問わず語りの...

流れに任せて

特撮もので「笑う」とはこういうことさ

2022-02-07 09:10:13 | 怪獣、特撮

映画『クレヨンしんちゃん 爆発!温泉わくわく大決戦』より。

 

 

公式ではないので、いずれ消されるかもしれませんが、今のうち貼っておきます。

このアニメ史上に残る名パロディ・シーン・『シン・ゴジラ』を撮った庵野監督も参考にしてます。戦車が砲塔を動かさず、車体だけを動かして方向転換するシーンとか、「やったか!?」というセリフとか、明らかに庵野さんパクって......じゃない参考にしてますよね。

 

特撮もので笑うとはこういうこと。そこに「リスペクト」がなければ笑えないんです。

そりゃあね、『大怪獣のあとしまつ』は、今までにないものを撮るという企画だから、過去作品へのオマージュだとかパロディだとかをやり難いというのはあるかもしれない。しかし、日本の特撮・怪獣映画にはおよそ70年の歴史があるわけで、その歴史あってこその今回の企画ではないですか!ならばそこには、過去作品へのリスペクトはあってしかるべきだし、ましてやコメディをやるからには、そこに「敬意」がなければ、ただ馬鹿にしているようにしか見えなくなっちゃうんですよ!わかる?

敬意、リスペクト、愛情、そうしたものが感じられない。そりゃあ私のような特撮ファンは怒りますよ、当然です。

 

もっと「勉強」して下さい。

 

 

 

映画『シン・ゴジラ』より、ヤシオリ作戦のシーンで使用された「宇宙大戦争マーチ」

 

このシーンでこの曲を使う絶妙さ。庵野さんのこの「愛情」の程。

あなたにわかりますか?

 

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

映画『大怪獣のあとしまつ』

2022-02-07 05:35:07 | 怪獣、特撮

 

 

SNS辺りでかなり炎上しているみたいですが、観て思いました。

 

これは炎上するわ、納得。

 

まっ、一言でいえば、怪獣映画、特撮映画に対する「愛情」がない、「リスペクト」がないんです。

それでコメディ・タッチとかって、そんなん笑えるわけがない。リスペクト、愛情がないということは、怪獣映画の「ツボ」を心得ていないということ、そういう人が下手に笑わせようとしても、それは揶揄にしかならない、ただただ

馬鹿にしているようにしか見えないんですよ。

そんなもん、特撮ファン、怪獣ファンが一緒になって笑ってくれるわけがない。

 

「空想科学読本」という一連のシリーズがあります。著者の柳田理科雄(字あってる?)先生は、特撮作品の中で描かれている様々なことを、科学的に検証するということを、このシリーズで書き続けています。それは一見、特撮ものを揶揄しているようにも思われますが、実はそうではありません。そこには特撮ものに対する、深くて強い愛情があるんです。だから、柳田先生の書くことには素直に笑うことができる、だからこそ長年に亘ってシリーズが刊行され続けているのです。

愛情があるかないか、リスペクトがあるかないか、それは読めばわかるし、観ればわかります。

ローランド・エメリッヒや北村龍平には、怪獣映画に対する、ゴジラに対する愛情もリスペクトもなかった。だからろくでもない映画しか作れなかった。

庵野秀明、金子修介、手塚昌明などの方々には、深い愛情と強いリスペクトがあった。だから面白いものが作れた。

この理論は私のなかでの真理です。数多の作品がそれを証明している。

 

それはともかく、三木聡監督は少なくともこの作品を見る限り、怪獣映画を撮る資質はないと思われます。

それなりの実績を作ってきた方ではあるのでしょう。よく知りませんが、出演されている俳優さんたちの顔ぶれをみても、監督として慕われ、信頼されているのはわかります。題材さえハマれば、その才能を遺憾なく発揮できる方なのでしょう。

でも、この作品ではそれは感じられない。感じられるのは、特撮ものへの無理解のみ。

 

ラストシーンなど、なんですかあれは!特撮ファンから見たら、あんな噴飯もののシーンはありませんよ!最初からやれよって話っしょ!

主人公の秘密なんてほとんど映画の最初からばれてます。それをあそこまで引きずる無意味さ。そしてあのラストシーンに感じるのは

「特撮なんてこんなもんっしょ?」という、監督の見下した感覚。私にはその馬鹿にした笑い顔が目に浮かぶようでしたよ。

 

笑えないし、愉しめない。実際あの映画で笑える人はどれだけいるのでしょうかね?特撮ファンの気持ちを逆なでし、一般の観客には理解できないであろうギャグセンス。

 

劇場内で笑い声など、一度として上がりませんでしたよ。劇場にきているのは特撮ファンだけではないはず。山田涼介目当ての方々や、宣伝に誘われてなんとなく足を運んだ方々もおられたでしょう。それらの方々誰一人として笑っていない。

これはもう、コメディ映画としても、完全なる失敗作では?

 

申し訳ないですけど、こんな「クズ」映画観たの、久しぶりです。

 

三木監督、あなたにはもっと相応しい場所があるはず。これからはどうぞちらでご活躍ください。

三木監督にお願いいたします。どうか二度と、特撮映画、怪獣映画に関わらないでいただきたい。切に、切に

お願い申し上げます。

 

以上。

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする