問わず語りの...

流れに任せて

麗しの岩手山

2024-06-22 04:29:42 | 歴史、民俗

盛岡市内を流れる中津川と、岩手山。

 

 

 

なんかね、「都会」の不動産業者が、盛岡市内に高層マンションを建てる計画があって、そのパンフだかなにかに、岩手山の写真を載せていたのだけれど、それが

 

 

「岩手山」の画像ではなく

 

青森の「岩木山」だった!?

 

 

 

この件で盛岡市民が激怒しているというニュースが、今全国を駆け巡っているようです。

 

 

 

私は盛岡市民ではありませんが、時々盛岡に出かけることもある。その際に

 

 

南から東北自動車道を北上していき、盛岡に近づくにつれ

 

 

目の前真正面に、岩手山の雄姿がドドーンと見えてくる。

 

 

この、岩手山が見えてきたときの感動ね。その圧倒的な偉容にはただただ感服するばかり。

 

 

盛岡の人たちは、このお姿を毎日観ているのかと思うと、羨ましくて仕様がない(笑)。

 

 

もちろん私の田舎にも素晴らしいお山があって、大好きです。でもそれとはまた違った感動がある。

 

 

この感覚は、実際にその目で、その肉眼で見なければわからない感覚なのかもしれない。いや、見たとしても、感性の摩滅してしまった人には

 

 

わからない感覚、なのだろう。

 

 

 

 

【ふるさとの山に向かいて言うことなし ふるさとの山はありがたきかな】

石川啄木

 

 

悠久にして雄大な大自然を畏れ敬う。故郷のお山はそんな日本人の素朴な信仰心の根源のようなもの。だからこそ、故郷のお山を愛し大切に思うのは、日本人として当然の感覚。

 

 

そのお山を…。

 

 

これは岩手山と岩木山と、どっちがどうだと言っているのではない。どちらのお山を愛する人たちにとっても

 

 

由々しきこと、なのですよ。

 

 

不動産会社の側がどういうつもりだったのかは、わからないけれど、いずれにしろ、盛岡市民には

 

 

怒ってしかるべき道理があるということです。

 

 

冷静にしかしはっきりと

 

 

抗議の意を示すべし。

 

 

岩手県を

 

 

舐めるな!

 

 

 

 

こちらは岩木山。明らかにかたちが違います。間違えるなど、どちらのお山にも

 

失礼だ。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

河童と秋田弁

2024-06-13 04:18:07 | 歴史、民俗

 

 

いいね、遠野市立博物館。

 

 

「故障中のロッカーに河童が住みついたので使用できません」

 

 

なんて粋な!

 

 

べつにさ、カッパが本当にいるとかいないとか、信じているとか信じていないとか、そんなことはどーでもいい、大したことじゃなくてさ

 

 

こういうことが、ごく自然にできてしまう、その精神性というか、そういうところが、素敵だなと

 

 

思うのよ。

 

見えるものと見えざるもの。人と人ならぬもの。

 

 

現実界と異界とは隣同士。すぐそこに異界はある。

 

 

もちろん町おこしとか観光目的とか、そういうこともあるだろう。でもさ

 

 

遠野くらい、異界との繋がりを感じさせる場所はない。そんな気がする。

 

 

信じるとか信じないとかじゃない。ただ異界をすんなりと受け入れてしまえるその感性。

 

 

好きだな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いぎなり東北産の葉月結菜ちゃんによる秋田弁。

 

 

この子、宮城県産なんだけどね。東北産には律月ひかるちゃんという、秋田県産の子がいるのだけど、なぜか結菜ちゃんが秋田弁を喋ってる。宮城方言ではダメで、秋田方言の方がいいというのはどういうことだろう?なんだかおかしな話だ。東北弁ならなんでもいい。どうせ他の地方の人たちには違いなどわからんってか。だとしたら

 

 

なんだかなあ、って話。

 

 

色々思うことはあるけど、まっ止めておきましょう。そんなことより

 

 

我らがいぎなり東北産のサブリーダー、葉月結菜ちゃんが、テレ朝のYouTubeチャンネルにピンで出ているってことを

 

 

素直に喜ぶことにしよう。

 

 

いぎなり東北産。その名は、その存在は

 

 

確実に世に知られてきている。

 

 

良き哉。

 

 

 

 

 

 

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

馬上少年過

2023-09-05 09:07:45 | 歴史、民俗

馬上少年過

世平白髪多

残躯天所赦

不楽是如何

 

 

馬上少年過ぐ

世平かにして白髪多し

残躯天の許す所

楽しまざれば是いかん

 

 

 

今日9月5日は、仙台藩初代藩主・伊達政宗公のお誕生日であります。

 

 

ついで(?)にいうと、サンドウィッチマンの伊達みきおさんも同じく今日が誕生日なのだそうな。

 

 

おめでとうございます。

 

 

 

 

 

 

 

文字通り命がけで戦場を駆け抜けた人生を送った政宗公が、晩年に得た心境。さて

 

 

私はこんな心境に、成れるのだろうか…。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

さんさ、さんさ

2023-08-05 04:36:06 | 歴史、民俗

 

盛岡さんさ踊りを楽しむのんちゃん。

 

 

さんさ踊りの由来は藩政時代、羅刹という名の鬼が現れ、土地の人々を悩ませた。人々は三ツ石の神様に、鬼を懲らしめて欲しいと願い、神様はこの願いを聞き入れて羅刹を懲らしめ、羅刹は二度と悪さしないという約束の証として、三ツ石に鬼の手形を残して去っていった。

 

 

人々は喜び、「さんさ、さんさ」と踊り廻った。これがさんさ踊りの由来です。

 

 

岩に残された鬼の手形。これが「岩手」という地名、県名の由来ともなっていて、さんさ踊りは「鬼の国、岩手」を代表するにふさわしい踊りでもある。

 

と、言えますね。

 

 

のんちゃん、楽しそうですね。

 

 

 

 

ミスさんさの華麗な踊り。

 

 

 

 

 

 

世界一の太鼓大パレード

 

 

サッコラチョイワヤッセ♪

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

皆金色、東京へ

2023-07-11 05:06:28 | 歴史、民俗

 

 

 

我が岩手県平泉町の古刹、中尊寺に建つ金色堂。

 

 

中尊寺の堂宇の中でも、900年前の創建以来の姿を残しているのは、この金色堂と経蔵のみ。他の堂宇は本堂も含め、火災等の被害により再建されたものばかり。

 

奥州藤原氏初代、藤原清衡の時代の息吹を今に伝える、大変貴重な建物でもあります。

 

極楽の姿を模したとされる、皆金色の燦然と輝く金色堂の中央壇に並ぶ、11体の仏像をすべて、来年の1月より4月まで、東京国立博物館にて展示されることになったとか。

 

 

皆金色なのは決して贅沢三昧な成金趣味からではない。あくまで極楽の輝きを表すためのものです。

 

 

奥州の地に、仏教による恒久平和の王道楽土を築くことを夢見た、奥州藤原氏の想いが込められた金色堂の仏像達に、現代人はなにを感じるのだろう。

 

 

 

本当はね、実際に平泉に来てもらって、直接金色堂を観ていただくのが1番なんですけどね。まあ、こういう機会もあっていいでしょう。

 

 

これを契機として、奥州、東北の歴史や文化に感心を持っていただけたなら

 

 

幸い、ですねえ。

 

 

 

雪の金色堂覆堂。この覆堂によって、皆金色の堂宇は守られています。

 

 

【五月雨の降り残してや光堂】

松尾芭蕉

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする