
http://gyao.yahoo.co.jp/player/00805/v10175/v0985100000000541751/
題名から解るように、玉川で情死した太宰治の愛人の遺児(娘)の物語です。愛人と言っても玉川で一緒に入水した愛人ではなく、又別の愛人の娘です。
当時の太宰は正妻の他に複数の愛人がいたようですね。
太宰の娘と言う事で、世間から好奇の目で見られ、偏見を持たれていた母と娘は都会の片隅で、ひっそりと生きていました。
娘は、自分が生まれてきて父(太宰)は迷惑だったのではないかと、疑心暗鬼になりますが、母親(新珠三千代)の深い愛情と太宰に惹かれた大学生(岸田森)と恋愛関係になり、父の生まれた津軽を訪ね、山で遭難した恋人が九死に一生を得た事などから、生まれて来て良かったと思う。おおよその粗筋はこんなところです。
実は私は当時、自分の町の映画館で実際にこの映画


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当時から吉永小百合は〝日活青春路線〟 のスターで「キューポラのある街」や「愛と死をみつめて」などのヒット作があり、私もそれまで吉永の映画は観た事が無かったのですが、何となく良いなぁと思っていたものでした。
この映画は然程話題にはなりませんでしたが、私は吉永が一人で鏡を見て色んな表情を作るシーンを観て、「演技が上手いなぁ」と思ったものでした。
母親役の新珠三千代は、映画化に当たって吉永の母親をやる事に対し難色を示したそうです。(実年齢の歳の差は15歳ですからね。)
私がサユリストになったのもこの映画がきっかけとなったような気がします。吉永の恋人役はそれまでの浜田光男ではなく、岸田森が務めています。日活がそれまでの青春路線とは一味違うよ

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