こんばんは
今日もいろいろと忙しい毎日でした。まぁ、それでも昼、夜と食事はしていますし…悪化したところからクリアして行っているのですが・・・
いろいろ、患者さんのことでやっているうちに22時過ぎになり、いろいろDataをまとめていたら0時を回ったので帰ってきました。
Dataをまとめるというのも将来的に人の役に立つ可能性があるので大切なことだと思うのですが、なかなか難しいですよね。
臨床も研究もやるのは面白いし、考えるのも好きなんですけど・・・まとめるのは苦手・・・というか「う~ん」、という感じです。
で、今帰ってきたわけですが・・・・ 蝉の声が本当に夜の方が響きますね
「静けさや・・・夜(岩)にしみいる~」
なんて、バカなことを考えていたら足元でセミの鳴き声とじたばた跳ねまわる音が・・・・
びっくりした。踏まなくてよかった・・・・(汗
とりあえず、今日はこちらの記事から
外科医がいなくなる? 過酷な勤務状況で若手の外科離れが進行
8月18日0時9分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090818-00000501-san-soci
産科や小児科の医師不足が叫ばれて久しいが、ここ数年、“花形”ともいえる外科医の減少が目立っている。長時間に及ぶ手術や当直など勤務状況が過酷であるにもかかわらず、報酬はそれに見合わないことなどを嫌い若い医師の外科離れが進んでいるという。こうした状況を懸念した医療関係者は、NPO法人「日本から外科医がいなくなることを憂い行動する会」を発足させた。外科医を増やすための情報発信や待遇の改善を国に訴えていくという。(長島雅子)
■じわじわ進行…
厚生労働省の調査によると、平成18年までの10年で医師総数は約15%増え26万3540人。一方、外科系(外科、心血管外科、呼吸器外科、小児外科)は約8%減の2万6075人。これまで医師不足が指摘されてきた産婦人科(産科、婦人科を含む)の約6%減よりも減少幅が大きい。一方、小児科は約10%えている。産科と小児科の「医療崩壊」の影で外科医の減少がじわじわと進行していたのだ。
外科医の中でも29歳以下の若手医師数をみると、16年の医師数は2184人で、8年の調査に比べて1000人以上も減少している。若手の「外科離れ」が目立っている。
外科医の大多数が加入する日本外科学会の新規会員数も昭和60年以降減少傾向にあるという。平成20年の新規会員は前年に比べ78人少ない832人だった。同学会は「このままでは近い将来、深刻な外科医不足が起こることは避けられない」と危機感を強める。
■6割が当直明け手術
同学会が外科医1276人を対象に実施した18年の調査(複数回答)によると、外科医が考える志望者の減少理由として、「労働時間が長い」(71・9%)がトップ。これに「時間外勤務が多い」(71・8%)、「医療事故のリスクが高い」(68・2%)、「訴訟リスクが高い」(67・3%)、「賃金が少ない」(67・1%)が続く。
調査を行った大阪大学の門田守人(もんでん・もりと)副学長は「医学の進歩により手術が高度化し、医師一人にかかる負担は重くなっている」と指摘する。 同学会が18年に実施した調査(1355人回答)の結果は、過酷な勤務実態をあぶり出した。
「当直勤務明けに手術に参加しているか」との問いには、31%が「いつもある」と回答。「しばしばある」も28%にのぼり、約6割が当直明けに手術をこなしているのが現状だ。
門田副学長によると、病院に勤務する外科医の週平均労働時間は労働基準法が定める時間を大幅に上回る69時間。一方、診療所の医師は48時間。しかし、病院に勤務する医師の収入は診療所の医師に比べ約2分の1にとどまっている。
また、治療結果に不満を持った患者が訴訟を起こすケースが産科に次いで2番目に多く、リスクを伴う治療を避ける萎縮(いしゅく)医療を招いているという。
■今は崩壊前夜
7月10日に開かれた「行動する会」の発足式では同会監事で東北大病院の里見進院長が「今は40代の医師が支えているが、外科医療は崩壊前夜だ」と現状を説明した。国は21年度から医学部の定員数を増やしている。しかし、門田副学長は「外科医が一人前になるには10年以上かかる。その間、外科医不足を解消するためにするべきことは多い」と指摘する。
門田副学長は解決策として、(1)勤務環境の整備(2)労働内容にみあった報酬の実現(3)医療事故が起きた場合、原因を究明する医療版事故調査委員会の早期設置-などを挙げている。
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実際、当たり前の話ですが・・・・15分で手術が終了する白内障の手術と、数時間かかる外科手術が診療報酬が同じくらいだったりします。
同じ医師をするならば外科医より眼科医・・・と思う若手の医師がいても不思議はないと思います。
もちろん眼科医の診療報酬が高いのではないかというわけではありません。
外科医の診療報酬が低い・・・もしくは仕事量に見合ったものではない・・・というところでしょうか。
僕たち血液内科医も時間外勤務などが多くなるなど、しんどい診療科の一つです。どれだけドタバタと働いていようと、重症の患者さんを多数見ていようと・・・診療報酬は変わりませんし、技術料も変わるわけではなく・・・・すなわち給与その他も変わらないということになります。
日常生活(僕は1年間大学にいて、一日も病棟に行かなかったのは昨日を含んで4日間だけです)も犠牲にしつつ、患者さんのために尽くす。それは素晴らしいことだと思いますので、もう少し自分の時間がとれるのであれば悪くはないと思っています。
ただ、本当に時間というものはすべての人に等しく与えられた「有限の財産」ですので、それを極限まで他人のためにつかっていく以上は、多少なりとも他の面で「待遇改善」を求めるのもある意味普通ではないかと思うのです。
http://blog.with2.net/link.php?602868
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もしくは、時間的な意味で改善させるのか・・・・。
時間に関して改善と書くのは理由があります。本当に70時間程度(と言っても、週5日とすれば14時間平均ですか・・・)というのがどの程度の医師層かな・・・と思っています。
上の平均・・・というのに、本当の若手は入っていないでしょうし(忙しくてそんなのに答えている暇がない)、ある程度時間のある医師の方が答えている人の中に多いのではないかと思うからです。
まぁ、そういう場所もあるのかもしれませんが…多くは忙しく働いていると思います。
そういうことをこの記事を読み感じました。
それでは、明日もありますので失礼します
いくつか、眼科に関してよく言われる誤解がありますので、少し反論をさせてい
ただこうと思います。
1.日本眼科学会の出している人数推移のデーターです。御一読下さい。
「眼科医が増えているというマスコミ報道への反論」
http://www.gankaikai.or.jp/info/img/20081217_gankai.pdf
消して外科よりも大変であると主張するつもりはありませんが、楽な眼科が増えているというのも間違いと分かっていただけると思います。同時期の統計では明らかに眼科の若手医師数も減っています。実際、勝ち組大学以外は各科で学生に吹き込まれる「眼科は余っている」によって入局者を確保することが難しくなりつつあります。
2.白内障手術は短時間なのに高い
これは、2000年頃からしきりにマスコミ、各科で言われ続続け、25.6%の点数削減を受けました。加えて使用する機材は眼内レンズも含めて代金に含まれ、リ
ユースをせずに手術をすれば儲かるのは機械屋さんばかりといった惨状です。
日本の診療報酬はフランス,イギリス,アメリカを大幅に下回る低い状態です。
外科の診療報酬が低いことには同意いたします。それの引き合いに眼科の手術が毎回出されるのは、悲しい気分になります。
1.2とも、よく言われることで、みるたびに悲しく思っていましたのでつい書
いてしまいました。お目汚し申し訳ありません。これからもお互いお仕事頑張りましょう。
こんばんは、コメントありがとうございます
大変失礼いたしました。確かに白内障の手術が高いのではなくて、他の手術が安いのだと思います。
眼内レンズに関しても高価なものだと思いますし(すいません、詳細な値段までは存じません)、様々な外科手術で使用する機材に負けない値段なのだろうと思います
さらに以前も書きましたが、眼科医が充足しているのではなくて、他が全く足りていないのだというスタンスで僕は考えておりますが、非常に語弊がある書き方で申し訳なく存じております
いろいろと書き方の問題を僕も気をつけたいと思います。
また、コメントいただければと存じます
眼内レンズによっては、手術料より高かったりしますよ。(つまり、手術をすれば赤字)
先のコメントで田舎眼科医さんが書かれているように、本来使い捨ての器具を再利用するなどの裏技を使わなければ確実に赤字になって経営が成り立たないのが現状です。
使い捨て器具等を定価で購入し、清廉潔白な方法でやれば、人件費等をふまえると確実に赤字になる診療報酬がそもそも悪いのですが・・・
それから、他科に眼科の現状をよく知られていないのが問題だと思います。これは眼科医がもっと努力すべきことだと思います。
こんばんは、コメントありがとうございます
眼内レンズによっては手術料より高いというのも問題ですよね。
いずれにせよ、診療報酬をどうにかするのか…それとも器具を安くするのか?
ただ、器具を安くすれば企業には利益は出ないでしょうし・・・・。診療報酬を上げるのが順当なんだろうな…と思います
また、コメントいただければと存じます