グラニーのブログ

旅の思い出

インド世界遺産を巡る旅  タージ・マハル

2010-04-18 08:01:43 | Weblog
 
シャー・ジャハーンの最愛の妻が眠る霊廟で、インドでもっとも人気のある観光地。ムガル朝のシャー・ジャハーン帝が、1631年に他界してしまった最愛の妻、ムムターズ・マハルのために築いた霊廟である。シャー・ジャハーン帝はこの霊廟をこれまでにない美しい建造物にしたいと考えて、ジャイプール近郊のマクラナから白大理石、バクダットから紅瑪瑙、チベットとペルシャからトルコ石、ロシアからマナカイト、エジプトから金と世界各国から最高の資材を取り寄せた。また、トルコや欧州から優秀な技術者も呼び寄せ設計や指導にあたらせ、1631から1653年の22年かけ、2万人もの労働力を費やして完成したと云う。正門をくぐるとその先にムガル式庭園があり、イスラム教聖典《コーラ》の天国の川を表す十字に延びた水路がある。その向こうに4本のミナレット(尖塔)に囲まれてタージ・マハルが建っている。赤砂岩と白大理石の2重の基壇の上に建てられていて、直径18m、高さ26mの大ドームとそれを囲む4つの小さいドームがある。霊廟の内外の壁一面にコーラの文字模様やチューリップ、ユリなどの花が刻まれ、窓には透かし彫りのスクリーンがはめ込まれている。霊廟内には八角形の墓室があり、中央にムムターズ・マハルとシャー・ジャハーンの棺が並んでいる。(写真可)ただしこれはレプリカで、本物は地下にある。廟の東には迎賓館、西にはモスクがあり、両方とも赤砂岩造り。

      
タージ・マハルへの入り口        門を入ると右手に見える迎賓館

      
朝靄っているタージ・マハル       靄が切れてきたタージ・マハル

      
壁の装飾 花の宝石が太陽に輝いて美しい 透かし彫りのスクリーがはめ込まれている窓

      
太陽に照らされて美しい姿のタージ・マハル  水に映った姿も素敵だ

      
ミナレット         目線を変えれば違った美しさがみられるタージ・マハル