Moments musicaux

ピアニスト・指揮者、内藤 晃の最新情報です。日々、楽興の時(Moments musicaux)を生きてます。

11月2日(土) レクチャー「ピアノでオーケストラを」@山梨・石和温泉

2013年11月02日 | 生徒の活躍
レクチャー「ピアノでオーケストラを」
11月2日(土)18:00- かいじコンツェルトハウス




「オーケストラの真似をすることほどすばやく、ピアニストを色彩の世界に投げ入れるものは他にない。そうすることによって僕らは、万能だけれど平凡になりがちなピアノという楽器の本質を克服することができる」(マーティン・カッツ)
ピアノでオーケストラみたいな演奏がしたい、と思っても、ピアノの音はピアノで、ピアノからオーボエやヴァイオリンの音は出てきません。しかし、それらの陰影や質感を、タッチの濃淡で相対的に表現していくことはできます。その意味で、ピアノ演奏は、鉛筆デッサンと良く似ています。グレーの濃淡で絶妙な陰影を施された鉛筆デッサンは、白黒であることを忘れさせます。
このレクチャーでは、ピアノというモノクロームな楽器で、色彩豊かなオーケストラをいかにデッサンするかを、ご一緒に考えます。それは、管弦楽的な発想で書かれたピアノ曲を考えると、作曲家の頭の中で鳴っていた響きに迫る挑戦でもあるのです。

ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ ほか
入場無料・要予約 concerto0218@yahoo.co.jp TEL/FAX:055-226-2432
主催:楽器工房コンチェルト 詳細はこちら


【特別演奏】
モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番 イ長調 K.488 より 第1楽章

ピアノ:大山寿美香
オーケストラパート(第2ピアノ):内藤 晃

大山寿美香(ピアノ)
1993年生まれ。東京都立芸術高校ピアノ科卒業。第11回大阪国際音楽コンクールAge-Hにて入選。第4回近•現代音楽コンクール高校生の部にて審査員賞受賞。これまでピアノを浅野真弓、内藤晃、亀山薫、服部真由子、アレクサンダー•レスラーの各氏に、ソルフェージュを今野貴子氏に師事。現在明治大学文学部ドイツ文学専攻2年に在学中。

4月1日(月) 勉強会 at 芦屋サロンクラシック

2013年04月01日 | 生徒の活躍


4/1(月)は、芦屋サロンクラシックにて、関西の愉快な仲間たちとレッスン会&勉強会6時間!
弾き合い会とともに、持ち寄ってくれた曲に合わせてヒントになりそうないろんなネタを投下し、ディスカッションしました。
本荘君の出張レッスンに合わせて急遽開催しましたが、みんなが積極的に意見を出し合ってくれて、充実した集いになりました!

今回の主なトピック(備忘録)
・ペリオーデ分けと強小節弱小節について
・バッハのポリメロディー(単旋律のなかに複数のライン)について
・ビルスマのバッハ無伴奏チェロの鑑賞、バッハの音型とアーティキュレーションについて
・ラヴェル道化師の朝の歌とバスク地方の民族舞踊、フラメンコのCante jondo (Camaron de la Islaの歌を鑑賞)
・ベートーヴェンのピアノソナタ…弦楽語をピアノ語に翻訳しているところを見つけよう(手がかり:ピアノソナタ9番のベートーヴェン自身による弦楽四重奏版)/sfとは?
・ドビュッシー自作自演鑑賞と語録から彼の美意識を考える
・メンデルスゾーンの無言歌と、西欧強弱アクセント言語の韻律(旋律の抑揚が日本語なまりにならないようにするにはどうするか)

こっちが一方的に教えるのではなく、考える材料だけシェアして、あとは一緒に悩みながらあれこれ考えていく…というスタンスを大事にしています。受身で教わったことではなく、きちんと思考過程を経て辿り着いたことこそ実になるからです。定期的にこのような、みんなで学び合うような集いをおこなっていきたいと思っていますので、興味を持ってくださった方、ふるってご参加ください!

初めて参加してくれた人の声です。
「皆がコチコチに緊張してダメ出しされないか震えながら待ってる、というような心臓に悪いのが今までほとんどだったもので(笑)考えたり間違ったりしながら、やっていくのとっても楽しかったです。」(Yさん)

「ネットで日本語と外国語の違いを調べてみたのですが、日本語ってアクセントが強弱じゃなくて、高低なんですね……意識したことが無かったので、調べながら気づくことがたくさんあります!」(Aさん)

ちなみに、生徒の本荘悠亜君(灘高校3年)は4/24(水)のランチタイムに宇治市役所でソロコンサートをする予定です!色彩豊かなドビュッシーにご注目ください。