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八紘為宇 ~神武天皇、建国の詔~ 

2022-02-01 06:09:51 | 歴史、民俗

イワレビコノミコトは、アシハラノナカツクニを治めるに最適な地を探すため、兄のイツセノミコトらとともに九州を出て、東へと向かいます。

そうして、イワレビコノミコトは、大和の橿原にて初代天皇に即位するわけです。

 

随分、間を端折りました(笑)。まあ、東征が順風満帆だったわけではなく、特にナガスネヒコとのいくさは熾烈を極め、イツセノミコトはこの戦いで命を落としてしまうなど、様々な苦難がありましたが、それらを乗り越え、ミコトは初代神武天皇となったわけです。

 

神武天皇即位の折、天皇は「建国の詔」を発せられます。記紀にある原文は長いのでこれも端折ります。知りたい方はご自分で調べてね。

 

その詔のなかに、こんな一文があります。

【八紘為宇】

「八紘」とは天下、この場合はアシハラノナカツクニ=日本列島と考えていいでしょう。「宇」は「家」というような意味だそうです。

「天下をもって家と為す」つまりアシハラノナカツクニ=日本列島に暮らす民は皆家族であり、天皇はその家長である。という意味に解釈できます。

 

以前、天皇の統治は「知らす」ことだと書きました。民のことをよく知り、民の幸せを思って祈る。それは、親が子を慈しむが如きもの。

日本列島に暮らす人々は皆家族の如くに仲良く暮らし、その中心に立って、民らを親の如くに慈しみ、まとめ上げる。

これが、神武天皇の理想とする国のあり方だった、と考えていい。

 

日本人は皆一つの家族。これはただの理想にとどめなかったのがスゴイところなんです。第2代綏靖天皇は、北は東北から南は九州まで各地の豪族と婚姻を通じて姻戚関係を結んでいきます。各地の豪族がみんな天皇の親戚になっているんですね。

先祖代々日本に暮らす人たちは、その血筋をずっとずっとずーっと遡っていけば、何百何千何万何十万何百万何千万何......あっ、もういいですか。

とにかくたくさんおられる先祖の中には、どこかの豪族とか、土地の有力者とか、あるいは歴史上の大物とかに連なる方々が必ずおられる。ずっと遡っていった先には皇室と姻戚関係を結んだ家系にもどこかで繋がるはずなんです。

つまりね、日本人は、日本民族はみんなみんなみーんな

天皇の親戚なんです。

 

我が国で最も尊い血筋を、男系継承で守り伝えてきた皇室。日本人は、日本民族はその皇室と、どこかでほぼ必ず繋がっている。天皇・皇室というのは、言ってみればすべての日本人の、日本民族の「親」であり、生きた「先祖」なんです。

 

ねえ、「親」は大切にしなきゃいけませんでしょ?「ご先祖様」を大事にするのが日本人の伝えてきた大事な習慣ではないですか。

 

だったら、天皇・皇室を大事にしなきゃね。

 

男系で守り伝えてきた、その最も尊き血筋を

現代まで続いた最も濃い、我ら日本民族の「先祖」の血統。男系を維持し続けることで、守られ、伝えられてきた血統を、

我々の代で絶やすわけにはいかない。

 

それこそ「ご先祖様」に

申し訳が立たねえ。

 

この世には、変えてはいけないものがある。

それが民族の「基礎」「規範」「精神」を形作っているものならば

なおさらだ。

 

なくせば民族が、国が

滅びる。

 

 

コメント (2)
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