こんにちは
先週、緩和ケアの講習会に行きましたが、その後風邪をひいてしまい、先週は大変でした。鼻炎がひどいタイプで、下を向けないような・・・。
鼻をかんでばかりいたので3日間で箱ティッシュが3箱、4箱なくなりました。そのため、唇の周りはただれて出血するし・・・(汗
ようやく落ち着いてきましたが、風邪が治りきっていないことと、体調が悪くて昨日あったリンパ腫の講演会を失念してしまい、勉強の機会を一つ失いました。
さて、この後、妻の実家に行く予定ですので簡単に記事を紹介します。
がん治療と仕事の両立困難65% 内閣府調査
http://www.47news.jp/CN/201501/CN2015011701001736.html
内閣府は17日付で、がん対策に関する世論調査結果を発表した。がん治療や検査のため2週間に1回程度、通院しながら働く環境が整っているか聞いたところ「そう思わない」「どちらかといえばそう思わない」の回答が計65・7%に上った。2013年1月の前回調査より3・2ポイント減ったものの、がん治療と仕事の両立が依然困難とみられている実情が浮き彫りとなった。
厚生労働省は10年の国民生活基礎調査を基に、働くがん患者を32万5千人と推計している。
調査は昨年11月に全国3千人を対象に面接で実施し、60・0%の1799人が回答した。
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先週、緩和ケアの講習会に参加しましたが、その際に情報として出てきました。
会社などが「がん診療」を受けている個人に対してサポートしているかどうか→かなり少なめ(すいません、資料を病院においているので数がわかりません)
理由の最大のもの
・プライベートな話すぎて、どこまで立ち入ってよいかわからず支援できない
でした。
すなわち、「がん」のイメージが悪すぎて、その病気を持って戦っている人のことを会社が把握して支援することに二の足を踏んでいます
ということらしいです。
本当かい!
と、つっこみを入れたくなりますが、そういう答えが一番多かったそうです。まぁ、日本人らしいかもしれません(汗
けど、会社も休みの理由は把握しているだろうから、何らかの支援はできるのでしょうけどね。
まぁ、上の情報の対象企業がどの程度の規模の企業かわからないので、すべての会社に当てはまるわけではないと思いますが。
私事ですが、うちの娘が初めて寝返りを打ちました(昨日)。たまたま、ビデオをとっていたので見事に撮影に成功し、何回かすでに見ているという親馬鹿っぷりを発揮しております(汗
今後はコロコロと転がっていくのかしら。
いつも読んでいただいてありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。
院長先生ご自身もガンと闘病中で、21:30までに受付ができれば、検査や点滴、診察を受けられるそうです。
取り組みには頭が下がります。
しかし・・・
21:30に来院して点滴を受け、その後帰宅して、、、晩御飯を食べられるのは、いったい何時なんだろう?
入浴してお布団に潜り込めるのはいったい何時なんだろう?
健康な人でも病気になりそうな働き方を、癌患者がしないといけないなんて・・・
と、夜間外来を開設しないといけない社会状況がむなしかった。
私が子どもの頃は、18:00頃に商店街閉店になっても大丈夫だったし、教師でさえも生徒と一緒に登下校していたのに・・・
古きよき時代が懐かしいです。
こんにちは、コメントありがとうございます
病気の状況であっても働かざるを得ない方が大勢いらっしゃるのだと思います。おっしゃられている院長先生の話もそのひとつなのだと思いますが、やはり「働き続けないと生きていけないので、入院治療はできない」という方もいらっしゃいます。
そういう場合は、生活保護を受けられるように勧めるしかないのですが、すべての方が受けられるわけではないです。
いろいろ問題がある世の中だと思いますが、少しずつでもよくできるとよいなぁと思います。
また、コメントいただければと存じます
「病気の状況であっても働かざるを得ない方が大勢いらっしゃるのだと思います。おっしゃられている院長先生の話もそのひとつなのだと思います」というアンフェタミンさんコメントにやむを得ず働いているという印象を受けてしまいました。もしそうでないならばごめんなさい。取り上げられているテレビ番組を見た訳ではないため推測での記述になりますが、がん闘病中の医師を動かしている大きなものは使命感ではないでしょうか。不死身のひみこさんが感じていらっしゃるように、夜間外来不要の社会のほうがよいと思っています。
治療に専念したい時期に専念できないとすればみじめですが、働きながらがん治療をつづける者として、職場におんぶでだっこを期待する気持ちはないです。
衆議院議員であった与謝野馨氏は39歳で濾胞性リンパ腫を発症、その後、直腸、前立腺、下咽頭のがんを経験されたとのこと。与謝野氏は御自身の病気を家族にも隠しつづけ、全部知っていたのは運転手だけだったそうです。(「全身がん政治家」より)精神科医かつ小説家である帚木蓬生氏は急性骨髄性白血病で自家末梢血幹細胞移植を経験されているとのことですが、無菌室に入っている間に「水神」を執筆されたそうです。
「病気を克服して働いている人はたくさんいる。おまえも頑張れ!頑張る必要がある!」というような内容を職場上司に言われたら、腹も立ちますし、みじめにもなると思いますが、この御二方のエピソードは自分の励みになっています。
自分自身の治療経験は、運がよかったほうと思っています。休暇取得のために嫌な経験をしたことはないですし、初回R-CHOPのための入院を終えて一旦職場復帰したのですが、在宅勤務の仕組みがあったことからR-CHOPを終えるまではこの仕組みを利用しました。職場での不愉快な経験と言えば、一旦職場復帰をした際に、数名でしたが、廊下でのすれ違い時に私を避けた人がいたことです。この点は、がん患者に対するアレルギーの現れかと思いました。
再発しないことが一番よいのですが、今後も自分の健康状態を踏まえつつ、病気に甘えることなく過ごしたいと思っております。
PS.1月18日のアンフェタミンさん記述に「会社も休みの理由は把握しているだろうから」とありますが、労働基準法で認められている「年次有給休暇」については、休む理由を報告する必要はないとされています。有給休暇を利用して入院する際には職場に報告することが一般的であり、報告したほうがよいと思いますが、会社に伏せておきたい場合は可能です。
こんばんは、コメントありがとうございます
まず、もぐちゃんさんが受け取られたような意味で書いているところと、書いていないところがあります。
僕自身、病棟を中心に仕事をしていた時は2年間ほとんど休みを取らず(364日最初の1年は出ていました)、次の1年もtotalで14日ほどでした。これは正直使命感に近いもので、今もそれは持っています。
院長先生さんがどのような気持ちで働かれているかはわかりませんが、この方の場合は「使命感」が強いと僕も思います。
しかし、実際に多くの患者さんと接してきたところ「働かないといけないから・・・」とおっしゃる方は意外といらっしゃいます。そのことを申し上げている次第です。
いろいろとコメントを読ませていただいて、いろいろ考えるところはあるのですが、僕が言いたいのは「治療に専念するべき時に治療に専念できるような社会のシステム作りをする必要がある」ということだけです。もぐちゃんさんのように強い人(というと失礼な気がしますが)もいらっしゃいますが、いろいろな方がいらっしゃいます。病気に甘えない態度、考えはすごく立派でだと思いますし、僕自身もそうありたいと思います。
ただ、例えば再発した患者さんで「入院治療が必要」というときに、仕事を理由に断られることもあります。仕事をつづけながらできる治療を・・・とか。ぼくもいろいろ書きたいことがあるのですが・・、今はまとまりません(あと、すこしやりたいことがあるので)
年次休暇に関して、なるほどその通りなのだろうと思いました。ありがとうございます。
また、コメントいただければと存じます