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名づけの下手なゴッドマザー

 名前は両親が付けてくれた。祖父が提案した名前を、両親がちょっと変えて、こうなったらしい。名前に「夏」の字が入っているので、自己紹介すると、よく夏の生まれですか、と聞かれるのだけれど、両親が夏が好きだから夏になったのであって、春生まれである。
 二年前に長男が生まれたとき、名前をつけるというのは、つくづく難しい作業であると痛感した。夫とふたりで悩みぬいて、なんとか満足のいく名前をつけることができたと思っているが、元来、名前をつけるのは苦手である。
 たとえば、金魚は二匹いるので「きんちゃん」と「ぎよちゃん」。野菜にくっついてきたイモムシは「いもさん」、グロテスクなのは「グロちゃん」といった具合である。
 そのなかで、猫のみゆちゃんは、なかなかいい名前がついたと思っている。三毛猫の「み」と、雪のように真っ白な背中をしているから、雪の「ゆ」を合わせて、「みゆちゃん」である。もっとも、猫とイモムシでは、名前を考えるときの真剣さが違うけれど。
 長男の命名に悩みつくして、もうこれ以上はないという名前をかろうじてひねり出したので、もしも、次にまた男の子が生まれたりしたら、もうお手上げじゃないかしらと思ったりするが、こどもでも猫でも、名前をつけるというのは、楽しく嬉しいことである。
(トラックバック練習板:テーマ「あなたの名前は誰がつけたか、名前に関するエピソード」)
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