グラニーのブログ

旅の思い出

ペルーの遺跡を訪ねて クスコ3

2011-04-17 08:20:18 | Weblog

サントドミンゴ教会
現在のサントドミンゴ教会の場所には、インカ帝国時代はコリカンチャと呼ばれる太陽の神殿があった。その神殿は、壁に金の帯がつけられ、広場の金の泉からは水がさらさらとながれ、金の石が敷き詰められた畑には金のトウモロコシが植えられ、等身大の金のリャマを連れた人間像、金で覆われた太陽の祭壇、分厚い金の太陽像などがあったと言う。スペイン人はこの黄金でいっぱいだった神殿から欲しいものをすべて取り除いてしまうと、上部を壊して、残った土台の上にサントドミンゴ教会を建てた。その後、クスコに大地震があって、この教会は崩れ落ちてしまったが、土台の石組は歪み一つ起こさなかったと言う。今も、その美しい石組を見ることができる。教会の裏に1960年から復元が始まり、見事な曲線美を描く神殿の石組が見られる。


現在のサントドミンゴ教会の入り口



サントドミンゴ教会の内庭(コリカンチャの広場)



教会内で見つけた陶器の壺



コリカンチャの神殿は広場を囲み
月、太陽、稲妻、虹、星等の部屋からなっている。
これは月の部屋
部屋は美しい石組で囲まれており、壁には台形の壁のへこみが並んでいる。
昔は、そのへこみに金や銀の像が飾られていたのだと云う。



石のクギ と呼ばれている、コリカンチャの中で一番小さな石



インカ帝国時代のインカの家の模型。当時は草の屋根がこのようにあった



神殿の広場に人々が天使の恰好で集まってきて踊ったという模型。
右の金の板には王様、その隣に妃、南十字星、星、
動物の絵(ジャガーかピューマ),男と女、などの絵が描かれていた。



見事な曲線を描いているかっての太陽の神殿の石組み