ねこ絵描き岡田千夏のねこまんが、ねこイラスト、時々エッセイ
猫と千夏とエトセトラ
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中華街のミケ「わがままリリーと君子このみさん」
更新されました。ぜひご覧ください。
「わがままリリーと君子このみさん」
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猫型クッキー
2011年10月25日 / 猫
猫のクッキーを作りました。
無印良品のネットストアで買い物をしていたら、
猫のクッキー型を見つけてどうしても欲しくなり買ってしまいました。
普段あまりお菓子作りはしないのですが、
このクッキー型のおかげで子供も一緒に楽しく型抜きして作れました。
これがクッキー型です。
片付けるときに、しっぽや足の先に詰まった生地を洗い落とすのが
ちょっと面倒くさいですが、可愛いので満足です。
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ふくちゃんの食事作法
2011年10月22日 / 猫
子猫だったふくちゃんは、猫のルールをまだちゃんとわかっていなかったのかもしれない。その後、みゆちゃんがふくちゃんに、ひとのものは取ってはいけないと教授したとも思えないけれど、近頃は、みゆちゃんのおやつを横取りしなくなった。キッチンカウンターの上に並んでおやつを待っているふたりの前に、それぞれ乾しカマを置いてやると、みゆちゃんはその場でもそもそ食べはじめるが、ふくちゃんは、乾しカマを口にくわえて、そそくさと床に下りて食べる。みゆちゃんに取られないようにそうしているのだろうが、昔のふくちゃんを知っているから、いやいや、横取りしてたのはアナタでしょ、と可笑しくなる。みゆちゃんはというと、ふくちゃんのを取るつもりなど全然なくて、今も昔ものんびり食べている。
おやつカリカリやまたたびを手のひらに乗せてみゆちゃんに勧めると、可愛い口を私の手に寄せて食べたり小さな舌で舐めたりするが、ふくちゃんは、慣れないのかなかなか私の手から直接食べようとしない。将来、もし病気になったりして自分でお皿から食べられなくなったときのために、手から食べることを慣れさせようと思うが、口元に差し出してももじもじして下を向いてしまうので根気がいる。我慢強く勧めると、ようやくおずおずと、極度に遠慮したようなおちょぼ口で指先から取ろうとするが、たいてい下に落としてしまう。一方でみゆちゃんはというと、遠慮がなさ過ぎて、たまにあんまり美味しいものだと手のひらを一緒に噛まれたりする。
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幻のアケビ
あるとき父が、アケビって知ってるか、と聞いた。ツル植物で、とても甘い実がなるんだ。子供のときに食べたことがあるけど、美味しかったなあ。その話を聞いて、ぜひともその甘くて美味しいというアケビを食べたくなった。もう一度アケビを食べてみたい父も一緒になって、みんなで探しはじめた。林の中に目を凝らして、木の幹に蔓が這ったり巻きついたりしているのを見つければ、アケビじゃないかしらと疑ったが、アケビはなかなか見つからなかった。
比良山の登り口近くの、林道を歩いているときだった。砂利道の上に、ぱっくり開いたこぶしくらいの大きさの紫色の実が落ちていて、父が、あっ、アケビ、と言った。はじめて見るアケビは、なんだか異様な形に思えた。きっと近くに木があるに違いないと思って、林道を外れて林の中に少し分け入ると、とうとうアケビの蔓が見つかった。
しかし、少し遅かったらしい。実はすべて開いて落ちてしまっていて、どの実も真ん中のつぶつぶしたところには、小さな蟻がたくさんついていた。蟻も好きなのだからよっぽど甘いのだろう。もう数日早く来ていればと思うと、悔しくて、ますますアケビへの憧れが増した。
その次の年に、頃合を見計らって同じ場所を訪れたのか、それとも別の山で見つけたのか、忘れてしまったのだけれど、その後、ついにアケビを食べることが出来た。が、やっと手に入れたアケビは、それほど甘くもなく、食べる部分はほとんどが小さな種ばかりで、勝手に羨望して思い描いていたものとは程遠く期待はずれだった。父も、昔は今みたいに美味しいものが少なかったから、あんなに美味しく感じたのかな、と拍子抜けしたようだった。それ以来、もうみんな、アケビアケビと探さなくなった。
最近、スーパーなどで、ときどき結構な値段のついたアケビがパックに入って売られているのを見かけるが、買おうとは思わない。山の中で、自分で探して見つけて食べるから、楽しいし、美味しいのである。
※絵のアケビは、大原で飾り用に売っているのを見つけて買ってきました。スケッチしたあと食べてみましたが、やっぱり昔と同じような、少し水臭い葡萄のような不思議な味がしました。
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トラ猫キキ
2011年10月17日 / 猫
やんちゃではないが、先代のネロに似ているところがあって、そのひとつは、人の輪に入りたがることだ。ネロは貫禄のある風貌とは裏腹に、寂しがり屋で甘えん坊な一面があって、居間にみんなが集まってくつろいでいると、何気なく真ん中のテーブルに上ってきて寝そべったり、食事の時にはいつも、自分の好きなおかずがあるなしにかかわらず、眠そうな顔をしながら食卓の端っこにきちんと座って参加していた。律儀なネロを見て、猫の集会に出席しているようなつもりなのかな、などと話し合った。キキは寂しがり屋かどうかはわからないけれど、人の集まっている場所へやってくる。家の一階で立ち話をしていたら、その話し声を聞いて、二階からすぐにキキが降りてきた。
もうひとつ、キキとネロに共通するのは、人間の食べ物が好きなことだ。ネロは、ちょっとお行儀が悪いところがあって、お皿の魚につい手が出てしまったりするから、夕方など、食事を準備する台所から、「あっ」「ネロ!」「こら!」など、よく母の声が聞こえてきた。落ち着いてご飯が作れない、と母は愚痴をこぼしていたが、そのネロが亡くなって、数年のあいだ平穏だった台所が、近頃また慌しくなっている。このあいだも、ついうっかり油断して、母が居間へ来て話をしていたら、台所から物音がして、しまったと思ったときにはすでに遅く、キキに鯖のみりん干しの端っこをかじられてしまった。
母はそんなキキを捕まえて抱き上げ、キキちゃん、最近ネロおじさんに顔が似てきたよ、と言った。
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中華街のミケ「猫饅頭」
更新されました。ぜひご覧ください。
「第59話 猫饅頭」
「ねこまんじゅう」を調べてみると、
東京の「あわ家惣兵衛」というお店から、
本当に猫の顔の形の猫饅頭が出ていることがわかりました。
このお店からは、じゃらんのにゃらんプロデュースで、
肉球まんじゅうも出ているらしいです。
(肉球まんじゅうはamazonで買えるので、ちょっと食べてみたいです)
そのほか、「ネコマンジュウ」という黒猫のキャラクターもいるのですね。
見たことはありますが、「ネコマンジュウ」という名前だったとは知りませんでした。
ところで、ROUROUはきょうから3日間、京都に出店しています!
あいにくの雨も明日には上がるようなので、
お近くの方はぜひお立ち寄りください!
詳細はこちら。
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おてんばハル
2011年10月13日 / 猫
よく眠るキキに対して、ハルは睡眠時間も短く、好奇心丸出しでしょっちゅううろうろしては椅子の背に飛び上がったり、ひもの切れっ端に飛びついたりしている。このあいだも、窓のそばの椅子に座っていたら、ハルがどこからかとことことやって来て、まだ明るいので窓の横に束ねてあったカーテンを、突然するすると登りだした。
たいていの猫がそうであるように(もしくは、少なくとも私がかかわりあった猫はたいていそうだった)、ハルもちゃんとしたおもちゃよりも、紙くずとか、ごみのような物で遊ぶのが好きである。実家には、ネットに入ったハルのおもちゃセットがあるのだが、中身は、ピンポン球くらいの大きさに丸めた広告とか、小さく結んだレジ袋などである。ハル、きょうはこれで遊ぶかい、と父が紙玉を出してやると、ハルはさっそく紙玉を追いかけて、部屋中を走り回った。ピンポン玉よりも転がりすぎず、ちょうどよいのかもしれない。
部屋を仕切っているアコーディオンカーテンの下をくぐって、向こう側へ姿を消したと思ったら、しばらくすると、カーテンの下から小さな白い手がつっと出てくる。その手に軽くタッチすると、またカーテンの下に引っ込む。今度は、こちらからカーテンの下に手を差し入れると、小さな両手で指先を掴んでくる。その肉球があまりにも柔らかくて可愛らしいので、緩く握ると、手を引っ込めてしまう。
ちゃめも、子猫の頃、このアコーディオンカーテンで遊んでいた。身体の大きさが自分の2倍も3倍もあるネロに飛び掛っていってちょっかいを出し、最初は鬱陶しいと思いながらも我慢していたネロが、段々腹を立てて反撃してくると、さっとカーテンの下に潜り込む。と思ったら、またすぐにすごい速さで飛び出してきて、ネロに踊りかかる。それがあまりにも素早いので、カーテンの向こうに飛び込んだちゃめがそこで一生懸命方向転換しているのだろうと想像すると可笑しかった。
そのネロもちゃめもどちらもトラ猫なので、トラ猫というのはやんちゃでお転婆なものだと思っていたのだが、どうやらキキは、そうではなかったようである。
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大原の朝市
もう日は昇っていたけれど、晴れた空はまだ薄いピンク色で、山あいの道にはもやがかかっていた。
まだ朝が早くて車も少ないから、もしかしたら野生動物が見られるかも知れない、と思った矢先、進行方向左側の歩道に、ふたつ、みっつ、何かがうずくまっているのが視界に入ってきた。「ねこ?」と子どもがたずねたけれど、猫ではなくて野生の猿だった。それが群れの先頭で、車は次々と20頭ほどの猿の横を通り過ぎた。おのおの、ガードレールの上に座ったり、何かを拾ったり、親子で連れ立って歩いているのもいた。一番最後に、まだ小さな子猿が、群れに遅れまいとたどたどしい走り方で私の車の前を斜めに横切っていったので、慌ててブレーキを踏んだ。
このあたりは猿がよく出るらしい。中学生のとき、この道路の下に広がる山あいの集落から通っていた同級生がいたが、しょっちゅう猿が出没して、迷惑しているという話を聞いた。窓から勝手に入ってきて、冷蔵庫の中の食べ物をとったり、あるときなど、家に帰ってくると、誰もいないはずなのに応接間のソファに人影があり、ぎょっとしてよく見ると猿が座っていた、という笑い話のようなのもあった。
息子は、猿の群れを通過したあとも、もっといないかなと身を乗り出して窓の外を眺めていた。野生動物を見られたというのが珍しいのだろう。そういう気持ちは私の記憶にもあって、小学生の頃、家族で海へ行った帰り道に、渋滞を避けるために入った山すその迂回路で、車の前を大きな鹿が横切ったのを見たときは、本当にわくわくした。うれしくて、夏休みの絵日記にもその場面を描いて提出したほどだった。(今でも、猿くらいでは驚かないけれど、リスやカモシカなんかに出会えると、とてもうれしくなる。)
大原に着くと、山里の朝は清々しかった。山影から昇った遅い朝日が、里の家の東側の土壁を明るく照らして、稲を刈り終わった田んぼには、朝靄が流れていた。空気は冷たかった。
朝市では野菜を買った。今の季節は、夏野菜と冬野菜のあいだの時期で、市には夏の名残の万願寺とうがらしや巨大なきゅうり、冬野菜の大根や人参の間引き菜、すぐき菜などが並んでいた。かぶが好きなのでかぶの間引き菜と、二十日大根、すぐき菜を買って帰った。
かぶの間引き菜は、ぎざぎざの葉っぱのついた細い茎の束の先に、プチトマトよりもまだ小さい、可愛らしいかぶがついていて、指でこすって泥を洗い落とすと、真っ白になった。きれいな野菜を見ると、幸せな感じがする。お揚げと一緒にたいて、晩御飯にいただいた。
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猫型ランチプレート
2011年10月09日 / 猫
このランチプレート、可愛いと思いませんか?
家にある子供用のランチプレートが浅くて、
まだスプーンに慣れない次男には使いにくいので、
深い形のものを探していたところ、見つけました。
これだ!と思ってすぐに買いました。
…もし猫用に使ったら、こんな感じの盛り付けでしょうか??
(どうせ「ばっかり食べ」するのでしょうけど)
もしかしたら、うちにも欲しい!という人がいるかもしれないので、
一応リンクしておきます。
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