色鉛筆の白

 子供に色画用紙を買ってやった。普段、白い紙ではなかなか使うことのない色鉛筆の白で何か書いてごらん、と言うと、子供はしばらく色鉛筆の缶の中をじっと見つめて、白がない、と言った。
 机の下にでも落ちているのじゃないの、と言ってみても、全部そろっていると言い張るから、そんなばかなと思って、前に買い与えておいた12色セットの色鉛筆を調べてみたら、本当に白がなかった。
 白がなくて、代わりに肌色が入っている。
 家の色鉛筆は三菱のだったから、三菱だけがそういう配色なのかと思ったら、そうではなくて、調べてみると、どこのメーカーの色鉛筆も、最近は白の代わりに肌色というのが主流であるらしい。
 確かに私が子供の頃も、12色の中で白は一番使わない色で、白い色鉛筆はいつまでも長いままであった。それに当時の12色の中に肌色は入っていなかったから、人の顔や手を塗るときには、橙色を薄く塗ってみたり、茶色と白を重ねてみたりと苦労したことを覚えている。だから、白の代わりに肌色だったら、子供心に使いやすく感じたことだろうと思う。
 しかし、白、黄色、橙、赤…という色の並びに慣れた身には、やっぱりそこに肌色が混じっていることに違和感がある。それから、そういう見た目だけのことではなくて、白というのは基本の色だし、肌色ならほかの色を混ぜてなんとかそれらしいものを作ることが出来るけれど、12色のほかの色で白を作ることは無理である。だから、やっぱり白が入っていたほうがいいと思うのだけれど。
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春色のストール

前回ふくちゃんがお花でおめかししたので、
今度はみゆちゃんの番。
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雪柳

 鴨川の川べりには、雪柳がたくさん植えられていて、桜よりもひと足先に満開である。ほとんどが、名前の通り雪のような白だけれど、ときどき、淡いピンク色の花の木も混じっている。
 遠目に見ると、花がいっぱいについて白いしっぽのような枝が、湧き上がる噴水のように見える。
 近寄ると、丸い花びらの小さな花と玉のようなつぼみが枝に並んでいる。
 毎年雪柳が咲くのを見ると、子供の頃、庭の雪柳の花を母が一枝折って、髪飾りにしてくれたことを思い出す。
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抜け毛の春

 抜け毛の季節で、普段みゆちゃんやふくちゃんが寝ているかごの中やキャットタワーのてっぺんの座椅子は毛だらけになっている。もちろん抱っこしてもたくさん毛が付くから、どこかへ出かける前には(とくに黒っぽい色の服だと)、スキンシップはほどほどに気をつけたほうがいい。
 猫たちにしても、毛繕いのたびに口の中へ入る毛が多いようで、胃を刺激する草をほしがるのだが、庭にはまだすっと葉の長いエノコログサは生えていない。ヘビイチゴの丸い葉っぱなんかをふくちゃんが食べようとしていたので、猫草を買って来た。
 奥歯でしゃりしゃりと噛んで食べては、毎度のことながら、やっぱり居間の隅っこで吐き戻す。台所とか廊下とか、床の上でしてくれたら掃除も楽なのに、なぜかきまってじゅうたんの上でする。あとからやって来たふくちゃんも、みゆちゃんの真似をしているのか、そういう習性なのか、ふたりともがじゅうたんで吐くので、ほとほと困っている。
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ふくちゃんまかり通る

 絵の具を使って絵を描いていたら、昼寝から覚めたふくちゃんが、物珍しそうにやって来た。

まず、筆洗の中の水を、じーっと見つめていると思ったら、


そーっと前足を突っ込み、


手についた水をそこらじゅうに撒き散らす。

 これは面白かったのか、あとで何度もやっていた。明らかに故意。


そして絵の具の載ったパレットの上を歩いて(みゆちゃんなら絶対よけて通る)、


引き続き、絵を描いている途中のスケッチブックの上も歩いて、足形スタンプをつけた。

 ふくちゃんがうろうろしている机の上で描くのはもはや無理なので、スケッチブックを膝の上にのせて描いていたら、筆めがけてふくちゃんの猫パンチが飛んできて手元が狂い、塗りたくないところまで色がはみ出した。

 そのあとは、ふくちゃんに背中を向けて、縮こまって描き続けた次第です。
 ふくちゃん、スーパーWBC!
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花を待つ雨

 暖かい雨が降った。
 ソメイヨシノのつぼみは薄紅色に膨らんで、ところどころ、二輪、三輪の花が開いている。それは、川面に張り出すように伸びた枝の中ほどだったり、桜の木の下を通る小道から見上げたところであったりする。
 開花を待つ大きな桜の木のたくさんのつぼみの合間に、一足先に花開いた数輪の花を見つけるのは、満開の桜を鑑賞するのとはまた違った趣がある。
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伯母さんのエコポタージュ

 伯母さんがポタージュスープをくれた。薄い緑色でおいしかったので、何を入れたのか聞いてみたら、玉ねぎと、キャベツの外側の葉っぱとか白菜の芯といったような、普通は捨てるような屑の部分らしい。
 伯母さんは、そういうエコなアイデアの豊富な人で、前にも、大根や人参の皮もきんぴらにして食べたら無駄がなくておいしい(しかも、人参の栄養は皮の部分に多いという話を聞いたことがある)ということも教えてもらった。
ポタージュにしてしまうと、煮て柔らかくなるし、ミキサーでつぶすから、ちっとも問題ない。ごみも減るし、家計にも優しいし、いいアイデアだと思ったので、さっそく、買って来たカリフラワーの、芯の部分とかちょっと柔らかそうな葉っぱとかを、玉ねぎとジャガイモといっしょにポタージュにしてみた。カリフラワーはキャベツの仲間だから、キャベツのポタージュみたいな味になって、全然野菜の屑だなんてわからない。
普段は捨てる野菜の部分、ちょっともったいないなあと思ったら、エコポタージュをぜひお試しください。
<いい加減なレシピ>
1.野菜を切る。
2.玉ねぎをバター(あるいはマーガリン)で炒める。しんなりしたら、ほかの野菜を加えて軽く炒める。
3.ひたひたの水とローリエの葉っぱを入れて、柔らかくなるまで煮る。スープの素も入れる。
4.ミキサーでつぶす。
5.牛乳(または豆乳)、お好みで生クリームを加えて、塩コショウで味付け、できあがり。
(猫ちゃん用には玉ねぎ抜きで♪)
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WBCっ子ふくちゃん

ティッシュを散らかして怒られたので、
テレビの後ろに隠れるふくちゃん。
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WBC+WBC

WBCの放送時間に、
「ふくちゃんがWBCしてるぅ~~」
と隣の部屋から夫が言うので、何のことかと思って見たら、
テレビの前で、ふくちゃんがWBC(ワールド・バッド・キャット)をしているのでした。
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にゃんにゃんばにゃにゃ

 「ばななのはなし」という絵本を買いました。毎月出ている「かがくのとも」というシリーズの絵本で、バナナがどこでどうやって育って実がなるかなど、バナナのことを子供がわかりやすいように説明した絵本なのですが、最後のページに、「ばななの皮に、爪楊枝で引っ掻いて字を書くと、あとから茶色く浮き上がる」というおまけ情報が載っていたので、さっそくやってみました。にゃんにゃんばにゃにゃです。
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