Moments musicaux

ピアニスト・指揮者、内藤 晃の最新情報です。日々、楽興の時(Moments musicaux)を生きてます。

10月27日(土) 日仏会館 with 今福龍太氏・小沼純一氏

2012年10月27日 | コンサート
トークとピアノの工房〈レヴィ=ストロース 夜と音楽〉

〈語り〉今福龍太(東京外国語大学教授・文化人類学)
    小沼純一(早稲田大学教授・音楽文化論)
〈ピアノ〉内藤 晃(ピアニスト)



フランスの民族学者にして20世紀の思想的巨人クロード・レヴィ=ストロース(1908-2009)。彼の生涯と思索は「音楽」と深く結びついていた。祖父はパリ音楽大学管弦楽協会の創始者。曽祖父はベルリオーズやオッフェンバックの協力者だったヴァイオリニスト。レヴィ=ストロースはそうした家族的伝統のなかに生まれ落ち、幼少時代からドビュッシー、ストラヴィンスキー、サティ、ラヴェル、ミヨーらフランス近代音楽の誕生の息吹を同時代的に受け止めた。のちに、音楽を思想的モデルとしてインディオの神話研究の領域で偉大な理論をつくりあげたレヴィ=ストロースの生涯や著作にかかわりのある音楽作品を新進ピアニスト内藤晃のピアノ演奏によって実際に聴きながら、『レヴィ=ストロース 夜と音楽』(みすず書房、2011)を上梓した今福龍太と小沼純一の対話によって彼の思想の本質を浮き彫りにする、例のない形態の催しである。
黄昏が夜へと移りゆく時間帯に、即興的な言葉と音のひとときをお楽しみ下さい!

I レヴィ=ストロースと音楽家たち

ショパン 練習曲作品10第3番「別れの曲」
サティ 「ジムノペディ第1番」
ドビュッシー 「水の反映」
ラヴェル 「ボレロ」(ピアノ版) ほか

II レヴィ=ストロースのブラジル

ダリウス・ミヨー 「ブラジルの郷愁」より 「ソロカーバ」「ガヴェア」
エイトール・ヴィラ=ロボス 「ブラジル風バッハ第4番」より Prelude
アントニオ・カルロス・ジョビン「ブラジルへの郷愁」 ほか

III レヴィ=ストロースの神話論理と音楽的主題
バッハ パルティータ第4番より序曲 
 平均律クラヴィーア曲集第2巻ハ長調
 「ゴルトベルク変奏曲」より
ドビュッシー 「音と香りは夕暮れの大気に漂う」 ほか

会場:東京日仏会館ホール
開催日時:2012年10月27日(土)午後3~6時
入場無料(資料代:1,000円) C.BECHSTEIN C使用
要予約(定員120名)
ご予約・お問い合わせ:
〈レヴィ=ストロース 夜と音楽〉レクチュアコンサート実行委員会
 yorutoongaku@gmail.com [当イベント専用アドレス]
(お名前ご記入のうえご送信ください)

*満席となりましたので、事前予約は締切となりました(10/17)

今福龍太 東京外国語大学総合国際学研究院教授。文化人類学者。著書に『クレオール主義』『ミニマ・グラシア』『群島-世界論』『レヴィ=ストロース 夜と音楽』『薄墨色の文法』など多数。
小沼純一 早稲田大学文学学術院教授。音楽文化論。著書に『武満徹 音・ことば・イメージ』『パリのプーランク』『サウンド・エシックス』『ジョン・ケージ著作選』など多数。
内藤 晃 ピアノ、指揮、作曲、楽譜校訂など各方面で活躍する新進ピアニスト。その繊細なテクニックと斬新な作品解釈で話題となる。CDに『Primavera』『Les Saisons』など。

主催:〈レヴィ=ストロース 夜と音楽〉レクチュアコンサート実行委員会
共催:日仏会館
協賛:みすず書房

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