新・日記どす(DOS)

写真は「ビートルズ」のヘルプごっこ(笑)~音楽からB級スポット訪問記まで、幅広くいろんなことを…笑いをこめて…綴ります~

新美南吉記念館へ…再訪する…の巻

2023-02-13 06:31:45 | B級スポット

童話「ごんぎつね」に登場する中山さまの城跡と言い伝えられてきた場所「童話の森」を散策した後は

新美南吉記念館へ…

自然と一体化してるような…
奇抜な独創的な建物

ここは再訪ですが、若干展示内容がニューリアルされてるときいていたので…

なんでも期間限定で、ストップモーションアニメーション

「ごんの世界2023」が放映されているよう…

きッと、以前きたときには、このアニメーションをみていないはず…といえるのは「2023」とあるからね

新美南吉の作品のワンシーンを切り取ったステンドグラス

訪問したのは、2023年2月の休日

新美南吉110歳の誕生日まで、あと176日といった記念日??でした…

ロビーでは、「ごんぎつね」が、どんなお客さんがくるんだろう…気になる!気になる!!とばかりに覗き込んでおります…

 

あ、館内は方向音痴の私でも迷いませんよ!!

「ごんぎつね」の足跡が残って??いや、描かれて……いますからね

 

「手袋を買いに」のワンシーンが再現

…夜になって街に出かける途中で、母さん狐は子狐の片手を握って人間の子供の手に変えました…


そして、子狐に、街の帽子屋へ行って戸を少しだけ開けたら、人間の方の手を出して「手袋をください」
と言うようにと教えました…
間違って狐の手を出してしまうとひどいめにあうからと…

…子狐は街に着くと帽子屋を見つけ戸をたたきました…
帽子屋が戸を開けたとき、差し込んだ光がまぶしくて、子狐はつい狐の方の手を出してしまったのです…

「手袋をください」

帽子屋は、狐だなと思ったけれども出されたお金が本物であることを確認すると黙って手袋を渡してあげました…

帰り道、子狐は母さん狐に



「人間ってちっとも恐かない」

…と、間違った手を出したけれど帽子屋は手袋を売ってくれたことを話しました。


それを、聴いて母さん狐は呟きました…


「ほんとうに人間はいいものかしら?」

 

新美南吉の作品
「ごんぎつね」と同様…

「手袋を買いに」

…で共通して感じるのが…

心優しい狐と酷い人間を描いているように感じれること…

「手袋を買いに」
…からも感じられる
新美南吉の「人間不信」

「ほんとうに人間はいいものかしら?」

この母狐の言葉が心に残るのよ…

帽子屋のおじさんのシルエットも浮かんでいて

この隙間には、この文字が…

凝ってる!!

 

さて、そのお隣りは図書閲覧室

 

中には、フォトスポット

新美南吉生誕百年とあるので、10年前の巨大パネルでしょう…きっと

そして、これが某ネズミランドのミッキーマウスのような存在でしょうか??ここでしかみなかったけど、この館のメインキャラクターだと思われる

「ごん吉くん」

 

「ごんぎつね」と新美南吉の合体形…なかなか素晴らしいネーミング

その隣には、「手袋を買いに」のジオラマが、原文からの抜粋と一緒に飾られています…

 

そして、帽子屋の目線から

「ほんとうに人間はいいものかしら?」

この母狐の問いの回答を私がすれば

「いい人間も、そうでない人間もいる」って答えるかな

 

そうそう、このロシア語の「ごんぎつね」を…某ネズミランドの「プーさん」によく似た名前のあの方に読ませてほしいぞ…

「プーさん」によく似た名前の方が「兵十」とすれば、ウクライナの行動が「ごんぎつね」のいたずらのように思えるかもしれないけど、何も銃で殺さなくても…

「兵十」は、「ごん」を撃ったことを凄く後悔してたけど、「プーさん」によく似た名前の方はそう思わない冷徹な心の持ち主だから戦争も終われないし次々と殺しちゃうのでしょうね…本当に残念なこと…

「ほんとうに人間はいいものかしら?」

その回答は…いい人間もいっぱいいるけど、確かに「プーさん」によく似た名前の方のような人間もいますよ…

 

さてさて、この「ごんぎつね」はスペイン語にもアラビア語にも…各国の言葉で絵本になっているんですね

さてさて、新美南吉の作品の中で

私のお薦めは…と言えば

 

「でんでんむしのかなしみ」

 

あるでんでんむしが嘆く

「わたしは いままで、うっかりして いたけれど、わたしの せなかの からの なかには、かなしみが いっぱい つまって いるではないか?」



お友達の でんでんむしは 言う


「あなたばかりでは ありません!わたしの せなかにも、かなしみは いっぱいです。」



どのお友達のでんでんむしに尋ねても答えは同じだった


「あなたばかりでは ありません!わたしの せなかにも、かなしみは いっぱいです」


尋ねまわっていたでんでんむしは気付く。
泣くのをやめて…



「かなしみは、だれでも もって いるのだ。わたしばかりではないのだ。わたしは、わたしの かなしみを、こらえて いかなきゃ ならない。」


短い話なんだけど…
このお話で授業をしたことがあり…
入院中の子が…こう言ったことを今でも憶えている…


「私も、手術やるときは、でんでんむしさんと一緒で 病気という悲しみもってたんだ…でんでんむしさんも手術して、殻の悲しみ、先生にとってもらえばいいのに…
でも、きっと、でんでんむしさんも、これから頑張って、元気になっていくと思うな」


悲しみがあるからこそ…喜びもある…
気持ちを前向きにさせてくれる…

そんな素敵な絵本なのです…

 

こんな素敵な本に出会えるのに…

…新美南吉の本を始めとして、たくさんの童話があるのに…休日だというのに、この図書閲覧室には誰もいません!!

ではでは、続いては展示室へと

森へ入っていくイメージで

橋が架かっているようになっており、階下の展示室が左右に見渡せます…

あれれれ、ニューリアルしたと聞いたのに誰もいませんなあ…

「ごんぎつね」の足跡に沿って歩けば…

新美南吉さんがいました!

B級スポットには欠かせない…笑
等身大人形…

前来た時も、ここに座ってらっしゃったことを思い出しました…

「新美南吉の文学」一覧のコーナー

そして、「ごんぎつね」のコーナー

「ごんぎつね」をイメージさせる…
きつねのはく製…「ごんぎつね」ではありません!!

「ごんぎつね」を撃った??火縄銃…

あ、絵本の中の銃だから、この銃がホンモノ…という訳ではありません!!

 

さてさて、こういったハコモノによく見られる光景

休日なのに…休日なのに誰もいません!!

こんな広い空間を一人占め…

まるで、新美南吉と一対一で会話をしているような気分に…

そして、わざわざ…「ごんぎつね」の絵本を読まなくても、この説明板とジオラマを眺めていれば…ストーリーをつかむことのできちゃう優れもの…

 

 

 

「ごんぎつね」がかかれたノート…

どうしても「兵十」と「ごんぎつね」の関係が、プーチンとウクライナとの関係と被って感じてしまう私ですが…

 

さて、足を進めると…少年時代の新美南吉さんが等身大人形で

本名は「新美正八」なんですね…成績優秀

尋常小学校卒業証書

等身大人形も成長??して中学生に…

旧制半田中学校の時、このペンネームを使い始めたよう

ペンネーム「南吉」の由来が…

初恋の人…多感な中学生だったら、十分ありえそう…

 

さて壁面には、「新美南吉のつぶやき」がパネルでずらっと

 

15歳にて、童話作家志向じゃなくて、恋愛小説を描きたかったのでしょうか…

私にとってナフタリンの匂いは大掃除の匂いです…

この喩え、いいど!いいど!!

どことなく「人間不信」が伝わってくる、この新美南吉さんのつぶやき

 

この木は

「おじいさんのランプ」

ランプの明るさに惹かれランプ売りとして生計を立ていた主人公…しかし時代の流れで、電気が引かれ、ランプが不要になってきた、そのときの主人公の葛藤が描かれた作品…

主人公は家に引き返すと、売り物のランプに灯油を注ぎ、車にそれらを積んで、持ち出し…人気のない半田池に行き、全てのランプに火を灯してから、池の岸に立つ木々にそれをぶら下げ…泣きながらランプに向けて石を力いっぱい投げつける…時の流れを恨まずに、決別する潔さが美しい…

ああ、あの頃はよかった…とつい過去の想い出にしがみつく…そうじゃないんだよと、是非、大人にも読んでもらいたい作品の一つなんだな…

あ、主人公のおじいさん気分になって、このランプを割ることは厳禁ですよ!!

続いては、わざわざ…「手袋を買いに」の絵本を読まなくても、この説明板とジオラマを眺めていれば…ストーリーをつかむことのできちゃう優れもの…

 

「いい人間もいれば、そうでない人間もいるのよ」

私自身も、いい人間でいたり、イライラしてて、そうでないときもあったりするのよ…

昔描いた、こちらのブログもお時間あったら一緒にどうぞ!

 

新美南吉記念館で…感じた童話「手袋を買いに」での一考察…

この右上の写真は、代用教員のときの同僚

結婚まで考えていた女性だったらしい

「安城」への赴任

おお、新美南吉先生、めちゃ楽しそう!!

こちらのブログもお時間あったらぜひ!

安城商店街に広がる新美南吉の世界…

安城市にある「南吉の下宿先」に行く!

ここにある写真の女性と結ばれるかと思いきや、急逝してしまったらしい

続いては

わざわざ…「最後の胡弓弾き」の絵本を読まなくても、この説明板とジオラマを眺めていれば…ストーリーをつかむことのできちゃう優れもの…

ちょっと切ないエンディング…世間の厳しさが伝わってきます…

 

続いて紹介するのは

企画展「ストップモーションアニメーションごんの世界」

南吉の童話「ごんぎつね」を原作にした映像作品

ストップモーションアニメーション「ごん/GON,THE LITTLE FOX」

 

これが、今、期間限定でシアターでみられちゃうのよ!!~4月9日までの企画展示

期間限定だよ!期間限定!!…それも220円の入場料だけで…

その「ごん/GON,THE LITTLE FOX」の撮影に使われた人形や小道具、絵コンテ、台本などが企画展示されていました…

八代健志監督のこの作品

パネルで八代健志監督の他作品も紹介

「ノーマン・ザ・スノーマン~ 北の国のオーロラ~」

映画で使われてた人形も…

私は、みたことないけどプラネタリウムでよく上映されているよう…もう、心がすっかり澱んだ私ですけど、再度ピュアな純粋無垢だったあの頃の心を取り戻すために、こういった作品も、みたいものだ…

 

「眠れない夜の月」

映画で使われてた人形も…

 

私は眠れないことはないけど、歳を重ねて早起きになって…困ったものだ??…そういうことじゃなくて…汗

私はこの映画もみたことないけどプラネタリウムでよく上映されているよう…もう、心がすっかり澱んだ私ですけど、再度ピュアな純粋無垢だったあの頃の心を取り戻すために、こういった作品も、みたいものだ…

「プックラポッタと森の時間」

 

私は、運動不足で、お腹が「ふっくらポッタで大盛りの時間」??だ??

 

そして、今回、企画展示、期間限定で上映されている

ストップモーションアニメーション「ごん/GON,THE LITTLE FOX」

平ぺったい「兵十」と「ごんぎつね」

小道具もずらーっとショーケースの中に展示…

彼岸花…

 

お地蔵様

そして、映画のシーンを再現するジオラマも

映画の感想を述べると…

映像が実に素晴らしい…ノスタルジックで美しい半田の原風景…とにかくく作り込まれた映像が圧巻



童話(原作)と違って、「ごんぎつね」の側だけでなく「兵十」の優しさの溢れる描き方が素晴らしい…動物の立場と人間の立場のすれ違いから起こる悲しい…結末…ああ、「プーチン」が「兵十」のような優しさを少しでももっていたら、もうとっくに戦争は終結しているのにな…

 

さて、常設展に戻って

わざわざ…「狐」の絵本を読まなくても、この説明板とジオラマを眺めていれば…ストーリーをつかむことのできちゃう優れもの…

 

病床にありながら、描いたこの作品

昭和18年3月結核に倒れ、29歳7か月の若さで短い生涯を終えた新美南吉

4歳で母を亡くし
6歳のとき継母を迎え
8歳で養子に出された…そんな幼少時代…

人間…
すなわち彼の周囲にいる大人たちに対して不信感は…
そのときから…抱いていたのでしょうか??


…思うようにいかぬ就職…
…女学校教員生活…
…初恋…
…病気との戦い…

喉頭結核



それらが…
…手紙などから…
…目に浮かぶように…感じとることができて…

いろいろな想いを作品という形で…
原稿に綴っている…

そんな…
新美南吉さんの姿が…
この書斎に浮かんでみえるよう…

ガラス越しには「ごんぎつね」の世界観

 

そーいえば…ふと…ロビーでこの覗き込む「ごんぎつね」をみて、思い出しました…

前回来た時に、みつけて驚いた…あのトイレを覗き込んでいた「ごんぎつね」は、ニューリアルされても、今も覗いているのだろうかと

トイレにいっトイレ!!

いました!いました!!

追っぱられはしていませんでした…

トイレをのぞく…

変態さんの「ごんぎつね」が…笑

 

もちろん???

女子トイレにも…




あっ!…けして私がのぞいたのではありませんよ!!

のぞいているのは…
変態さんの「ごんぎつね」!!

上の写真の撮影者は…私ではありませんよ~笑

 



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