトドライブ化してくれてあります。
途中からギアの軸が前後に動いてました。
いつもなら友人が修正してくれるのですが、
「うーむ。。。もともとこんな感じだったかな?」
もともとの設計を理解していないうえ、すでに夜もだいぶ更けていて頭の回転も鈍くなっており。。。


最期に、パンスターズ彗星を記念撮影。
天の川方向は星の密度が違いますね。


ギアはこんな感じで、軸ごと引き抜けるようになってました。
ラインで友人に問い合わせると、ギアの軸がピローブロックベアリングから外れているはず、と。


調べてみると、ベルトのプーリーを軸に固定する六角ネジも、軸をピローブロックベアリングに固定するイモネジも緩んでました。
こんなんではオートガイドが安定するわけがない。
というより、、、こんなんでよくあれだけオートガイドできていたな。。。


初めて駆動系をじっくり観察しましたが、これ、個人が手作りしたとは恐れ入ります。
この望遠鏡のレストア、彼なしでは語れません。
いつか、僕にもこんな工作ができる日がくるでしょうか。

あれこれやっているうちに昼になってしまいました。
渋滞情報を見るとものすごいことに。。。
これは夜に帰るしかないな、、、と。
気を取り直して、昼飯をとり、山登りしてきました。

新緑が最高に気持ちがいい。
気の早い蝉が1匹、鳴いてました。


山頂からの眺め。
春風がそよそよと気持ちよかったです。


八ヶ岳、いつか登る日が来るかな?


小屋に戻ってから、再度、光軸修正。
昨日、光軸修正しましたが、すべてバラして、再度やり直しました。
何度やってもいいはずです。
やった回数だけ上手になるはず!


夕刻になっても行楽帰りの渋滞がものすごい。。。
昨日、風呂に入ってないので温泉にも入りに行きました。
某アニメの聖地となっているコンビニで夕食を調達。
小屋に戻って飯を食い終わって19:00になっても行楽帰りのものすごい渋滞が続いている。
地球照でも撮影しようかと思いましたが、月が木の枝に入ってしまい、断念。
オートガイドするほどの気力もなく。。。

結局、渋滞は解消されず、21時頃に僕が耐え切れず、出発。
談合坂を過ぎたあたりで見事な渋滞にはまりました。
こんな夜中の山中で、本当に渋滞にはまることがあるんだ?!!と信じられない気持ちでした。
幸い、20分ほどで渋滞を抜けることができ、あとは順調でしたが、家に着いたのが23時過ぎ。
ダメージは大きかった。。。

今回の教訓は、、、オートガイドがうまくいかないときは駆動系を再チェックせよ!
コメント (2)
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